二つの課題を見つけ改善する2代目
コウヤマは農家出身で現会長の香山勇一(こうやま・ゆういち)さんが1991年に設立した。35ヘクタールの畑でサツマイモを育てて菓子などに加工し、卸会社などに販売している。2021年7月期の売り上げは3億4000万円。
加工品のブランド名は「芋屋長兵衛」で、主力商品は「いきなり団子」。輪切りにしたサツマイモと粒あんを小麦粉の生地で包み、蒸してつくる熊本の郷土菓子だ。コウヤマは2001年に製造を始め、業容を拡大してきた。
社長の龍海さんは現在、37歳。飲食店や自動車の板金工場などで働いた後、28歳のときに父親が経営するコウヤマで働き始めた。最初に配属になったのは、サツマイモを焼いてペースト状に加工する部門だ。このとき龍海さんは、二つの課題を見つけたという。