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日本の未来を産業・社会を担う“農業”の在り方【NEXT AGRI CONFERENCEレポート:パネルディスカッション前編】

日本の未来を産業・社会を担う“農業”の在り方【NEXT AGRI CONFERENCEレポート:パネルディスカッション前編】

転換期を迎える日本の農業界。10年後・20年後の未来を見据え、マイナビ農業は2018年4月25日、「生産者」「農業支援 を行う企業・団体」「消費者」が一同に集い、『農業を考える活性化会議』を開催しました。「日本の未来を産業・社会を担う“農業”の在り方を考える」をテーマにしたパネルディスカッションでは、日本総研・三輪泰史氏をコーディネーターに迎え、生産者と農業支援企業が立場を超えた議論を繰り広げました。

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◆登壇者プロフィール

株式会社NKB 取締役 NKBマルシェ事務局 統括

寺田 裕史(てらだ・ひろし)氏

2010年、食に関する新規 事業部署を立ち上げ、マルシェ事業やさまざまなパブリックスペースを活用した食関連のイベント企画を担当。東京国際映画祭実行委員会ワーキンググループメンバーを務めたほか、東京屋外広告協会会長賞、日経広告部門賞最優秀賞など受賞歴多数。

パナソニック株式会社 アプライアンス社 カンパニー戦略本部 事業開発センター 新規事業開発部部長

桶田 岳見(おけた・たけみ)氏

近畿大学大学院農学研究科修了。1992年、松下電器産業株式会社に入社以降、白物家電商品や住宅設備製品の商品開発を担当。2010年、アプライアンス社で「白物家電向けの材料技術開発」のグローバルマネージメントを担当。その後、 同社事業開発センターにおいて食・農を中心とした新規事業の創出に着手。

有限会社貫井園 取締役

貫井 香織(ぬくい・かおり)氏

採用コンサルティング会社、PR会社を経て2008年、貫井園に就農し、原木しいたけ・狭山茶の生産から販売までに携わる。2013年、日本グローバルファーマー連絡協議会を立ち上げるとともに、農林水産省「農業女子プロジェクト」に参加。2015年、第10回さいたま輝き荻野吟子賞受賞。

株式会社れんこん三兄弟 代表取締役

宮本 貴夫(みやもと・たかお)氏

茨城県稲敷市生まれ。中学校体育科講師として3年の勤務を経て、弟2人とともに親元に転職。就農4年後から販路開拓に動き始め、直接取引の飲食店は年間120店ほど。2010年、株式会社れんこん三兄弟を設立。「蓮根の穴から未来が見える!」がキャッチフレーズ。

<コーディネーター>

株式会社日本総合研究所 創発戦略センター シニアスペシャリスト

三輪 泰史(みわ・やすふみ)氏

1979年 広島県出身。2002年 東京大学農学部国際開発農 学専修卒業。2004年 東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻修士課程修了、株式会社日本総合研究所入社。 農林水産省、内閣府などの有識者委員を歴任。著作多数。

三輪:まずは、それぞれ自己紹介と取り組みをお話し下さい。

宮本:家業の農家を兄弟で「株式会社レンコン三兄弟」として法人化、茨城県でレンコンを生産販売しています。単品目生産のため、市場・飲食店・直売所に販路を拡大し、経営リスクを分散しました。都内の有名レストランでデザートまで自社のレンコンを使ったフルコースや、メニューに社名を表記してもらうなど、信頼関係を持って取引。飲食店との結びつきに方向性を見出しています。

桶田:2020年を目途に農業生産工程管理の認証「GAP」の導入が推進されていますが、栽培データを蓄積することで認証取得を支援する営農ツール「栽培ナビ」を開発しました。国外輸出を目指している農業組織と生産者も活用できます。

寺田:首都圏で複数のマルシェを運営しています。マルシェ事業は、元々中小規模農家の拡大のために始まりました。「YEBISU Marche (恵比寿マルシェ)」は、2014年から週一回の頻度で開催しています。

貫井:埼玉県入間市の家族農園で、原木シイタケの生産販売をしています。私の就農後10年の間、加工品開発に力を入れたり、直売中心だった販路をミシュランの星付きレストランやオンラインショップなどに拡大したりと、生産から販売まで6次産業化を行っています。

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