捨てられてしまうはずだった野菜をTシャツに
豊島株式会社は、原糸・原料から最終製品まで取り扱う繊維の専門商社。農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」(※1)に参画したことをきっかけに、女性農業者と協働する活動を展開しています。繊維会社ならではの農業との接点を模索する中で、「vegeco(ベジコ)」と名付けたプロジェクトを発足させました。
「vegeco」は、「農ある暮らし」と「ファッション」をつなぐ活動。その目指す先には、おしゃれな農業ウェアに身を包んだ農業女子の姿があります。
今回の商品には、同社のもつ食物の残渣を染料に変える特殊な技術を使用して、フードロスの問題解決にアプローチをする「FOOD TEXTILE(フードテキスタイル)」の技術を利用しています。
近年、報道や情報番組で取り上げられる機会が多い規格外野菜や、初期品の加工過程で生まれる野菜や食材の残渣。捨てられるのを待つだけだった食材を、同社が国内外で特許を持つ、特別な技術を用いることによって、繊維の色素に変換することを実現。天然染料を80%以上使用しながら、堅牢度(色の丈夫さ)を証明する試験をクリアした「メイド・イン・ジャパン」の生地が誕生しました。
※1「農業女子プロジェクト」は、女性農業者の知恵を様々な企業の技術・アイデアなどと結びつけ、新たな商品やサービス、情報を創造し、社会に広く発信していくプロジェクト。
クラウドファンディングで「着る野菜Tシャツ」を
同社は現在、「vejeco」の普及を目指して、株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングが運営するサイト「Makuake(マクアケ)」で、クラウドファンディングを実施しています。
クラウドファンディングのリターンとなる商品は、無地タイプ・プリントタイプの「着る野菜Tシャツ」です。5㎏の野菜から約100枚のTシャツを作るプロジェクト「野菜で染めたTシャツ【ベジコ】~廃棄されてしまう野菜が「着る野菜」に!~」は、全国各地の女性農業者から、ニンジン、トマト、ネギ、ナス、カボチャ、5種類の野菜の提供を受け、動き出しました。商品化したTシャツは、シンプルかつゆったりめのサイズ展開で、農業はもちろん、家庭菜園やアクティブシーンにもぴったりのスタイルに仕上がりました。
クラウドファンディング リターン
1.色が選べる「着る野菜Tシャツ」プリント ユニセックス
2.色が選べる「着る野菜Tシャツ」無地 メンズ
3.色が選べる「着る野菜Tシャツ」無地 レディース
4.【先着30名様!】10%OFF! 色が選べる「着る野菜Tシャツ」30枚セット
5.【先着15名様!】15%OFF! 色が選べる「着る野菜Tシャツ」15枚セット
「食べ物を無駄にしない」を食べること以外で実現
今回のプロジェクトに野菜を提供した兵庫県在住の農業女子、浅川元子さんは「野菜が廃棄されることをなんとなく知っていて、それを良くないと思う方たちに、野菜や産地ごとの事情を知ってもらうきっかけになって欲しいと思います。廃棄されてしまう野菜の活用というと、食品の加工品や家畜の飼料しか道がないと思っていましたが、こんな方法もあるなんて」と、「vegeco」の展開に期待を寄せます。
食べ物が持つ「色」に注目した「FOODTEXTILE」は、廃棄予定の野菜や食材を染料に変える技術で、野菜のやさしい色合いを再現することが最大の特徴です。サラダの色合いを楽しむように、服や雑貨の色を楽しむ。食品廃棄の問題に、「着る野菜」という考えでアプローチする取り組みは、食べ物を無駄にしないという当たり前のことを、食べること以外で実現するもの。「資源を有効に活用するとは」という、私たちが共有する課題への一つの回答を示しています。
豊島株式会社
愛知県名古屋市中区錦二丁目15番15号
https://www.toyoshima.co.jp/
http://www.foodtextile.jp/