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旧体制からの脱却で6次化を軌道に乗せるチームの力、品目や販路で次々新たな活路

吉田 忠則

ライター:

連載企画:農業経営のヒント

旧体制からの脱却で6次化を軌道に乗せるチームの力、品目や販路で次々新たな活路

農産物を自ら加工したり、売ったりすることが農家にとって活路のひとつとされている。それを実現しようと思えば、1人でやるよりチームで挑んだ方が可能性が広がることが少なくない。持田直光(もちだ・なおみつ)さんが代表理事を務める六次産業協同組合(埼玉県深谷市)を紹介しよう。

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仲間と協同組合を設立

持田さんは、祖父の代から続く漬物づくりがそもそもの本業。原料の仕入れ先の農家が減ったのを背景に、約15年前に野菜を自ら育て始めた。漬物の原料にするとともに、野菜の適正な仕入れ価格を確かめるのが主な目的だった。

栽培を続けているうちに、狙いが変化した。漬物の原料にするよりも、野菜をそのまま売った方が経営にプラスになることに気づいたのだ。現在の栽培面積は約8ヘクタール。いまや野菜の売り上げが漬物を上回る。

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かつて日本の食卓に当たり前のようにあったにもかかわらず、食生活の変化で目にする機会が減った食品がたくさんある。漬物もそのひとつだろう。そんな漬物の需要の減退を受け、農業に活路を求めた経営者がいる。持田漬物店(埼玉県深谷…

そんな持田さんにとって、大きな転機になったのが、地元の漬物会社が集まる団体からの脱退だ。同じく野菜の栽培と漬物の加工を手がける久保田豪(くぼた・たけし)さんたちと話し合い、団体を抜けることにした。

漬物の需要が減って業界に漂う閉塞感を打破しようとさまざまな提案をしても、「若造が何を言う」などと言われたのが脱退の理由。「飲み会をしているだけではないか」。団体の実情は持田さんの目にそう映った。

こうして2017年に立ち上げたのが、六次産業協同組合だ。持田さんや久保田さんのほか、漬物会社や種苗販売店、小売店を運営する同世代の仲間が集まった。メンバーは徐々に増え、いまは23社が参加している。

持田直光

持田直光さん

道の駅の要望で干し大根を生産

「自分たちでしっかり勉強して見識を深め、次の時代に生き残るための活動をしたかった」。持田さんは組合発足の狙いをそう語る。「六次産業」を名前につけたのは、

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