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ブルーベリーの栄養や効果 おいしい食べ方から育て方についてもご紹介

ブルーベリーの栄養や効果 おいしい食べ方から育て方についてもご紹介

ブルーベリーは、名前の通り実が青く熟します。近年では、家庭でブルーベリーの栽培を行う人が増加中とのこと。目に良いと言われていますが、食物繊維も豊富で腸にも優しいようです。ブルーベリーは生で食べるだけでなくケーキやジャムにしてもとってもおいしくいただけますよ。
ブルーベリーの簡単な育て方からおいしい食べ方、含まれる栄養素、そして保存方法を解説していきます。

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ブルーベリーとはどんな果物?

ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属の小果樹で、その果実が濃い青紫色に熟すことからブルーベリーと呼ばれています。初心者にも育てやすいことから小果樹では人気No.1とも言われており、たくさんの品種があります。

旬の時期は?

国産では全国で栽培されていますが、長野県が最も多く全国の2割を生産しています。夏が旬で、主に6月から8月に収穫され、7月頃に出荷のピークをむかえます。
輸入品はアメリカ、ニュージーランド、チリ、オーストラリアなど産地を変えながら通年安定して入荷されているので、旬は特にないと言えます。

ブルーベリーの種類・品種

ブルーベリーには大きく分けて3つの品種があります。

ハイブッシュブルーベリー

ハイブッシュブルーベリーは、北アメリカ原産で日本には1951年に導入されています。生育環境は寒冷地および高冷地が適し、本州以北と四国・九州地区の準高冷地で育成されています。果実が大きいのが特徴です。

ラビットアイブルーベリー

ラビットアイブルーベリーは、果実が成熟する前にウサギの目のように奇麗なピンク色
になることから名付けられました。アメリカ東南部原産で日本には1964年に導入されてい
ます。樹勢は旺盛で寒さに弱いので、寒冷地での育成には適しません。

ローブッシュブルーベリー

ローブッシュブルーベリーは、野生種でアメリカ北東部、カナダ東部や北欧に広く自生しています。果実は最も小粒で、濃い黒紫色。酸味が強いものが多いためほとんどが冷凍果実にされ、ジャムやワインなどの加工品に利用されています。

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ブルーベリーの育て方・栽培について

ブルーベリーは育てやすく、場所もとらず、手軽に楽しめることから家庭で栽培する人が急増中です。
育て方の簡単なポイントとしては、鉢植えの置き場所、庭植えの植え付け場所ともに日当たり良好な場所を選びましょう。
水やりは、鉢土の表面が乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷりと与えます。
庭植えの場合は、夏の日照りが続くような時に必要となります。
鉢植え、庭植えとも3月に春肥を、5月、8月下旬に追肥を施します。
下記の記事には、苗木の選び方から植え付けの仕方まで詳しく掲載されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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ブルーベリーに含まれる栄養素

ブルーベリーの主要な栄養素についてご紹介します。

アントシアニン
ブルーべリーの注目成分はやはり「アントシアニン」です。目の疲労をやわらげ視力低下を防ぐとともに、視力を向上させる働きが期待されています。

ビタミンE
ビタミンEは抗酸化ビタミンとして知られており、活性酸素を減らしてくれる働きがあるとされています。また血液の循環を良くする働きにより高血圧や動脈硬化の予防になると言われています。

食物繊維
第6の栄養素として近年注目されている食物繊維は、ブルーベリーに豊富に含まれています。食物繊維は腸の中の余分なものを包み込み外へ排出してくれるので、便秘の予防が期待できます。この食物繊維は皮に豊富に含まれており、皮ごと食べられるブルーベリーは、バナナ等の他のフルーツよりも摂取量が多くなります。

亜鉛
ベリー類の中でもブルーベリーに多く含まれている亜鉛は、ミネラル成分の一種で細胞の代謝に関わると言われ、人間には必要不可欠な成分です。

マンガン
マンガンには他のミネラルと協力して骨を丈夫にする働きや、活性酸素を除去する働きがあるとされています。

おいしいブルーベリーの選び方・見分け方

おいしいブルーベリーはどのような特徴があるのでしょうか。ポイントをご紹介します。

粒がふっくらとして果皮に張りがある
果皮に張りがありふっくらしているものを選びましょう。大きさは品種によってさまざまですが、大粒の方が食味が良い傾向にあります。粒が小さいほどポリフェノールはたくさん取れますが、その分渋みが強く感じられます。

表面にブルーム(白い粉)が付着
表面にブルームと呼ばれる白っぽい粉が付いているものが新鮮な証拠です。ブルームには水分の蒸発を防ぐ働きがあります。ブルームが落ちているものは、収穫されてから日が経っています。

軸の付け根まで濃い青紫色をしている
ブルーベリーは熟すと青紫色になり、色が濃くなるにつれて甘みも増します。ただし軸の付け根部分が赤いものはまだ酸味が残っています。

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ブルーベリーの食べ方

生でそのまま

生のままケーキやサラダのトッピングに使ったり、ゼリー寄せにするととっても奇麗に出来上がります。またシンプルにヨーグルトと一緒に食べてもおいしいですよね。生のものが手に入ったら、缶詰や冷凍のものでは味わえない食べ方をお勧めします。

ピューレやジャム

ミキサーにかけピューレにしたもので、ソースやジャムを作るのもお勧め!
ブルーベリーのソースは、ヨーグルトとの相性が抜群です。無糖ヨーグルトに添えるだけで見た目も味もグッと良くなりますよ。その他にも、クラッカー等に添えても良いですね。
保存期間は冷蔵保存で1週間程度です。
甘さ控えめで作るブルーベリージャムは、適度に酸味を感じられておいしいですよ。ジャムを作る際は、保存用に清潔な瓶を用意してください。トーストだけでなく、クッキーやパウンドケーキにも活用できます。ジャムも保存期間は冷蔵保存で1週間程度です。

ドライベリー

フレッシュなブルーベリーを、お天気の良い日に天日干ししてドライブルーベリーにすると、長持ちさせられます。干すことによって水分が抜けたブルーべリーは、うまみや甘みが凝縮され、そのままでもとてもおいしく食べられますが、パンやお菓子の材料としても活躍してくれます。

ブルーベリーの冷凍・保存方法

ブルーベリーの保存方法
ブルーベリーは収穫後、時間の経過とともに栄養価や風味も落ちるため、新鮮なうちに食べるのをお勧めします。
食べるまでの間は、乾燥を防ぐために密封できるパックや袋に入れて冷蔵庫で保存してください。長期に保存したいときは、ジャムを作って保存するのも有効ですね。

ブルーベリーの長期保存
収穫後すぐに冷凍すると、採れたてのおいしさと栄養価をそのまま凍結できるため、長期保存には冷凍がおすすめです。ブルーベリーを冷凍する際は、冷凍する前に水で洗って奇麗にし、ペーパータオルなどでしっかりと水気を拭き取るのがポイントです。市販のフリーザーパックに入れそのまま凍結できます。簡単ですよね。
冷凍のブルーベリーは少しずつ乾燥していってしまうので、1年を目安に食べきりましょう。

おいしいだけではない! 実は栄養価も高いブルーベリー

一年を通して手に入りやすいブルーベリーは、おいしさはもちろんですが、抗酸化作用のあるビタミン類やアントシアニン等の栄養価も高い果物です。ぜひブルーベリーの栄養をさまざまな食べ方で活用して、健康的でゆたかな生活を送りましょう。

監修:日本野菜ソムリエ協会

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