ヤングコーンとは何か?基本情報と特徴

ヤングコーンとベビーコーンは違う?
ヤングコーンは、とうもろこしが成長する前に収穫された未熟な実のことです。主にスイートコーンの摘果されたもので、通常は1本の株から1〜2本の果実を収穫します。ベビーコーンはヤングコーンの別名でもあり、英語圏では「baby corn」と呼ばれています。つまり、ヤングコーンとベビーコーンは同じものを指します。
初夏に旬を迎えるヤングコーン!どこで買える?
皮付きの生のヤングコーンが出回る時期は5月から7月頃の初夏から夏にかけての時期です。スーパーマーケットの野菜売り場や、農産物直売所、道の駅などで買うことができます。また、オンラインの産直サイトでお取り寄せすることもできます。
ヤングコーンの歴史と名前の由来
トウモロコシ自体は16世紀にポルトガル人によって日本へ伝わり、スイートコーン(甘味種)は明治期に北海道へ導入されました。ヤングコーンとしての利用が一般家庭や飲食店に定着したのは、缶詰の輸入増加や、国内での生鮮流通が整った1980年代以降とされています。かつて日本では缶詰の水煮が主流でしたが、近年はフレッシュ(生)の皮つきヤングコーンが初夏から夏にかけて旬を楽しめる食材として人気を博しています。名前の由来は、英語の「YoungCorn(若いトウモロコシ)」がそのまま名称となりました。
ヤングコーンは低カロリーで栄養満点!ダイエット中や妊娠中にも嬉しい成分とは?
ヤングコーンはトウモロコシと同じく炭水化物や食物繊維、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、葉酸、カリウムなどが含まれています。エネルギーは100g当たり29㎈。トウモロコシは100gあたり92㎈なので、低カロリーでヘルシーです。
腸の調子を整える食物繊維が多く含まれていて便秘の解消にも役立ちます。また、葉酸も多く含まれており貧血気味の方や、葉酸の摂取を推奨されている妊娠中の方にもおすすめです。

捨てられがちなヤングコーンのひげ(絹糸)には、食物繊維、カリウム、ポリフェノールが豊富で、漢方では「玉米鬚」と呼ばれる栄養の宝庫です。むくみ解消や町内環境の改善、抗酸化作用が期待できるので、後述するレシピを参考に、ぜひ食べてください。
美味しいヤングコーンの選び方と保存方法
鮮度が命!新鮮な生ヤングコーンの選び方
ヤングコーンを生で食べられる期間は短く、購入した当日に食べることをおすすめします。生で食べるのに適した新鮮なヤングコーンの特徴は以下の通りです。
- 鮮やかな緑色をしている
- ひげが黄緑色でツヤがある
- 皮やひげが乾燥し変色していないもの
生ヤングコーンの保存方法と鮮度を保つコツ
ヤングコーンは鮮度が高ければ生でも食べることができますが、その鮮度はみるみるうちに落ちてしまいます。ここでは、冷蔵保存のコツや、長持ちさせるための冷凍保存の方法をご紹介します。
冷蔵保存
1.皮がついた状態のまま、濡れた新聞紙またはキッチンペーパーに包む。
2.ヤングコーンを袋や密閉容器に入れて冷蔵庫の野菜室に保管。
皮付きの状態で保存した方が長持ちします。
冷凍保存
1.皮、ひげをむく。
2.利用用途に分けて、輪切り・縦に半分・1本まるごと等に切り分ける。
3.お湯を沸かし2分ほど下茹でし、粗熱をとったものをジップロックに入れ冷凍保存する。
冷凍保存した場合の保存期間は約1カ月程度です。
冷凍したヤングコーンを解凍する場合は、できるだけ自然解凍がおすすめです。スープや炒め物などで加熱調理する場合は凍ったまま使うこともできます。
生のヤングコーン vs 水煮(缶詰)の違いと使い分け

生のヤングコーンはシャキシャキした食感と強い甘み、ひげの青々しい風味が特徴です。一方、缶詰などの水煮のヤングコーンは柔らかく、風味や甘みが穏やかなのが特徴で年中手軽に使えます。
生のヤングコーンは、薄皮をつけたままグリルで焼くと風味が抜群で、ひげまで美味しく食べることができます。水煮のヤングコーンはそのまま中華炒めやスープなどに使うことができます。
基本の下処理!ヤングコーンの皮の剥き方と茹で方

ヤングコーンの中身
簡単な皮の剥き方と、ひげの取り分け方
ヤングコーンの皮を剥く場合は、外側の厚い皮を頭のほうからゆっくりと剥がします。薄皮だけになったら、実を傷付けないように包丁で薄く切り目を入れます。切れ目に親指を入れて、薄皮とひげを左右に広げるようにして実から外し、取り出します。軸の部分はカットします。
ヤングコーンのひげは頭の皮から飛び出している部分を引っ張るときれいに残すことができます。
生ヤングコーンの美味しい茹で方・茹で時間
生のヤングコーンは、皮付きのまま沸騰したお湯で3〜5分茹でると甘みと香りを引き出すことができます。塩の量は、水1ℓに対し、小さじ1程度です。茹でた後はザルにあげて、そのまま冷まします。
電子レンジを使った時短加熱の手順
ヤングコーンは、皮付きのまま軽く水洗いしてラップに包み、600Wの電子レンジで1分30秒~2分加熱すると甘みが逃げず、簡単に加熱することができます。加熱後、そのまま少し置くと、余熱でさらにしっとりと仕上がります。
【農家直伝】ヤングコーンを堪能する絶品レシピ6選|「ひげ」を余すことなく活用するアイデア
おつまみに最適! ヤングコーンの豚肉ぐるぐる巻き

ヤングコーンの豚肉巻き
ヤングコーンを豚肉で巻くだけ!ヤングコーンの甘さと、豚肉のジューシーな旨味がたまりません!
- 豚肉(100g)
- ヤングコーン(10本)
- ポン酢(適量)
豚肉をヤングコーンが巻ける程度の大きさに切ります。7㎝程度あれば十分です。重ならないように中火で焼いていきます。豚肉にこんがり焼き色がついてきたらひっくり返し、両面を焼いていきます。そのままでもヤングコーンの甘みを感じられて美味しいのですが、お好みでポン酢をかけて食べるのもおすすめです。サッパリとして美味しいですよ。
おススメNo.1! ヤングコーンのサクサク天ぷら

ヤングコーンの天ぷら
- ヤングコーン(10本)
- 天ぷら粉(30g)
天ぷら粉30gを水50㎖で溶きます。お使いの天ぷら粉に合わせて水量をご確認ください。
天ぷら粉にヤングコーンをくぐらせます。表面にこんがり焼き色がついたら完成です!サクサクとした食感、ヤングコーンの甘みをダイレクトに感じられます。個人的には、ヤングコーンは天ぷらが一番美味しいと思います。
子供も喜ぶ!ヤングコーンのピラフ風炊き込みご飯

ヤングコーンの炊き込みご飯
- 米(2合)
- ヤングコーン(10本)
- ベーコン(50g)
- コンソメ(小さじ1)
- 塩(小さじ1)
- バター(10g)
ヤングコーンを1㎝くらいに輪切りにカットします。ベーコンも1㎝くらいに角切りにします。ヤングコーンを輪切りにするとお花のような形になって可愛いです。普通にご飯を炊くときと同じ水加減で水を入れた後、カットしたヤングコーンとベーコンを入れ、最後に塩小さじ1、コンソメを小さじ1入れます。コンソメは粒状のものが便利です。炊く前に軽く混ぜて炊きます。炊く際は通常の炊飯モードでOKです。炊いている最中、ヤングコーンの甘い香りに包まれます。

炊き上がりにバターを混ぜる
軽く混ぜた後、バターを入れ混ぜ合わせます。熱々のご飯なので、すぐにバターが溶けます。
バターがとろけ、濃厚な香りに包まれます。
完成です!冷めても美味しいので、お弁当にもおすすめです!
農家直伝!「ひげ」を余すことなく活用する驚きのレシピ
ヤングコーンのひげは、甘みがあり滑らかな口当たりで美味しく食べることができます。
捨てるなんてもったいない!おすすめのレシピをご紹介します。
ヤングコーンのひげの天ぷら
ひげをきれいに水洗いし、ちくわやお好みの野菜と一緒に薄衣で揚げるとサクサクの食感が楽しめます。
ヤングコーンのひげをお味噌汁の具に
ひげをきれいに水洗いし、2〜3㎝程度に切ります。鍋にだし汁とひげを入れ、5分ほど煮て甘みを出します。火を止め、味噌を溶き入れひと煮立ちさせたら完成です。
ヤングコーンのひげ茶~コーンシルクティー
ひげを水洗いし、ザルに広げて天日干しでカラカラになるまで乾燥させます。フライパンで茶色く色づき、香ばしい香りがするまで煎ります。鍋に水と煎ったひげを入れ、5分ほど煮出せば完成です。
ヤングコーンを育てる方法【種まきから間引きまでの流れ】
スイートコーンを栽培する過程で、1つの株に1つの実を残すために間引きを行います。この間引きで収穫したものがヤングコーンです。
タネまき
3月下旬から4月上旬を目安にタネをまきます。うね間80㎝、株間10㎝に1か所2粒ずつ、深さ3〜4㎝に点まきし、3㎝程度の土をかけ軽く押さえます。
栽培管理
本葉5枚ころまでに1本に間引きます。間引きは根を傷めないようにハサミを使います。
収穫
穂先(雄花)が咲き始めたら、切り取って受粉しないようにします。ひげ(雄花の絹糸)が出たらなるべく早く収穫します。
【関連記事】農家が教えるトウモロコシ(スイートコーン)の育て方。栽培に適した土づくりから害虫対策まで詳しく解説
失敗しないための栽培・収穫のタイミングのコツ
ヤングコーンを栽培する際は2列以上で植えます。トウモロコシは風で受粉するため、1列だと受粉しにくいです。収穫の際は、原則として一番上の実を残し、2つ目以降の実をヤングコーンとして収穫します。ひげ(絹糸)が出てから数日後、実がまだ小さいうち(全長10㎝〜15㎝程度)にもぎ取ります。風が強い場所で栽培する際は、倒伏を防ぐため、株元にしっかりと土を寄せるだけではなく、支柱を立てることも有効です。
収穫時期を過ぎてしまい、実が大きくなりすぎたらどうする?
家庭菜園ではあまりないかもしれませんが、収穫のタイミングを逃し、ヤングコーンとは呼べないほどの大きさになることもしばしば。収穫時期は短く、1日に何千本と手作業で収穫するので、見逃してしまうこともあります。商品として出荷することは出来ませんが、一度電子レンジで加熱してから、輪切りにしてバター炒めなどにすると美味しく食べることができます。大きくなりすぎた場合はぜひお試しください。
スイートコーンよりもヤングコーンが人気!?

筆者の圃場
私は夫とともに、スイートコーン・ヤングコーン・ポップコーンを栽培する農家です。もちろんスイートコーンは人気なのですが、最近ではヤングコーンの注文が多い月もあります。ほんの一瞬しか出回らない生のヤングコーンは希少性が高く、季節を感じることができる食材なので飲食店からの注文が入ります。
また、これまでヤングコーンは缶詰の水煮しか食べたことがないという一般の方は、芯ごとまるまる食べることが出来ることも知らないほどですが、一度食べたらその美味しさにハマり、リピート購入してくださる方も多いです。
まとめ
生のヤングコーンは、缶詰にはないシャキシャキとした食感、みずみずしい甘み、そして香ばしいヒゲの風味が最大の魅力です。またカリウム、葉酸、食物繊維が豊富で栄養満点でありながら低カロリーなのも嬉しいポイントです。天ぷら、炒め物、サラダと様々な調理法を楽しむことができます。旬の時期にしか出回らない希少な生ヤングコーン。ぜひ皮付きのヤングコーンを楽しんでみてください。















