雑草は環境によって生え変わる
畑に生えてくる雑草はランダムでたまたまそこに生えてくるように思われがちですが、実際は自然界は競争の激しい世界であるため、本当にその畑の環境に合った雑草だけが生えてきます。そのため畑の環境を変えることで、生える雑草をある程度コントロールすることができます。これを行うためには自然界にもともとある植物の生え変わりの仕組みを理解することが必要になりますので、まずはそれについて説明していきます。
植物には自然と生え変わっていく仕組みがある
例えば畑では、人が手を入れなくなり耕作放棄地になってしまったような場所は、最初は何も生えていなくても勝手に雑草が生え始め、だんだんと背の高い植物が生い茂るようになっていきますよね。このように自然界には人が何もしなくても、生える植物が変わっていき、最終的には森になっていく仕組みが存在しています。この時間の経過とともに生える植物群が移り変わっていく現象は生物学の用語で「植生の遷移」と呼ばれているようです。具体的にどのように移り変わっていくのか、今回は簡単に5つのステップに分けて説明していきます。基本的にはステップ1から5に進めば進むほど、生物多様性は増え、その営みを支える土壌も豊かな状態になっていきます。