第9話:「石灰窒素」の良いところ
残渣の腐熟促進や雑草防除にもお役立ち。肥料として窒素成分がゆっくり長く効く
稲作・畑作で石灰窒素を施用するメリットはいろいろありますが、「残渣の腐熟促進」(第5話)は、連作農家さんにとって次作に早く取りかかることができる点で特に魅力的です。また腐熟の過程で、土壌の物理性・化学性・生物性の改良が期待でき、土づくりに役立つことも大きなポイントです。腐熟化した残渣は、その過程で窒素成分を取り込み地力向上にも貢献します。
石灰窒素は農薬であり、窒素肥料としては効果が持続する緩効性でもあります。すなわち成分が土中で変化することも押さえておきたいポイントです。カルシウムシアナミドからシアナミドに変化して農薬として働いた後、肥料成分の尿素からアンモニウムイオンとなり長く存在したのち、ゆっくりと硝酸イオンに変わります。
さらに、石灰窒素の施用によって発芽してくる雑草の種子を耕うん等で対処できる(第3話)など、いろいろな場面で役に立ちます。
マンガでわかる石灰窒素シリーズは最終回ですが、Youtube動画でも石灰窒素の使い方をサポートしています。これからも、農家さんにお役立ちの石灰窒素をよろしくお願いいたします。
■お問い合わせ
デンカ株式会社
〒103-8338
東京都中央区日本橋室町2-1-1
お問い合わせはこちらから