「ハンターになりたい。免許がとれた!銃の許可もとれた!さぁ、どうしよう?」問題はそこです。知り合いにハンターがいればいいのですが、猟友会も高齢化が深刻になっていて70歳以上のハンターしかいない支部もあります。つまり、地域の猟友会に入っても教えてくれる人がいるとは限らないのです。
そんな新米ハンターをバックアップするべく、姫路猟友会の青年部では若手同士の交流をはかったり、イベントを実施したりして、活性化を目指します。その活動の全貌について、青年部事務局の橋本勝弘(はしもと・かつひろ)さんにお話を伺いました。
狩猟を教えてくれる場所は非常に少ない
―猟友会に入会すれば助けてもらえるのではないのですか?
正直なところ、そうとも言い切れないです。そもそも猟友会は教えるための組織ではありません。今は猟友会も高齢化していて、積極的に猟に出るハンターは大半が60歳以上だと思います。丁寧に初歩を教えられる方は少ないでしょう。
運よくベテランハンターの猟に同行できたとしても、着いていけなくて辞めてしまう例もあります。
―厳しい世界ですね
そんな人たちのために、2013年の夏、40歳代までのハンターを集めて猟友会姫路支部で青年部を発足しました。現在、約40名が登録していて、常時活動に参加しているのは約20名です。女性ハンターは4人います。一番若い方は26歳で、若手がこれだけ集まっている支部は珍しいと思います。