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かぼちゃの最適な保存方法は?冷凍保存の方法など解説

かぼちゃの最適な保存方法は?冷凍保存の方法など解説

夏から秋にかけて収穫されるかぼちゃは、常温で追熟する性質を持ち、秋から冬にかけて旬を迎えます。ここでは、秋のハロウィン、冬真っ盛りの冬至、といった季節を彩る行事にも欠かせないかぼちゃの上手な保存方法をお伝えしましょう。賢い保存の仕方をマスターすれば、一年中かぼちゃを美味しく食べられるようになります。

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かぼちゃの保存方法は?

丸ごと1個の場合は?

かぼちゃに適した保存方法は、丸ごとの場合とカットした状態の場合で異なるので注意が必要です。まず、丸ごと1個を保存したいときは常温で保存します。

ポイントは、気温が高くなり過ぎない場所を選ぶこと、風通しの良い場所に置くことです。常温でのかぼちゃの保存に適した気温の目安は、10度前後と覚えておきましょう。

保存に適した冷暗所で保存すれば、追熟が進んで甘味が増し、かぼちゃをより美味しく食べることができます。基本的な保存は常温で大丈夫ですが、夏場で高温が続く時期などは、かぼちゃを丸ごと新聞紙に包んでポリ袋に入れてから冷蔵庫で保存するのがおすすめです。

カットしてある場合は?

かぼちゃは、一度切ってしまうと、傷みが早くなります。カットかぼちゃを購入した場合や、丸ごとのかぼちゃをカットして使い切れなかった場合は、冷蔵庫で保存して下さい。かぼちゃに水分が残っていると、傷みやすくなるので、なるべく水分を残さないように工夫した上で冷蔵保存することが大切です。

まず、かぼちゃのなかでも特に水分が多く含まれる種やワタの部分は取り除いておきましょう。種やワタをくり抜く際はスプーンを使用すると、大切な実の部分を傷付けにくく、簡単に処理できます。

次に切り口からの傷みを防ぐため、カットした断面を吸水性の高いキッチンペーパーで丁寧に拭いて、水分を取り除いて下さい。

水分を取り除く処理ができたら、カットしたかぼちゃをラップで包みます。ラップで包む際のポイントは、ラップがぴったりと隙間なくかぼちゃに貼り付くようにすることです。種やワタをくり抜いて凹んだ部分も含めて、きちんとラップがかかるようにして下さい。

かぼちゃをラップで包んだら冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

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冷凍保存しても大丈夫?

水気はしっかり切る

かぼちゃを長期保存したいときは、冷蔵保存ではなく冷凍保存がおすすめです。冷蔵保存のときと同様、水分を残さないように適切に処理することが冷凍保存においても重要となります。

まず、種やワタをくり抜く下処理をして下さい。次に、切り口にできる限り水が付かないように注意しながら、皮の部分だけを水洗いします。

キッチンペーパーで水分を丁寧に拭き取れば、水気を取り除く作業は完了です。水分を適切に拭き取ったかぼちゃは好みのサイズにカットして、ラップにぴったりと包み、ジッパー付きの保存容器に入れて冷凍庫で保存しましょう。

調理するときは凍ったまま

冷凍したかぼちゃを調理するときは、電子レンジの解凍機能などで解凍する必要はありません。凍ったままで加熱調理するのが、美味しく仕上げるポイントとなります。

凍ったままで手早く調理できるように、煮物に使うのであれば角切り、ソテーに使いたいのであれば薄切り、と冷凍保存前に予めカットの仕方に工夫して冷凍しておくと便利です。

マッシュするのがおすすめ

かぼちゃは、生のままで冷凍できる野菜ですが、茹でたり蒸したりしてから冷凍する方法もおすすめです。ほくほくとしたかぼちゃの旨味を存分に味わえる保存方法としては、かぼちゃを茹でてマッシュしてから冷凍する方法が挙げられます。

マッシュしたかぼちゃを小分けにしてラップで包み、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍保存しておくと、かぼちゃのスープやサラダなどに使えて便利です。ラップをする際は、マッシュしたかぼちゃを薄く広げて、平らな状態になるようにして下さい。

変な匂いがするときは?

冷凍していたかぼちゃを解凍して使う際に、変な匂いが気になると感じる人もいるかもしれません。

かぼちゃの冷凍前の下処理が不十分であった場合、それが匂いの原因となります。種やワタが残った状態で保存すると、匂いの発生源となるだけでなく、傷みの原因にもなるので、面倒臭がらずに丁寧に下処理をするようにして下さい。

また、かぼちゃに限らず、冷凍した食品全般に当てはまることですが、冷凍庫内での匂い移りや、長期間の保存によって生じる冷凍焼けには注意が必要です。

どうしても変な匂いが気になる場合は、シナモンやカレー粉など香りが強いスパイスをアクセントに加えて調理するなど、調理を工夫すると匂いが気になりにくくなります。

かぼちゃ独特の青臭い匂いが苦手な場合には、皮を剥いてから冷凍すると良いでしょう。

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かぼちゃの日持ちはどれくらい?

丸ごと1個の場合は?

かぼちゃは、丸ごと1個の場合には、比較的長期に保存できます。常温保存した場合の日持ちの目安は2~3ヵ月程度です。常温で保存することで、追熟して甘味が増すのは、かぼちゃの持つ大きな魅力です。

気温が高くなる夏場には、冷蔵庫に移して保存するといった工夫をして適切な保存方法を保つことで、良い状態で保存できます。

カットしてある場合は?

カットしたかぼちゃは、急速に傷みやすくなり、冷蔵庫で保存してもあまり日持ちしません。3~4日程度で使い切るように心掛けて下さい。冷凍保存の場合、生のまま冷凍しても、マッシュして冷凍しても、1ヵ月ほど日持ちします。

ただし、冷凍による乾燥の影響で、かぼちゃの味が劣化してしまいやすいので、早めに使うことをおすすめします。

かぼちゃが腐るとどうなる?

表面は?

かぼちゃは、皮よりもカットした表面を見るようにすると、腐敗しているか否かの判断がしやすくなります。切ったかぼちゃの表面が白っぽくなっている場合、クリスタル症状と呼ばれるかぼちゃの糖質が結晶化しているケースと、白カビが生じているケースが考えられます。

クリスタル症状であれば、食べても問題ありませんが、白カビの場合は食べるのをやめましょう。

また、表面が通常よりも濃い色に変色しているケースについても、腐っているサインと言えます。

まれに、かぼちゃの緑色の皮の一部が黄色っぽく感じられることがありますが、これは栽培時に土に面していた箇所に日が当たらなかったことが原因と推測されるため、腐敗を心配する必要はありません。黄色い皮の部分は、かぼちゃの中身と同じ成分であり、濃い色であるほど美味しいと言われています。

弾力は?

腐ってしまったかぼちゃは、手で触ったときに弾力がなく、柔らかく感じます。実の部分が柔らかかったり、表面にベタつきがある場合は腐っていると考えて良いでしょう。

かぼちゃが腐ってしまうと、包丁で切ったときに、糸を引いたような状態がみられることもあります。かぼちゃのワタの周辺が柔らかいことに関しては、かぼちゃがよく熟している証拠なので気にしなくて大丈夫です。

味は?

かぼちゃは、基本的に甘味の強い食べ物です。口に入れたときに、普段の甘さではなく、苦味があった場合、ククルビタシンと呼ばれるかぼちゃが含有する毒性を持つ物質が原因と考えられます。

微量であれば健康に大きな害はないですが、強い苦味を感じたら食べるのをやめた方が良いでしょう。また、通常とは異なる酸っぱさを感じた場合は、雑菌が増殖している可能性があるため注意が必要です。

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かぼちゃを上手に保存できるようになろう!

煮物や天ぷら、サラダなど応用の幅が広いかぼちゃを上手に使うには、適した保存方法を知っておくことが不可欠です。

かぼちゃは、丸ごとの場合は長期保存できますが、カットすると傷みやすくなる性質のため、その時々の状態に応じた保存方法で保存することが大切です。長期で保存するときには冷凍保存するなど、保存方法に工夫をしてかぼちゃをいつでも美味しく食べられるようにして下さい。

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