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【農業体験 in 福島県南相馬市】農業で生計を立てるために必要なこととは?地域農業のリーダーに学ぶ経営ノウハウと栽培技術

【農業体験 in 福島県南相馬市】農業で生計を立てるために必要なこととは?地域農業のリーダーに学ぶ経営ノウハウと栽培技術

少子高齢社会が進むわが国では、多くの産業・業種において労働力不足が深刻化しています。中でも農業は後継者不足も相まって、人手不足が一段と深刻さを増しています。そこで救世主となるのが新規就農者です。地域農業の継承と発展に尽力する南相馬のベテラン生産者のもとで学ぶ一人の青年の姿から、営農をする上で大切なこと、知るべきことをひも解いてみましょう。

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始めるなら「今」しかない。農業を志す青年が踏み出した大きな一歩

福島県浜通りの北部に位置する南相馬市。夏は比較的涼しく、冬は降雪が少ない穏やかな気候は日照時間が長いことから秋冬野菜の生産が盛んです。その南相馬市に農業体験にやってきたのが東京都出身のFさんです。

「農業大学出身ということもあり、潜在的に農業と食にはずっと関心がありました。大学卒業後は食品の輸入商社に入社、サラリーマン生活を送っていましたが、新型コロナウィルス感染拡大の煽り(あおり)を受け、自分の将来を見つめ直すことに。その時、真っ先に思い浮かんだのが『農業』でした。やるなら今しかない、と就農を本格的に考えるようになりました」

と、話すFさんは大学の授業の一環で農業に携わった経験はあるものの、都会育ちで非農家出身。農業においてはほぼ初心者です。知識を得る以上に経験を積むことが大切と考え、過去に訪れたことがある南相馬市の農業体験に応募しました。

「福島県の中でも比較的雪が少ない南相馬市は、生活をする上でも自分に向いていると感じました」(Fさん)

「南相馬市には福島県出身の大学時代の友人を訪ね、何度か遊びにきたことがあります。空気が澄んで空が高く、何より食べ物が美味しい!農業をやるならこんな場所がいいな、と漠然と思っていました」(Fさん)

受け入れ先はこれまで多くの農業体験者を受け入れてきた株式会社飯崎生産組合(はんさきせいさんくみあい)です。約60haの圃場(ほじょう)で水稲、大豆、タマネギを栽培しています。同組合をFさんが選んだ理由には「雇用就農」というキーワードがあります。

「恥ずかしながら農業といえば個人経営、家族経営とばかり思い込んでいました。農業体験に関して調べを進めていくうちに、『雇用就農』の存在を知りました。この方法なら農業未経験者の自分でも技術や知識を得ることができると思いました」

と、語るFさんが参加した福島県相馬地域が実施する農業体験制度は、体験希望者の意向をヒアリングし、受け入れ先農家とのマッチングを行います。スケジュールや期間も調整が可能なので、自分のペースに合わせてスケジュールを立てることができます。

「わたしの場合は6月1日〜3日までと、6月13日〜18日までと2回に分けて参加しました。実はもっと早い段階で訪れる予定だったのですが、直前にぎっくり腰を患ってしまい、スケジュールを組み直すことに。その際も担当者の方が柔軟に対応してくださったので心強かったです」

栽培技術や経営、南相馬での暮らしなど、農業体験ではさまざまことをアドバイス。

まだ少し痛みが残る腰をさすりながら話すFさんは、農業体験に参加したことで農業への第一歩を踏み出すことができたと、言葉を続けます。

「食に携わる仕事を続けていきたい思いがあり、農業はいつかやってみたい憧れの職業でした。今回、参加したことで、農業はテキストなどで知識を得るだけでなく、実際に体験しなければ知識も技術も身につかないことを知りました。それはとても大きな一歩でした」

農業体験では大豆の播種、タマネギの収穫を体験したFさん。規模の大きさと機械化にも驚かされたと話します。

「飯崎生産組合さんは地域でもトップクラスの規模で、スタッフも4名を雇用しています。圃場の広さもさることながら米の乾燥機やタマネギの選果場などの大型機械、ドローン、自動操舵トラクターなどスマート農業の導入が進んでいることにも驚きました。農業をやるには一人では限界はあるけれど、法人化をし機械化を進めることで、作業の省力化や効率化が可能となり、栽培面積の拡大と生産の安定化につながると感じました」

持続可能な地域農業のために。担い手育成こそ急務

今回の受け入れ先である飯崎生産組合は、南相馬市飯崎地区の農業を担う生産法人として平成22年に誕生しました。翌年3月に発生した東日本大震災により耕作ができない状態が続く中、震災前の風景を取り戻そうと平成31年に株式会社として再出発した経緯があります。

飯崎生産組合代表の水谷 隆さん

「震災を理由に離農者が増え、農家の高齢化も進んでいます。このまま何もしないでいるとやがて飯崎地区の農業は消滅してしまいます。地域農業を守るためには若手就農者の育成が急務であり、そのためにわたしたち生産者ができることは持っている技術を全て伝えることだと思います」

と、体験者受け入れの思いを語るのは代表取締役の水谷 隆(みずがい・たかし)さんです。震災後、圃場整備が進む同地区ですが、耕作する人が減少しているため一人当たりの作付け面積が拡大、負担が大きくなっています。水谷さんは法人化と同時にスマート農業にも積極的に乗り出し、地域農業の維持・発展に尽力しています。

「スマート農業は新規就農者の経験値を補う意味でとても効果があると感じます。あらゆる技術を使うことで作物を作ることはできるでしょう。しかし、「うまくできるか」は別問題です。高品質な作物を作るためにはやはり、経験が大切。それをしっかりと伝えていくことがわたしたちの使命だと感じます。南相馬はもはや被災地ではありません。これまでの10年が営農再開に向けた活動であれば、これからは収量と品質にこだわっていくベクトルへと生産者は向いてます」

と、力強く話す水谷さんのもとで学ぶ体験者の多くは、Fさんをはじめ、法人化を見据えている方が多いそうです。

「農業を志すならまずは行動に移すことが大切。農業体験では積極的に質問を!」(Fさん)

「体験者の多くは自分のやりたい農業をしっかり持っている方が多いように感じます。法人化する際の初期投資や圃場探しなど、できるだけ多くのアドバイスをするように心がけています。自然相手の農業にマニュアルは存在しません。30年農業を続けてきたわたしですら、30回しか作物を作っていないのです。これが農業の難しさであり、楽しさであることを伝えていきたいですね」(水谷さん)

経営者になるために。見えてきた「自分」の農業

Fさんは雇用就農からゆくゆくは自身が経営者となり、法人化を目指す方針です。震災を乗り越え、営農再開、法人化を実現した水谷さんの存在は、Fさんにとって憧れであり、目標です。

昨年の不作の影響で価格高騰が続くタマネギ。今年は期待できそう!?


      

「さまざまな作業を体験したことで、改めて農業は作って売ることで経営が成り立つことを実感しました。大切なのはその過程です。高品質な作物を効率よく作り、高く売るためには何が必要かを常に考えることが大切と、水谷さんに教えていただきました。作付け品目は地域性を重視したいと思っています。その土地で多く作られているのには理由があるはずです。気候、風土、食文化などを掘り下げ、地域の特性を生かした作物を作っていきたいですね」

と、抱負を語るFさん。最後に、これから農業体験をする方へのアドバイスを伺いました。

「わからないこと、知りたいことを質問すると、水谷さんをはじめ、スタッフのみなさんはとても丁寧に教えてくれます。ただ、みなさん口下手なので、こちらから積極的に話かけることがポイントです。限られた時間の中、できるだけ多くの情報を得るためには能動的であることを心がけてくださいね」

営農再開から地域農業の維持・発展へと舵を切った南相馬市は、地域一丸となって若手の育成に努めています。幾度の困難を乗り越えてきた南相馬のファーマーたちは、持っている全ての技術・知識を惜しみなく伝授してくれることでしょう。

       

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