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【岩手で農業はじめませんか?No.6】畜産と農業を盛り上げて故郷をもっと元気にしたい! (岩手県山田町 尾形大地さん)

【岩手で農業はじめませんか?No.6】畜産と農業を盛り上げて故郷をもっと元気にしたい! (岩手県山田町 尾形大地さん)

岩手県の沿岸中部に位置する山田町は、三陸ならではの豊富な漁業資源に恵まれた土地です。カキやホタテなどの海産物はもちろん、シイタケやマツタケなどの山の幸も特産品。さらに山田湾内には、周囲約900mの小さな無人島が浮かんでいます。江戸時代の頃にオランダ船が立ち寄ったことから「オランダ島」と名付けられ、夏には多くの海水浴客が訪れます。今回は、そんな魅力あふれる山田町で畜産農家を営む尾形大地さんをご紹介します。

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取材協力いただいた農家/尾形 大地さん

尾形大地さん

▼プロフィール
・年齢:32歳
・就農年数:9年目(2016年就農)
・出身地:岩手県山田町
・地域:岩手県沿岸地域・山田町
・規模:親牛14頭・子牛8頭
・活用資金・事業:青年就農給付金※(農林水産省)・青年等就農資金(日本政策金融公庫)
 ※現在の事業名は、経営開始資金。
・営農形態:1人(本人)
・暮らし:妻と2人暮らし
※2024年11月現在

関東からUターンし地元で就農

――山田町で就農したきっかけを教えて下さい。

もともと山田町の出身で、祖父が畜産の肥育農家をしていました。両親の代で繁殖農家になり、子どもの頃からよく手伝っていました。でも自分が跡を継ぐことは考えていなかったので、高校卒業後は関東の食品工場に就職しました。ただ、就職する1ヶ月くらい前に東日本大震災が発生したんです。地元の豊間根地区は電気や水道が止まるくらいの被害だったとはいえ、みんなが一番大変な思いをしている中で関東へ出たことが、ずっと心にひっかかっていました。実際に都会で暮らしてみて「地元の方が自分に合っている」と感じたことも大きかったですし、2年ほど経った頃にUターンを決めたんです。

――Uターンしてすぐに就農したのでしょうか?

最初は地元の会社に勤めて、米づくりに関わっていました。ただ「山田町を元気にしたい、復興に貢献したい」という思いがあり、自分にできることは何かと考えて、子どもの頃から経験してきた畜産に思い至りました。それから牛を買い、親戚から牛舎を譲り受けて繁殖農家としてスタート。また、山田町は震災で被災した農地が約38haあり、復旧農地として整備を進めていました。これまで水稲を手掛けてきた農家さんたちが高齢化で営農を再開できないという現状を知り、それなら自分が牛の稲WCSを作ろうと考えたんです。今は自分で育てた稲WCSを牛に与えていて、輸入に頼らないことで安定した経営を目指しています。農地は一度荒れてしまうと、復旧するまでに手間もお金もかかります。自分が活用することで農地を維持し、次の世代につなげられたらと思っています。

親牛14頭と子牛8頭を世話する尾形さん

さまざまな支援を受けて経営を軌道に乗せる

――就農当時、大変だったことはありますか?

繁殖農家の場合は、牛を買ってすぐ収入につながるわけではありません。親牛をしっかり世話して元気な子牛を生んでもらい、それを市場に出すことで初めて経営の第一歩を踏み出すことができます。私も就農して最初の頃はお金の工面に苦労しましたが、国の青年就農給付金や、㈱日本政策金融公庫の青年等就農資金を活用することで乗り切ることができました。今はさまざまな制度が充実しているので、挑戦しやすい環境だと感じています。

――資金面以外で、就農に向けて準備をしたことはありますか?

子どもの頃から牛は身近な存在でしたが、繁殖農家に必要な専門知識はありませんでした。そのため県内の農場で国家資格である人工授精師の資格取得に向けた勉強や、牛の飼い方などを学ばせてもらいました。研修を受けたことで視野が広がり、自分の仕事に活かすことができています。

人里離れた山の中に佇む牛舎

毎日の積み重ねが評価につながる

――日々のやりがいについて教えて下さい。

稲WCSは肥料の調整などを工夫しながら栽培しているので、収量が多いと達成感があります。牛に関しては、自分が育てた子牛に高値がついたときにやりがいを感じます。手塩にかけて育ててきた牛が評価されるとうれしいですし、いつもお腹いっぱい食べて運動して、大きく伸び伸びと育ってほしいと思いながら世話をしています。

子牛は生後約9か月まで育てて子牛市場へ出荷する

自然と人が織りなす山田町ならではの魅力

――休日の過ごし方や、山田町の魅力について教えてください。

休みの日は古着屋めぐりをしたり、音楽鑑賞や映画鑑賞をしたりして過ごしています。地元に戻って良かったと思うのは、空気がおいしいことと人が多すぎないこと。山田町は元気な人が多くて、お祭りやイベントなどがとても盛り上がります。豊かな自然や地域の人たちが持つ雰囲気など、全てを含めて山田町が好きなんだと実感しています。

人口約14,000人の山田町は、岩手県沿岸部の中央に位置する

畜産と農業で町を盛り上げたい!

――今後の目標について教えて下さい。

今は親牛を買ってきて繁殖させていますが、将来的には自分が育てた牛に子どもを生んでもらうサイクルを作るのが目標です。同時に遊休農地を活用して稲WCSの規模も拡大する。そうやって畜産と農業を盛り上げていけば、地域や町全体としての魅力も上がっていくのではないかと思っています。

大切なのは「やりたい」という思いと行動

――最後に、就農を目指す人へメッセージをお願いします。

就農するに当たって悩んだり、不安に感じたりする人が多いと思います。でも資金面でサポートしてくれる制度や、頼りになる農業改良普及センターの人たちが支えてくれるので、やりたいと思ったら挑戦してみるのが良いと思います。もちろんしっかり考えることは必要ですが、実際にやってみて初めてわかることもたくさんあります。畜産に興味があるなら、ぜひチャレンジしてほしいです。

◯山田町の就農支援情報はこちら

◯岩手県の就農支援情報はこちら

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お問い合わせ
宮古農業改良普及センター
〒027-0072 岩手県宮古市五月町1-20(宮古地区合同庁舎3階)
電話:0193-64-2220 
ファクス:0193-64-5631
電子メール:CE0024@pref.iwate.jp

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