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おつまみの定番! 鮮度の良いエダマメの選び方・下ごしらえ【野菜ガイド】

連載企画:野菜ガイド

おつまみの定番! 鮮度の良いエダマメの選び方・下ごしらえ【野菜ガイド】

お酒のおつまみとして定番のエダマメ。エダマメにはアルコールの分解を助ける働きがあるとされるメチオニンが含まれているため、つまみにとても適しています。また和食の前菜から、揚げ物、サラダなどの他、お菓子にも使われている野菜です。今回は鮮度の良いエダマメの選び方からエダマメの保存方法、下ごしらえ方法、栄養などについて紹介します。

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在来品種も多い野菜、エダマメ

エダマメ

エダマメは大豆の未熟な種子です。白毛系、茶豆系、黒豆など様々な品種があります。その中で主流なのは、サヤあたりの粒数が3粒の白毛系です。また「だだちゃ豆」などの在来品種も多く栽培されています。在来品種は各地域で根強い人気を誇り、近年では都市圏にも進出しています。

国産の他、冷凍された輸入物も多く見られます。また「ずんだもち」や菓子などへの利用も多い野菜です。

エダマメの歴史

エダマメは東アジアが原産です。穀物として古くから栽培されており、日本へは有史以前に伝わったとされます。17世紀頃にダイズ用品種と、エダマメ用品種が分かれ、現在のような青果として食べられるようになりました。

「エダマメ」という名前は、ダイズの種子を枝ごと収穫し茹でたことから、名づけられたといわれます。また田んぼのあぜ道に植えられていたため「あぜまめ」ともいいます。

鮮度の良いおいしいエダマメの見分け方

エダマメ

うぶ毛が濃くきれいに生えそろっているもので、実がふくらんで粒がそろっているものを選びましょう。葉や茎の変色があったり、みずみずしさに欠けるものはおすすめしません。

エダマメの保存方法

時間の経過と共に、味と風味が落ちてしまうで、購入したその日のうちに全て茹でておきましょう。冷凍保存する場合は、硬めに茹でて、水分をとってから保存袋に入れて冷凍します。

エダマメの栄養

エダマメ

エダマメは大豆と野菜の良いところを兼ね備えています。特に動物性タンパク質に似た良質のタンパク質が、100グラム中約11.7グラムと多く含まれています。
タンパク質に含まれるメチオニンが、アルコールの分解をすすめる働きが期待できます。そのためお酒のつまみに適しています。

また、栄養補給に欠かせないビタミンである葉酸も含まれています。さらに、体に良い働きをし、夏バテに効果が期待できるビタミンB1の含有量が、100グラム中約0.31ミリグラムです。
その他、ビタミンK、カリウムなども含まれています。

エダマメの出回り時期

エダマメは千葉県、埼玉県、北海道などで栽培されています。国内産のものが6~10月頃、台湾産などの輸入物が3~5月頃に多く出回っています。

エダマメの下ごしらえ方法

エダマメ
エダマメは傷んでしまわないように、購入したらすぐに茹でておきましょう。そうすると味が損なわれず様々な料理に使えます。

まずサヤを洗ったら、両端をキッチンバサミなどで切ります。そして塩をふり、表面に生えたうぶ毛をこすり取ります。たっぷりの熱湯で5分ほど茹でたら、ザルにとり、うちわであおいで冷まします。旨み成分が溶けだしてしまうので、茹でるのは5分以内にしましょう。

おすすめ料理

エダマメはそのままはもちろん、サラダやご飯に混ぜたり、かき揚げにするのもおすすめです。またミキサーでつぶしたものに牛乳を加えポタージュスープにしたり、砂糖を加えてずんだ餡にしたり、様々な使い方ができます。

エダマメの種類

エダマメ

だだちゃ豆

山形県の鶴岡で、昔から栽培されてきた茶豆系の品種です。地方独特の在来品種です。

白毛系

鮮やかな緑色と白いうぶ毛が特徴です。流通量の多い品種です。

黒豆

コクと甘みがあります。京野菜の「むらさきずきん」が有名です。

お酒のおつまみとしても人気のエダマメ。そのまま食べても、料理やお菓子作りに使ってもおいしい食材なので、様々な料理で味わってみてはいかがでしょうか。

参考:「野菜と果物の品目ガイド~野菜ソムリエEDITION」(農経新聞社)

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