成長には消費者の声が不可欠
新技術を通じて、日本のやり方で作物を育てる「日本式農業」を海外で展開できる可能性も広がると三輪さんは指摘します。
今、アジアの一部では、日本の農業技術を用いて現地で育てた「メイド・ウィズ・ジャパン」の農産物が人気です。農業IoTの普及により、このような農業モデルが拡がると予想されています。例えば、海外に構えた農地に自動運転農機やドローンを配して、作業は日本から遠隔操作する、といったことが近い将来実現可能になります。さらに、日本のベテラン農家の技術をロボットに教えこませれば、それを『のれん分けビジネス』として海外で展開することも夢ではありません。
転換期にある日本の農業。成長には消費者の声も不可欠です。IoTやICTを使いこなせば、消費者一人ひとりの細かいニーズに、生産者側が応えられるようになります。たとえば、こんな味の〇〇が食べたい、糖度15度の〇〇をお菓子に使いたい、という声は貴重です。三輪さんは、「スマートフォンが消費者の声に揉まれて急成長したように、農産物に対しても消費者サイドの意識を高め、積極的に声を上げてほしい」と呼び掛けています。
生産者と消費者、支援者の三者を繋げることで、日本の農業の未来はより明るくなるはずです。
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