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【47都道府県の地域食材】リンゴやニンニクだけじゃない!青森県の伝統野菜と農産物

【47都道府県の地域食材】リンゴやニンニクだけじゃない!青森県の伝統野菜と農産物

最終更新日:2018年09月25日

日本の約5割のリンゴ生産量を誇る青森県。本州最北端に位置し、夏でも涼しい気候を生かした青森ならではのおいしい農産物が豊富に存在します。今回は、観光した際のお土産としてもおすすめしたい、青森県の優れた地域食材を紹介します。

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青森県の伝統野菜と農産物

青森県に今も残る伝統野菜の数々は、その起源を藩政時代までにさかのぼるとされているものが多く、長い年月をかけて地域の自然風土や食文化に深く馴染んできた食材・品種であり、国内において「青森県産」の食材・品種は根強い人気があります。

消費者は、農林水産物の「食物」としての価値だけを見ているわけではありません。「ストーリー性」や「世界観」といった、これまでと異なる「生産品にまつわる付加価値」を消費者にアピールできる貴重な地域資源として再確認されています。新たな発想による商品開発や販売戦略などの展開が青森県内で期待されています。

伝統野菜① 清水森ナンバ(トウガラシ)

弘前市清水森地区の特産品として伝統的に栽培されていたトウガラシの在来種。大ぶりでいかり肩の形が特徴で、京都の伏見品種群に属し、甘み(糖分)、ビタミンに富み、香りと風味を備えた特性があります。
一味唐辛子などの加工品のほか、地域の人は青トウガラシと葉を一升漬け、南蛮味噌、醤油漬け、きのこ塩辛に利用しています。赤トウガラシは漬物や鍋物の隠し味などに利用してきました。

古くから地域の特産品として親しまれていましたが、昭和40年代から作付けする生産者が減少して、平成15年にはわずか1人という状況でした。そこで、平成16年に地元の弘前大学が中心となって「在来津軽『清水森ナンバ』ブランド確立研究会」を設立。弘前大学が品種の維持管理を行って農協などが苗作りを担当しました。そして青森県が栽培を指導し、食品加工業者などが商品開発と販路拡大を役割担当して産地復活に取り組みました。そして、現在では生産者数が75戸にまで拡大しています。

伝統野菜② 糠塚きゅうり

「糠塚きゅうり」は、八戸市の糠塚地区で主に生産されていることからその名が付きました。6月下旬から8月のお盆にかけて、八戸市内の直売所や朝市の店頭に並びます。シベリア系短太型きゅうりの多くは、煮たり炒めたりなど加熱調理するのが一般的です。ですが、糠塚きゅうりは味噌をのせて生で食べるのが一番おいしいと言われています。その他にも、味噌漬けや粕漬けとしても親しまれています。

栽培農家の高齢化や経済品種への移行により、産地が縮小傾向にありました。平成26年2月に「八戸伝統野菜『糠塚きゅうり』生産伝承会」が設立され、栽培技術や種子の継承、生産復興などに取り組んでいます。

リンゴの生産量は日本一

全国シェア約53%と日本一のリンゴの生産量を誇る青森県。近年では、果肉の中まで赤い「赤~いりんご」などの新たな品種の開発にも注力しています。

りんごの栽培が開始された明治初期に、国光とともに主力品種として栽培されていた「紅玉」はニューヨークで発見された品種です。本来の名前は「Jonathan(ジョナサン)」。1900年の第6回名称選定会で、全国的に「紅玉」に統一されました。

紅玉は独特の酸味と芳香があり生食はもちろんのこと、ジュースやアップルパイ、ジャムなど加工にも最適の品種です。

青森県を代表するブランドにんにく

全国一の生産量を誇る青森県産のにんにく。国内出荷の約70%を占め、夏季の冷涼な気候を活かした県南地方での栽培が盛んです。

平成7年には、輸入物の影響を受けて作府面積が3割減少しました。ですが、品質や安全性で輸入品との差別化されたことや、気象条件が栽培に適していることから青森県の野菜生産額上位の品目となっています。

県の南部に位置する福地村(現・南部町)の在来品種である「福地ホワイト6片種」は色が白く、大玉なのが特徴。焼き肉などの薬味や、料理の隠し味として親しまれています。

また、可食部分が真っ黒な加工品「黒にんにく」は、やわらかい食感を持ち、臭み成分が分解されているため食べやすいのが特徴です。2007年には「青森県産黒にんにく協会」が発足され、県内10社以上の会社が様々な製法で量産化を行っています。

ふかうら雪人参

日本海に面する深浦町で、雪の降る時期に雪を掘り起こし収穫することからこの名前がつけられました。

ふかうら雪人参は、雪の下で凍らないように自然の力で糖度を高めている真っ赤なニンジンです。ニンジンに対する概念が変わると言われるほどの強い甘みを持つのが特徴です。

カレーライスや、煮物など、熱を加えて調理するのはもちろん、そのままスティックサラダにすると、ニンジン本来の甘さをよりいっそう楽しむことができます。ニンジン嫌いのお子様にもおすすめです。

収穫時期は1月から3月頃。雪を掘り起こし、厳冬の時期に収穫するため、一度に多く収穫することはできません。また、気温、降雪量などから、甘い雪人参を生産できる産地は限られています。農薬と化学肥料の使用を通常の半分以下に抑えて有機肥料を投入し、自然環境に配慮した栽培が行われています。

上記以外にも、「えだまめ」や「アピオス」、名古屋コーチンに匹敵する評価を得ている鶏肉「青森シャモロック」や、生産量全国1位を誇る「カシス」など様々な名産品が存在します。

リンゴやニンニクといった王道の名産品から、地域に根付いた知られざる食材まで魅力的な品種があります。ぜひ青森県の伝統的な農産品に触れてみてはいかがでしょうか。

参考:「日本の地域食材 2015年版」(NPO法人 良い食材を伝える会)
 
【47都道府県の地域食材】 シリーズはこちら!

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