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初心者ハンターをバックアップ! 狩猟の活性化に向けた新プロジェクトとは【ジビエ入門】(2/3)

連載企画:狩猟入門

初心者ハンターをバックアップ! 狩猟の活性化に向けた新プロジェクトとは【ジビエ入門】

狩猟をはじめるにあたって最大の壁は「誰に教えてもらうのか」に尽きるでしょう。良い先輩ハンターに出会えず、免許だけとって諦めてしまう人もいます。そんな初心者の入り口を作るため、兵庫県の姫路猟友会では若手チームが青年部を発足し、体験会などを実施しています。その取り組みを取材しました。

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体験会を新米ハンターの入り口に

―青年部ではどんな活動をしているのですか?

毎年11~12月のあいだに、1~2回体験会を開いています。釣りだと釣具屋さんや釣り公園に行けば専門的に案内してくれる人がいるけれど、狩猟の場合はそれも無い。だから、一般の方でも気軽に参加できる場所を作ろうと思いました。体験会の他には、市のイベントなどで積極的にPR活動をしています。

―体験会の内容を教えてください

見学者10数名と青年部の会員、合わせて30人ぐらいが参加します。危険が伴いますので、私は統率をとるのが役目です。まずは、ベテランハンター1人に見学者1~3名が付いて入山します。体力的に足の丈夫な方は付いて上がり、山に慣れていない方は道に近いところで待機します。獲物は鹿が2~3頭捕れれば成功!といったところです。

―免許がなくても参加できるのでしょうか?

免許がない参加者もいます。すでに銃を所持している方は持ってこられますね。

―解体もするのですか?

解体の説明会もあります。内臓の出し方、皮のはぎ方、骨の抜き方、精肉の仕方。ベテランのハンターが丁寧に説明します。お楽しみはバーベキューで、鹿やイノシシを実際に食べてもらいます。有意義な体験になったと好評を得ています。

ハンター同志が交流することの重要性

―狩猟は1人ではできないのですか?

私たちの猟場では「巻き狩り」というやり方が主流で、ベテランになってからも5~10名のグループで行動します。鹿やイノシシを狩る場合に、獲物の四方をハンターが取り囲み、猟犬が獲物を追いつめたところを射止める方法です。だから、チームワークが大切だし、猟犬も必要です。

―グループ行動が基本なんですね?

青年部も発足当時は活動が進まず、グループもなかなかできませんでした。食事会や飲み会をする中で徐々に仲良くなり、認知度も上がってきてメンバーも徐々に増えはじめ、チームが組めるようになってきました。犬を飼えない人もいるので、猟犬を飼っている先輩ハンターが「私が犬を出すから一緒に共同猟しよう!」と声をかけてくれることもあります。

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