「日本の真ん中」で初開催、692社が出展予定
2年ぶり44度目の開催となる今回は、「日本の真ん中」の愛知が舞台になる。新たな製造加工技術や長期保存技術など、先端のテクノロジーを使った製品やサービスが展示される。
食品製造加工分野をはじめ、労働力不足・省人化を解決する自動化の最先端「エンジニアリング・ロボット・IoT分野」、HACCP導入に役立つ「衛生対策・管理分野」など全19分野に、合計692社が出展する。
6次産業化に適した、あるいは小型化された野菜や果実の加工機械、洗浄機から包装機械まで、多彩な機械の動作実演を見学・体験できる。青果だけでなく、食肉水産分野の加工・製造機械も多数展示される予定だ。
昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止、今回は対策ガイドラインを設けて2年ぶりに開催する。参加社数は東京で開催した前回を上回り、地元愛知県をはじめ中部・東海・北陸エリアから124社が参加する。
多彩な講演からヒントを収集
出展社によるセミナーも2日目から連日開催され、一部のアーカイブは会期終了後に公式サイトで公開する。
また、「人工知能(AI)が開く 食品産業の新時代」をテーマとし、アヲハタやキューピーなど食品メーカーのほか、大学・研究機関が講演する「日本食品工学会フォーラム2021」を皮切りに、多数のシンポジウムも1、3~4日目に開催する。
2日目に開催する「FOOMAビジネスフォーラム」には、「カレーハウスCoCo壱番屋」創業者の宗次德二さんが登壇。「独断 宗次流 商いの基本 ~人生もビジネスも右肩上がり~」をテーマに、独自の改善ノウハウや社員ののれん分けの仕組み「ブルーシステム」の成功の秘訣などを講演する。
新しい試みとして、地元の食文化に触れてもらおうと、愛知県産を中心とした食材や加工品などを展示する「食の見本市 in 知多半島」を、地元常滑とAichiSkyExpo、FOOMA JAPANのコラボレーション企画として開催する。また、フランスのグルメガイド「ミシュランガイド愛知・岐阜・三重 2019特別版」にも掲載された 「Lecoeuryuzu(ル・クーリュズ)」のシェフ・渡邊大佑氏が、知多半島産食材を使用したレストラン「C’est Bon Chita(セボン知多)」を特別オープンする。
展示会実行委員長の宮島昭治さんは、「消費者のニーズの多様化や製造加工分野での人手不足、物流費や原材料費の高騰、コロナ禍におけるリモートワークの浸透などライフスタイルの変化により、新たな発想が食品産業全体に求められるようになった。
特に自動化、省人化は喫緊の課題と考えている。時代の要請や現場のニーズに細やかに応えるもちろん、ロボットやAI、IoTなどを活用した高度化・自動化を実現する、ユーザーの課題を解決するソリューションを提供したい。食品製造における発想の転換、次の一手を構築するための大きな気づきが得られる展示会だと確信している」と話した。
来場には、「FOOMA JAPAN 2021(国際食品工業展)」の公式サイトから事前登録が必要。
※4月1日(木)より受付開始
全国からのアクセスが良好な会場へ、新時代の食産業におけるヒント探しに出かけてみてはいかがだろうか。