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ハーブで売り上げ6億円、ニッチ市場で成長した原動力とは

吉田 忠則

ライター:

連載企画:農業経営のヒント

ハーブで売り上げ6億円、ニッチ市場で成長した原動力とは

農業を始める際、どんな作物を選ぶかはその後の展開にとって大きな意味を持つ。プロのカメラマンだった吉岡清彦(よしおか・きよひこ)さんが選んだのはハーブ。30年余り前にまず仕入れ販売から手がけ始め、その後、栽培へと進んでホームセンターからスーパーなどに販路を広げていった。その魅力にほれ込んだ作物で、事業を大きくできたハッピーな例を紹介したい。

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ハーブ業界をけん引するビジネスは小さな農場からスタート

吉岡さんが社長を務め、ハーブの栽培を手がけている会社はポタジェガーデン(埼玉県久喜市)。設立は1987年。埼玉県久喜市と羽生市、長野県小諸市、千葉県南房総市で合計で20ヘクタール強の自社農場を運営しているほか、契約農家からもハーブを仕入れている。バジルやミント、ローズマリーなど100種類以上のハーブを扱い、売上高は年間で6億円に達している。
ハーブには、カメラマンの仕事を通して出会った。料理の撮影をしたことをきっかけに、食材の野菜も撮影し始め、海外の食品などを扱う高級スーパーに行って西洋野菜やハーブに注目。千葉県の農場に撮影に行き、栽培中のハーブに接したことで、その魅力のとりこになっていった。
「はじめは農業をやる気はまったくなく、ハーブの魅力をどうやって人々に伝えるかを考えていた」。ポタジェガーデンを立ち上げた経緯について、こう振り返る。吉岡さんにとって、ハーブは欧州文化の象徴。その販売に携わることで、ハーブを暮らしに取り入れることを提案したいと考えた。

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ポタジェガーデンが提案するハーブを使った料理。ローズマリーと野菜の炒めもの(左)とディルとサーモンのマリネ

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