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『マイナビ農業』ユーザーが選ぶ2020年注目の農業トピックTOP10を発表!

『マイナビ農業』ユーザーが選ぶ2020年注目の農業トピックTOP10を発表!

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)が運営する農業総合情報サイト『マイナビ農業』は、「マイナビ農業ユーザーが選ぶ2020年注目の農業トピックTOP10」を発表しました。本調査は、『マイナビ農業』のユーザーからのアンケート回答を集計したものです。

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ランキング概要

新型コロナウイルス感染拡大により農作物の販路や消費者の需要が大きく変わり、今までの農業に対する価値観が変わる1年だったと言えます。特に、産直ECサイトや市民農園が注目されたことで、消費者にとっても「農」が身近になったのではないでしょうか。上位にランクインしたトピックは、社会現象とも言えるものが多く選ばれました。
また、スマート農業や農家の大規模化など、未来を見据えた動向にも注目が集まりました。

「ユーザーが選ぶ2020年注目の農業トピック」TOP10

1位:スマート農業の導入続々 産地で大規模化、効率化の動きが加速(48票)

全国で導入が増加するスマート農業が1位に。「スマート農業を取り入れたい」「ITの力で業務改善をしたい」といった生産者の声が多くありました。農水省は、2025年までに「担い手のほぼ全てがスマート農業を実践する」ことを目標に掲げており、期待の大きさを感じさせます。

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2位:新型コロナで産直ECサイトの需要高まる(39票)

飲食店の営業自粛などで一気に活用が広がった産直ECサイトが2位に。「ECサイトでの販売額は前年比の1000%以上!」などうまく販路を切り替えた生産者もいたようです。

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2位:市民農園人気、野菜苗売上増(39票)

同率2位は市民農園人気。巣ごもり需要で趣味と実益をかねて始める人が急増しました。ホームセンターでは一時、苗が品薄状態になるなどその人気ぶりがうかがえました。

4位:農家の大規模化が加速 常時雇用者も増加(33票)

後継者がいない高齢農業者が増えるなか、リタイアする際に近隣の農家に農地の引き受けを依頼することが増えており、規模を拡大する農家も増えています。家族経営から法人化をして社員を雇用する農家も増加しており、担い手世代の新たな農業経営に注目が集まっているようです。

5位:数日で子豚160頭超が盗まれる 家畜、農作物、トラクターの盗難被害が相次ぐ(31票)

テレビでも報道され、農家だけでなく消費者からも怒りの声が集まった盗難被害が5位に。「真面目に働いている外国人労働者も多いなか、犯罪のイメージがついてしまうことも問題だと思う」という生産者の声も。生産者、労働者、近隣住民との信頼関係が損なわれないルールづくりが課題となりそうです。

5位:コロナ禍で米が品薄、和牛と花は需要減。需給バランス変わる(31票)

農作物の需給バランスの変化が同率5位にランクイン。米に関しては現時点では深刻な米余りに転じており、「次年度の作付動向の情報が欲しい」という稲作農家の声も多く集まりました。

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7位:農業の動画・音声コンテンツが躍進 “農Tuber”が存在感増す(27票)

農家自身が栽培方法や日々の生活を発信する農Tuber”も今年話題になりました。プロ農家から栽培方法を学べる、農家の生活が垣間見れるとあって、幅広い層から注目を集めました。

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8位:エシカル(倫理的)消費、SDGs、エコファーマーの意識高まる(21票)

食や農業とも関係性が深いテーマということで関心が高まっています。「作った作物は全て消費したいが、現実はなかなか難しい」といった生産者の声も。消費者の意識も変えていく必要がありそうです。

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8位:出入国規制で外国人実習生4割入国できず。人手不足深刻化(21票)

収穫時に急に外国人実習生が来られなくなり、急いで近隣住民に助けを求めたという声も多く聞かれました。

8位:鳥獣捕獲策を強化 140万頭の捕獲を目指す(21票)

年間200億円前後の被害をもたらす鳥獣被害。「フェンス柵・電柵など手を尽くしてはいるものの毎年被害に遭う(生産者)」と落胆の声も多くありました。鳥獣被害は生産者だけの問題ではなく、もはや地域課題となっています。

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【調査概要】「『マイナビ農業』ユーザーが選ぶ2020年注目の農業トピック」
調査方法:編集部が今年注目された農業トピックを15項目ピックアップ。その中から『マイナビ農業』ユーザーに、最も注目したものを択一式で回答してもらいました。
アンケート方法:WEBアンケート
調査期間:2020年10月30日(金)~12月4日(金)
有効回答数:385人


11位以降の農業トピック

11位:台風10号による農林水産関係の被害総額115.1億円
12位:外来害虫ツマジロクサヨトウ、トビイロウンカの大量発生 サバクトビバッタの影響も懸念される
12位:農水省が海外への品種流出防止 知的財産保護の対策に乗り出す
14位:企業と運送会社連携し、新しい農産物物流への挑戦始まる
15位:2020年の国際的なスポーツ大会延期 インバウンド需要や選手村への食材提供予定に影響

【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社マイナビ
農業活性事業部
「『マイナビ農業』ユーザーが選ぶ2020年注目の農業トピック」問い合わせ窓口担当
Tel:03-6667-1181 Fax:03-6667-1182
Email:com-agri_edit@mynavi.jp

【当社に関するお問い合わせ先】
株式会社マイナビ
社長室 広報部
Tel:03-6267-4155 Fax:03-6267-4050
Email:koho@mynavi.jp

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