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「ゼロから有機農業に挑む」という前例のないチャレンジに、情熱を燃やせる人材を求めて「結城市地域おこし協力隊募集」

「ゼロから有機農業に挑む」という前例のないチャレンジに、情熱を燃やせる人材を求めて「結城市地域おこし協力隊募集」

茨城県結城市は、北部には歴史ある城下町、南部には商業地域と住宅地、さらに南下すると田園地帯が広がる、農業をはじめ様々な産業が発展している地方都市。首都圏からのアクセスも良好。そのため、農作物の多くは首都圏に輸送され、販売されています。そんな結城市が3月より募集を始めたのが、有機農業にチャレンジする「地域おこし協力隊」。その魅力的な活動内容に、すでに問い合わせが多数寄せられているといいます。その応募の背景やねらいをご紹介します。

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写真左上:全国有数の生産量を誇るトウモロコシ 写真右上:整備された住宅地 写真左下:夏の西仁連川 写真右下: 見世蔵×結城紬

<お話をお伺いした方>
結城市役所
経済環境部 農政課 農業係 主任 小貫さん

日本農業実践学園
有機農業部門 松井眞一さん

結城市の未来を有機農業でより豊かにするという重大な使命を担うのが「地域おこし協力隊」

  • 任務は結城市で有機農業に従事すること。
  • 合わせて農産物のブランディングや販路開拓も実施すること。
  • 任期は最長3年。(任期延長特例を希望する場合は最長5年)
  • 任期中は、活動に応じて給与を支給。家賃補助もあり。
  • 農業の経験は不問。専門家のサポートを受けられるので、経験ゼロからでもスムーズにスタートが可能。
  • これが結城市が募集している「地域おこし協力隊」の主な内容です。

    令和8年度結城市地域おこし協力隊員(有機農業チャレンジ)募集ページはこちら

    待遇は手厚く、充実したサポートを受けながら、新規就農して有機農業にチャレンジすることができます。でもなぜ、支援策付きの移住や新規就農者の募集ではなく、「地域おこし協力隊」の募集なのでしょうか。
    募集の背景を、市役所の農政課で本プロジェクトを担当している小貫さんにお聞きしました。

    小貫さん

    首都圏の台所と言われるほど多種多様な農産物を大量に生産している茨城県の中でも、結城市は特に農業が盛んなエリア。多くの農家がしっかりと売上を上げながら営農できています。ただ、他の日本の地域と同様、農業に従事する方の高齢化が進み、後継者も不足し、離農や廃業が進んでいるのが実情です

    1990年から30年間で結城市の農家数は半数ほどに激減したと言います。市の一大産業である農業は、大きな危機を迎えているのです。そこで「結城市の農業を未来につなぐためにどうすればいいだろうか」と考えてたどりついたのが「有機農業の推進」でした。

    小貫さん

    昨今は、国による『みどりの食料システム戦略』に代表されるように、持続可能な農業として有機農業が注目を集めています。そこで結城市の農業を持続させ未来につなぐため、2025年から有機農業の推進に取り組むことを決めたのです

    有機農業の推進には、収穫した有機野菜を結城市の学校給食で使い、子どもたちの食育にも力を入れたいという想いも込められているそうです。ただ、実際に取り組みを始めると、大きな壁が立ち塞がりました。

    小貫さん

    結城市では、ほぼすべての農家が、長年にわたって慣行農業で営農をしています。そして売上げもしっかり上がっている。そのため、新たに手法の違う有機農業に転換するにはハードルが高く、なかなか賛同してもらえる農家が見つからないのです

    そこで近隣の市の取り組みなどを参考に、県外から人材を呼び込み、農業に従事してもらう「地域おこし協力隊」の有機農業チャレンジを活用する方法を採用したのです。

    小貫さん

    協力隊として採用された方には、結城市における有機農業のパイオニアになってもらいたい。まずは、結城市でゼロから有機農業を立ち上げてもらいます。そして営農の様子を発信し、結城市で有機農業を営む魅力や可能性をアピールして、結城市に有機農業を根付かせたい。また、その発信内容に刺激され、新たに結城市で有機農業を始める人が増えることにも期待しています

    協力隊は、結城市の農業の未来の新たな歴史を拓き、また栽培した作物を学校給食などを通して食育に役立てることで子どもたちの豊かな未来を創る、というとても大きな使命を担うことになります。だからこそ、安心して全力で取り組んでもらえるよう、市役所では待遇やサポートなど熟考したといいます。

    有機農業のプロであり、移住と新規就農を経験した先輩が、力強くサポート

    「農業の経験は不問」
    これが、結城市の地域おこし協力隊の大きな特長のひとつ。

    未経験であっても安心して有機農業を始められ、確実に収入を得て営農を継続できるようサポートするため、結城市は専修学校日本農業実践学園と新たに提携を行いました。

    茨城県水戸市にある日本農業実践学園は、約100年の歴史を誇る私立の農業専修学校。栽培の基礎から経営まで、多様なコースで農業の知識について学び、技術を身につけることができます。その中のひとつに「有機農業部門」があり、土作りから有機農業について教えています。

    日本農業実践学園 公式サイトはこちら

    地域おこし協力隊に採用されると、農業の知見に合わせて日本農業実践学園のコースを受講することができます。また、その部門で教鞭を執る教務主任の松井眞一先生に、営農が軌道に乗るまでしっかりと個別サポートをしてもらえます。圃場の土壌に最適な栽培品目を提案してもらえ、その後も定期的に栽培の指導・アドバイスを受けることができるほか、LINEを通じて相談や質問をすることもできます。

    日本農業実践学園の授業風景

    小貫さん

    お話しした通り、結城市のほぼすべての農家が慣行農業で営農しています。そのため、一般的な新規就農のように、先輩農家で働きながら栽培を覚えるという方法が採れません。そこで松井先生に指導をお願いしたのです。松井先生自身が、異業種から転身して有機農業を行う農家となり、独自に販路を開拓したという経験をお持ちです。土作りから未来を見据えた営農計画まで、実践的で有効的なアドバイスがもらえるはずです

    松井先生は、林野庁で働く中で「食物についての知見を身につけたい」と農業について学びはじめ、有機農業に興味を持つようになったそうです。学ぶほどに有機農業の「持続可能性」に魅力を感じ、転職を決意。移住して、農業を営むようになったと言います。

    松井先生

    有機農業にも様々なやり方がありますが、私が推奨するのは、最も環境負荷が少ない農法です。極力、薬を使わず、虫も殺さない。それが農業の持続可能性を高めるからです。そのために大切なのは、やはり土壌の力。まずは作物を育てながら、有機農業に適した土作りを行っていきましょう

    有機栽培に欠かせないふかふかの土は、落ち葉から丁寧に手作りしています。

    結城市は長年の慣行農業で、土壌も慣行農業に適した状態になっているそうです。それを有機農業に適した土に変えるには、3~5年はかかるとのこと。松井先生が持つ、きゅうり、なす、トマト、小松菜、にんじんなど約40品目の栽培ノウハウから、圃場に最適な栽培品目を選び、ノウハウを教えてもらいながら土作りすることから協力隊の活動はスタートするのです。

    松井先生

    1年目からしっかり収量を確保できる野菜を育て、売上を得られるよう、失敗しないための指導・サポートを行います。農家にとって、育てたものを収穫して販売できることは、なにより達成感が得られます。その成功体験を定期的に得ながら、まずは1年を通して時期ごとの作業を覚えましょう。そうして徐々に土壌が有機農業に最適化していけば、栽培が楽になったり、収量が増えたりという変化も実感ができる。そこからは自分が作りたい栽培品目にチャレンジをして、自分のスタイルを作っていってもらいたい

    有機農業に「難しそう」「失敗しそう」というイメージを持つ人がいるのは、指導できる人が極めて少なく、押さえるべきポイントがわかりにくいのが原因。「結城市の地域おこし協力隊には、私がついていますから、その心配は不要。安心して農家として成長してもらえる」と松井先生は笑顔で話します。

    葱坊主が立ち並ぶネギ畑。種の採取や植え付けも授業で実践しています。

    求めているのは、情熱を人に伝え、その人の心にも火を灯して動かせる、訴求力と影響力を持つ人材

    一般的な新規就農では、栽培で失敗しないかという以外にも、販路をどう開拓するかや機器購入の資金繰りなど、様々な心配や不安がつきものです。それらの懸念を払拭できる方策も考えてあると小貫さんは話します。

    小貫さん

    有機農業を推進するひとつの目的に、子どもたちの食育があるとお話ししました。そのために、収穫できた野菜は、学校給食用に買い取りを行う予定です。栽培と販路開拓を並行して行わなくてすむので、安心して栽培に集中してもらえます。それ以外に販路を開拓したいという場合も、私たちが伴走します。結城市ではマルシェやイベントが盛んに開催されています。そこへの出展も可能ですし、直売所などで販売する場合も紹介や推薦を行います。首都圏に近く、アクセスがいいのも結城市の特長。大消費地に向けての販路開拓も可能です

    また、条件に合致すれば補助金や助成金の活用も可能なので、個人で就農する場合に比べて自己負担が少なくてすみます。

    松井先生

    自分が就農した際は、土地取得や資材の購入のために借金をせざるを得ませんでした。その上、最初の収穫までは無収入です。もし栽培に失敗したら、と将来が心配になったものです。この地域おこし協力隊なら、ベースとなる収入があり、さらに起業等支援補助金も使え、自己資金の持ち出しが極力減らせるので、リスクが低い。自分が就農するときにこの募集があれば、すぐに飛びつきましたよ(笑)

    そう笑顔で話す松井先生は、だからこそしっかりと農業に挑戦する、やる気あふれる人に応募してほしい、と話します。

    松井先生

    私も全力で、失敗しないようにサポートします。でも、毎日圃場に出て頑張るのは自分。農業は肉体労働だし、年中やることがある。さらに孤独な作業も多い。しっかりと覚悟を決めて挑める人でなければ続けられないです

    小貫さんも、結城市の食と農業の未来を担ってもらう仕事に魅力を感じ、情熱を燃やせる人に任せたい、と話します。

    小貫さん

    冒頭でお話ししたように、結城市の農業と食、そして子どもたちの未来を豊かにするチャレンジをしてもらうのが、この地域おこし協力隊。松井先生のお話のように、土壌づくりでも数年かかります。市の豊かな未来を創るにはもっとかかると思います。私たち市役所も、定期的にミーティングを行い、共に歩む予定です。でも、成果が出るかどうかは、やはり本人の熱量次第。やる気や意欲が旺盛で、継続して長く情熱を燃やし続けられる方。そしてその情熱を言葉やメッセージに乗せて広く世の中に発信し、有機農業に興味を持っている人の気持ちに火を灯せるような方が理想。そんな訴求力と影響力を持った方にお任せしたいと思っています

    理想を言えば、永住して有機農業を続け、結城市の有機農業の発展に貢献し続けてほしい。そして、魅力や可能性を発信し続けてほしい、と小貫さんは話します。そのために今後、圃場面積を増やしたい場合には、離農した農家さんなどから土地を譲り受ける計画も練っているとのこと。それだけ結城市も情熱を燃やし、長期的な展望を持って臨んでいるプロジェクトなのです。

    条件や待遇が手厚く、成功まで伴走してくれる心強い存在がいるとはいえ、ゼロから有機農業を始めるのは決して平坦で楽な道ではありません。だからこそ、人生の転機として挑戦する意義がある貴重なチャンスとも言えます。「自分なら結城市の未来を担える!」という熱い情熱を持った方、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

    令和8年度結城市地域おこし協力隊(有機農業チャレンジ)募集要項はこちら

    お問い合わせ

    結城市 経済環境部 農政課 農業係
    〒307‑8501茨城県結城市中央町二丁目3番地
    nousei@city.yuki.lg.jp

    封筒またはメールの件名に【地域おこし協力隊応募】と明記してください。
    ミスマッチ防止のため、応募をご検討される際は農政課まで事前にご相談ください。

    令和8年度結城市地域おこし協力隊員(有機農業チャレンジ)募集ページはこちら

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