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生産者の思いを1本の串に。テング酒場から「パドロン串」が新登場!

生産者の思いを1本の串に。テング酒場から「パドロン串」が新登場!

7月1日、居酒屋チェーンのテング酒場で新メニュー「パドロン串」が登場しました。使われているのは、埼玉県にある十色(といろ)とうがらしファームが育てた唐辛子「パドロン」。マイナビ農業によるマッチングでメニューへの採用が決まりました。いったいパドロンとはどんな食材なのでしょうか。食材の魅力や、生産者の思い、さらにはテング酒場の運営会社であるテンアライドの伊藤さんと柳川さんにメニュー開発の背景もうかがいました。

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テング酒場から新メニュー「パドロン串」が新発売

テング酒場の夏限定メニューで「パドロン串」が登場しました。
「パドロン」とはスペイン原産の唐辛子の1つ。日本ではなじみの薄い食材ですが、スペインではビールのお供として親しまれている定番野菜です。
世界各地の47種類の唐辛子を育てる十色とうがらしファームの代表・サカール祥子さんは特におすすめする品種だと話します。

「パドロンの一番の特徴は‟アタリ”があること。全然辛くないものからほんのり辛いもの、そして『これぞアタリだ!』というのもある。その味わいの複雑さがまたおいしさの一部になっています」

実はテング酒場ではコロナ禍前にもパドロンを使ったメニューを販売していましたが、生産者の減少により継続が難しくなっていたといいます。
そんな中、マイナビ農業によるマッチングで新たな生産者として出会ったのが十色とうがらしファームでした。

「実際に圃場や栽培環境を見せていただきましたが、とても丁寧に管理されていることが印象的でした。『ここのパドロンなら大丈夫』と確信し、パドロンを使ったメニューの復活を決めました」(テンアライド・伊藤さん)

栽培では最初から最後まで気を抜けない

テンアライドが評価した通り、十色とうがらしファームでは栽培にもこだわっています。創業当時から環境に配慮した取り組みとして、栽培期間中は化学肥料や農薬を使用せずに栽培。近隣農家の米ぬかやビール醸造後の麦芽かすなどを活用し、土づくりにも力を入れています。
しかし、高品質なパドロンを栽培するまでには多くの苦労がありました。

「パドロンは特に病気に弱く、害虫の被害も受けやすい唐辛子です。水やりから収穫、検品まで一つ一つの作業にもすごく気をつかっていて、最初から最後まで気の抜けない唐辛子です」

パドロンは収穫のタイミングが遅れると辛みが強くなってしまうため、適切なサイズを見極めながら収穫する必要があります。味のバランスを保つためには、収穫時期の見極めも欠かせません。
昨今の天候が不安定な中、「今も順調とは言いがたい」とサカールさんは話しますが、さまざまな苦難を乗り越えて、少しずつ収量が安定してきています。

パドロン串を通じて生産者の思いを伝えたい

今回テング酒場では、十色とうがらしファームで丁寧に作られたパドロンをシンプルな串焼きとして提供します。

「唐辛子の種類によって合う調理方法は異なるんですが、パドロンは味の複雑さが魅力なので、それを楽しんでいただくにはシンプルな串焼きがぴったりです。ぜひアタリが出るかどうかのドキドキ感も楽しみながら味わってくださいね。パドロン串をきっかけに、パドロンのおいしさをたくさんの人に知ってもらえたらうれしいです」(サカールさん)

また、テンアライドでは今回の取り組みを単なる新メニューの発売にとどめず、生産者や食材の価値を伝える機会にしたいと考えています。

「日本は食料自給率が低い一方で、多くの食品ロスが発生しています。生産者が手間ひまかけて育てた食材の価値をお客様や従業員にも伝えながら、食材を無駄にしない意識も広げていきたいと考えています」(テンアライド・柳川さん)

パドロン串の一本一本には、栽培に手間を惜しまない生産者の想いと、その価値を届けたい飲食店の思いが詰まっています。どんな人が、どんな思いで作ったのか――。その背景を知って味わうパドロン串は、きっといつもより特別な一本になるはずです。

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