農家が教えるゴーヤー(ニガウリ)の育て方 収量アップのための摘心方法を図解!

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農家が教えるゴーヤー(ニガウリ)の育て方 収量アップのための摘心方法を図解!

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農家が教えるゴーヤー(ニガウリ)の育て方 収量アップのための摘心方法を図解!
最終更新日:2020年04月08日

ゴーヤー(ニガウリ)の栽培では、他のウリ科作物と同様つる性の植物なので、ネットにはわせる方法が主に採用されます。
他のウリ科に比べると細かいつる管理作業を必要とせず、比較的労力のかからない作物ですので気軽に植えてみましょう。ベランダにはわせて緑のカーテンとしても用いられますが、生育が旺盛なのでゴーヤーを食べることが好きな人がいないと、果実の処理に困ることになるのでご注意ください。

本来「ゴーヤー」とは沖縄方言で、標準和名は「ツルレイシ」という植物です。通称をニガウリと言い、栽培について語られる場合ほとんどは通称であるニガウリと表記されます。そのため栽培カレンダーではニガウリと表記していますが、本文中では消費者になじみの深い、沖縄の方言であるゴーヤー(ゴーヤ)で統一したいと思います。
それでは栽培カレンダーに沿って解説していきましょう。

苦瓜

ゴーヤーの種まき

ゴーヤーは比較的種から育てやすい作物なので、ビニールトンネルで育苗するか、もしくは4月中旬以降に畑(プランター)に直接一カ所2~3粒まいて、あとから一カ所1本に間引きしてもよいでしょう。その場合の植え付け間隔は植え付けの項を参照してください。

苦瓜

最初から大きめのポット(9~12センチ)に培養土を入れて1センチ程度の深さに種を埋め込みます。種まき時期はまだ外気温が寒く、霜などで枯死することも多いため、必ずビニールトンネルを利用しましょう。他の夏野菜と一緒に育苗できると手間がかかりません。

ゴーヤーの土づくり

苦瓜

適正pH6~7.5と比較的高めなので苦土石灰は欠かさず投入しましょう。植え付け2週間前までに1平方メートルあたり堆肥(たいひ)2キロ、苦土石灰50グラムを混和しておき、1週間前には化成肥料を50グラム混ぜて畝を立てておきましょう。
畝幅は理想としては1.5メートル欲しいところですが、なかなかそれほどのスペースが用意できないという場合には90センチ程度でも問題なく栽培できます。
長期の栽培になりますので、マルチシートを使用することをおすすめします。一般的な黒色のものよりも、白やシルバーのほうが生育に良い傾向があります。

ゴーヤーの植え付け

苦瓜

株間1~2メートルほど空けるのが理想です。近すぎるとすぐに空間を埋め尽くしてしまい、光が入らずつる管理で余計に手間がかかってしまいます。
プランターの場合は土の量が少ないので30~50センチ程度でも問題はありません。
長さ1メートルの細長いプランターであれば3株程度が妥当でしょう。

ゴーヤーの仕立て方

苦瓜

家庭菜園やグリーンカーテンの場合はキュウリネットをアーチパイプか長めのイボ竹で仕立てるのが最も簡易で収量性も高いためよく採用されます。
グリーンカーテンの場合は、市販のキュウリネットを張るだけでは果実の重みで内側に垂れやすいので、ぴんと張った状態を維持できるようにがっちり結び、垂れてこないように1メートルおきにひもを張っておくとよいでしょう。

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ゴーヤーのつる管理・摘心

ゴーヤーはネットさえ張っておけば放任栽培でも問題なく栽培することができます。目的がグリーンカーテンや、自家消費に少しあればよい程度であれば放任でも問題ないでしょう。あまり茂りすぎると段々葉が黄化していきますので、茂りすぎる前にどこを切ってもよいので光がチラチラと差し込む程度に間引いてあげましょう。

しっかりと収穫量を確保したい場合は、やはり摘心してつる管理をすることをおすすめします。

“親づる”という真上に直立して伸びているつるを10節あたりで切ってしまいます。この先端を切りつめることを摘心と呼びます。

すると行き場を失った栄養分が、次はわき芽としてたくさん発生します。これらのつるを子づると呼び、子づるが全面を覆った頃、隣のゴーヤーと触れ合うころに、この子づるも摘心してしまいます。

子づるを摘心するとなにが起きるかは想像できるでしょうが、孫づるがたくさん発生してきます。この孫づるに果実をならせていくのが最も収量性の高い方法です。

苦瓜

ゴーヤーの追肥

ゴーヤーは元来生育が旺盛なのですが、なりすぎて肥料を切らしてしまい、葉を次々に黄化させてしまうことが多い作物です。追肥の適期は植え付け時期にもよりますが、収穫がはじまったころ。一株あたりスプーン一杯を隔週で与えてください。高度化成肥料よりも、長く効く有機配合肥料をおすすめします。
ゴーヤー栽培の失敗はどちらかというと水不足によるものが多い印象です。梅雨明け以降は、水を与えれば与えるだけ良いと考えましょう。

ゴーヤーの収穫適期

ゴーヤーの収穫適期はいろいろ言われていますが、温度の影響が大きすぎて明言しづらいのです。
開花後35日くらいかかるのが本来の指標なのですが、高温の時期は15日で収穫に至ります。摘心すればとにかくたくさんなるので、とり損ねたものがどんどん黄化し完熟してしまいます。そもそもピーマンのように緑色の未熟果を消費するものですので、早めの収穫を心がけましょう。

ゴーヤーの病害虫防除

ゴーヤーは比較的無農薬でも育てやすい作物です。
最も多い病害はウリ科の大敵・うどんこ病です。特に乾燥してくる盛夏期に多く発生します。ゴーヤーは特別に水を多く欲する植物ですので、うどんこ病対策のためにもしっかり水やりをしてあげましょう。
また、連作を続けるとつる割れ病に感染することが多くなります。ウリ科を何年も同じ場所に植え付けることは控えるようにしましょう。

以上がゴーヤー(ニガウリ)の栽培方法となります。個人的にゴーヤーを食べるのが大好きですし、植えておけば放っておいても困るほどとれるので筆者も畑の隅に植えています。一緒に頑張りましょう。

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