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収量が大幅UP!? 光拡散性能が更に進化した半透明フィルムとは?

収量が大幅UP!? 光拡散性能が更に進化した半透明フィルムとは?

収量低下の原因ともなる強い直進光を、柔らかい散乱光に変換することができる画期的な農業用散乱光フィルムとしておよそ10年前に誕生した『カゲナシ5』。その後、更に散乱光率アップを目指して開発を進めてきたタキロンシーアイから、この秋ついに『カゲナシ5 SS』が登場します。透明フィルムや従来品との違いはいかに?導入生産者へのインタビューと実証データ、販売担当者の話を通じて、その実力に迫りました。

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トマト生産者が体感した『カゲナシ5 SS』の効果

2019年1月から、トマト栽培に『カゲナシ5 SS』を導入した甲斐達矢さん。そのきっかけは、すでに『カゲナシ5』を使っていた「阿蘇 農業男児」の仲間である安永さんのハウスを真夏日に訪れた時、ハウス内の涼しさに驚いたことだったと言います。

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地元阿蘇でトマト農家を営む甲斐さん

トマトの生育には強い光が必要となるため、「夏に暑いのはどうしようもない」「ある程度の葉ヤケや芽ヤケは避けられない」と諦め、これまで甲斐さんは一般的な透明タイプのフィルムを使っていました。

しかし安永さんのハウスは涼しいだけではなく、ハウス全体に光が入り、影の出方も違って見えたと言います。「これなら光量を確保できるし、ヤケも防げるのでは?」と考え、まずは数棟のハウスにタキロンシーアイの新製品である『カゲナシ5 SS』を導入しました。

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トマトの本格的な収穫はこれからですが、「SSのハウスは、幹の太さが目に見えて違います」と既に効果を実感。また、地面に近い下側の葉が元気で、今年は花も多くついていると言います。

涼しさは安永さんのハウスで感じた通りで、「暑すぎると大きくなる前に色づいてしまうから、これまでよりもトマトの玉を大きくできそうですね」と満面の笑みでお話頂きました。

農協の反収平均は10t。でも、今年はこのまま順調にいけば15tも夢ではないそうです。「今後はすべて『カゲナシ5 SS』にしようかな」という甲斐さんの言葉が、この製品に対する手応えを物語っていると言えるでしょう。

効果の根拠は? 数々のデータが実証する『カゲナシ5 SS』の実力

ではなぜここまで違いが出たのでしょうか?タキロンシーアイは2018年に大学との共同で3種のフィルムを展張し、トマト栽培で『カゲナシ5 SS』の栽培効果を検証しました。

従来品である『カゲナシ5』と新製品の『カゲナシ5 SS』、そして透明品の『バツグン 5』を比較した場合、どこに違いが出るのでしょうか。栽培試験の結果、立証された『カゲナシ5 SS』の代表的な効果は以下の通りです。

1)茎が最も長く成長
2)茎径が太く推移
3)収穫量がUP

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これらはすべて、甲斐さんが体感されたことと同じです。それが、データでも改めて証明されたと言えます。

甲斐さんが目にした「下のほうの葉が元気」というのは、光拡散性能が高いから。直進光であれば、日の当らない部分は完全に陰に隠れてしまいますが、散乱光は作物を包み込むように光がまわります。それが、日光のあたりづらい地面付近の生育にも良い影響を与えているのでしょう。

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『カゲナシ5 SS』と透明タイプフィルムのハウス内影の違い

また、甲斐さんが『カゲナシ5 SS』を導入するきっかけとなった安永さんは、前年と比較して収量が2割ほど伸びたと言います。それは、1果あたりの重量が増加したからというだけではなく、朝方であったり、雲が晴れ、急激に日照が強くなった場合の地温上昇が、透明タイプよりも緩やかになるからだと考えられます。

急な温度変化を抑制することでヤケや実割れするリスクを減らせるので、結果、収率を高めることができたのです。

散乱光フィルムが、ハウス栽培の新たなスタンダードへ

タキロンシーアイが『カゲナシ5』を進化させた『カゲナシ5 SS』の開発をしたのは、より散乱光の効果を高めたフィルムをつくるため。「農業先進国として知られるオランダでは、散乱光率が50%ないと散乱光フィルムとは言われません」と、技術サービス担当の大野さんと、九州営業担当の長澤さんは語ってくれました。

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しかし、散乱光率50%であっても、オランダで使われているものは光の透過率が80〜85%。これでは、日本のハウス栽培で使うのは難しい。そんな中で散乱光率50%を達成し、なおかつ90%以上の透過率を実現させた『カゲナシ5 SS』は、画期的な製品だと言えるでしょう。

トマトはもちろん、ナスやイチゴなど、ほとんどすべての野菜の栽培に効果が期待できるものの、現在、国内の生産者で散乱光フィルムを使っているのは、まだ全体の1割ほどに過ぎないそうです。

日々現場をまわる長澤さんは、「今でも『フィルムが曇っていて本当に大丈夫なの?』と聞かれます」と苦笑しますが、生産者の中には依然として「半透明=光量不足」という認識の方が多いそう。ただ、一度でも使ってもらえれば、明らかな影の違いや秀品率UP、涼しさを実感できるため、最終的には必ずと言っていいほど感謝されるのだとか。

「生産者の皆さんにこの製品を提案することで、喜んでもらえることが何よりも嬉しいですね」と話してくれた。

また大野さんは「トマトの赤色成分であるリコペンは高温になると黄変していまいますが、より局所的な温度上昇を抑えられる『カゲナシ5 SS』を使用することで、リコペンの黄変を抑制し、更に秀品率UPにつながる」と魅力を教えてくれた。

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「暑さにお困りの生産者に使用頂きたい」という思いから、数々の試行錯誤を重ね、日本の気象条件に合った散乱光フィルムがついに完成しました。生産者の認識さえ変われば、一気に需要は拡大することでしょう。『カゲナシ5 SS』の登場は、ハウス栽培の新たなスタンダードの夜明けだと言っても、決して過言ではないかもしれません。

【お問い合わせ】
タキロンシーアイ株式会社
(本社)〒530-0001 大阪市北区梅田三丁目1番3号 ノースゲートビルディング
TEL:06-6453-3700
(アグリ事業部)〒108-6031 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟
TEL:03-6711-4501

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