4月に種まきや苗の植え付けが可能で、初心者にも育てやすいものを5つご紹介します。ただし種まき時期と収穫時期は関東以南の温暖地を基準としています。また品種によっても前後しますので、あらかじめご了承ください。
トウモロコシ
うちの体験農園でも人気の野菜のひとつがトウモロコシ。新鮮なほど甘みが強いので、皆さんびっくりされます。お庭で育てたトウモロコシで、ぜひ収穫したてを味わってみてください。
近年は気温が高くなる時期が早く、暑さによる受粉率の低下が懸念されますので、できるだけ早めの時期に植えることをオススメします。
適地:水はけの良い畑
種まき時期:3月下旬〜4月下旬
収穫時期:6月下旬〜7月中旬
栽培難易度:2 ★★☆
トウモロコシはまとめて植えるのがポイント
トウモロコシの実の先端からヒゲのように生えているものは雌しべで、トウモロコシの株の一番上に咲く花が雄しべです。雄しべの花粉が風によって運ばれ、雌しべに付着することで、トウモロコシのヒゲの一本一本につながっている粒がそれぞれ膨れていく仕組みになっています。そのため受粉の効率を上げるために、トウモロコシを植え付ける際は同じ品種のものを10本以上まとめて植え付け、1列ではなく2列以上にして、受粉しやすいようにします。
種まき・植え付けのポイント
隣の株や列と30センチ以上離れるように3〜4粒ずつ点まきします。この時、種同士の間隔は1センチほどとります。苗で植え付けてもよいですが、根を傷つけるとうまく生育しないので、注意して植えます。種まき直後は鳥に食べられたり、ほじくり返されたりしますので、刈った草を上に被せて見つかりにくくするか、糸を張って食べられないようにしましょう。
間引きを兼ねてヤングコーンを収穫
1株に実は2〜3本なりますが、基本的には初めになる1本だけを残し、2本目以降は早めに摘み取ります。若芽の状態で収穫したものはヤングコーンとして食べられます。根元からも分けつした脇芽が出てきますが、これはそのまま間引きせずに残した方が倒伏を防げますので、取らないようにしましょう。
害虫対策に雄しべは早めに刈り取る
トウモロコシは、アワノメイガというガの幼虫が実の中に入り込み、食べられることがあります。このアワノメイガはトウモロコシの雄しべにまずやってくると言われているので、雄しべが咲いたら、早めに摘み取るとアワノメイガの発生を最小限に抑えることができます。摘み取った際には一応、雌しべのところに花粉をすりつけて、人工授粉をしておくと安心です。
プランター栽培のコツ
トウモロコシもプランターで栽培可能ですが、深く根をはる野菜なので、できるだけ深めのプランターを選びましょう。またプランターだとまとまった数を植えにくく、受粉率が落ちやすいので人工授粉を行いましょう。
ダイコン
ダイコンはやせ地でもよく育ち丈夫なので、家庭菜園でも作りやすい野菜のひとつです。本来は秋まきの野菜ですが、品種を選べば春まきも可能です。地域ごとに伝統的な品種も数多くありますので、各地域の土質にあった品種を植えてみましょう。
適地:水はけが良く肥料分の少ない畑
種まき時期(春まき):4月〜5月上旬
収穫時期:6月
栽培難易度:1 ★☆☆
堆肥(たいひ)の入れ方やタイミングに注意
種まきの直前に堆肥を入れると、病気になったりスが入ることがあるので、入れずに育てるか、入れるときは3週間ほど前に入れて、土になじませてから種まきを行います。また過湿には弱いので、水はけのよいところに植えましょう。
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