地域と畑を自分たちで守る!「くまもと☆農家ハンター」のイノシシ対策とは【ジビエ入門】 – マイナビ農業

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地域と畑を自分たちで守る!「くまもと☆農家ハンター」のイノシシ対策とは【ジビエ入門】

地域と畑を自分たちで守る!「くまもと☆農家ハンター」のイノシシ対策とは【ジビエ入門】

最終更新日:2018年04月11日

収穫前日のデコポンをイノシシに全部食べられ「農業ばやめようて思うとたい」と涙を流した親友の母。それがきっかけとなり、熊本県で花農家を営む宮川将人(みやがわ・まさひと)さんは地域をあげたイノシシ対策をはじめます。前代未聞の画期的なチャレンジを探りました。

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イノシシに食べられたデコポン

イノシシの獣害が深刻化している熊本県。中でも、デコポンの産地である宇城市三角町(うきし みすみまち)では爆発的に被害が増加。市内のイノシシ捕獲数は、2016年110頭、2017年269頭、そして2018年すでに500頭を越えています(2018年2月20日現在)。

この問題に立ち上がったのは、イノシシともデコポンとも関係のなかった花農家「宮川洋蘭(みやがわようらん)」3代目の宮川将人(みやがわ・まさひと)さんです。友人と3人で始動した「くまもと☆農家ハンター」は80人を越える大規模プロジェクトに発展し、地域の希望の星(☆)となっています。どうやって対策を行っているのでしょうか、宮川さんにお話を伺いました。

畑に行くのが怖くなる獣害の恐ろしさ

―花農家の宮川さんがなぜイノシシ駆除をはじめたのですか?

中央の男性が「宮川洋蘭」を営む宮川将人さん

熊本県はデコポンの生産高が全国ナンバー1で、私たちの住む三角町(みすみまち)にもたくさんのデコポン農家がいます。同級生で友人の稲葉達也(いなば・たつや)君の実家もデコポン農家なのですが、彼の農園で収穫前日にデコポンをイノシシに食べ尽くされるという事件が起きました。2016年2月のことです。

意気消沈した稲葉君のお母さんは「畑に行くのが怖い、どうせまたやられるなら農家を辞めたい」と涙を流しました。

デコポン農家「稲葉農園」の稲葉達也さん

―ショックが大きかったのですね

地元の農作物に危機が迫っているかもしれないと思い調べてみると、予想以上に被害が拡大していることが分かりました。熊本県の農作物被害額は年間約5億円もあり、そのうちの約3.7億円がイノシシによるものです。

―なぜ全国各地でイノイシの被害が増えているのでしょうか?

主な原因のひとつに、高齢化による離農が増え、ミカン農園などの耕作放棄地にイノシシが住み着いたことが挙げられます。また、栄養価の高い農作物を食べたうえに、温暖化でほどんどのウリ坊(イノシシの赤ちゃん)が冬を越せるようになったのも、個体数増加につながっているようです。

イノシシは皮を残して中身だけ食べる

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