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処分に困るもみ殻が売り物に変身! 稲作農家が「燃料販売」!?

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処分に困るもみ殻が売り物に変身! 稲作農家が「燃料販売」!?

酒や餅、団子や煎餅くらいだった米の加工品も、最近ではパンやパスタまでつくられるようになった。暮らしの事情とともに自由自在に変化している米の加工技術だが、また新しい展開もあるようだ。米そのものではなく、米をつくる過程で大量に出る「あるもの」を加工した“田んぼの薪(まき)”を製造・販売する株式会社丹波西山にお邪魔した。

“田んぼの薪”の正体は!?

“田んぼの薪”を製造中の丹波西山代表・西山和人(にしやま・かずと)さん

京都府綾部市にある株式会社丹波西山。
“田んぼの薪”を製造する倉庫にお邪魔すると、何かを焼いたような、なんとも言えない、いい香りがした。
機械から出てきたのは、もうもうと湯気が立った黒いチクワのようなもの。これが“田んぼの薪”である。
その形からは想像ができないが、じつはこれ、正式名称は「モミガライト」という。名前から察せられるように、もみすりをする際に出るモミガラ(もみ殻)100パーセントでつくる、新しいタイプの固形燃料なのだ。火をつけると、薪や炭のように使える。

できたての“田んぼの薪”、「モミガライト」。10本1束500円、1トン3万円で販売

莫大な量のもみ殻が悩みのタネ

西山和人さん・秀人(ひでと)さんという若い兄弟が中心となって農業を営む丹波西山。地域の田んぼを任されていくうちに、作付けする田んぼは約30ヘクタールまで膨れ上がってきた。

左が弟の西山秀人さん、右が兄の和人さん

「1ヘクタールの米をもみすりすると、だいたい1トンのもみ殻が出ると言われています」と、西山和人さん。
もみ殻は、畑にちょっと使うくらいには便利なものではあるが、30トンともなると、さすがに処分に困る。近隣の酪農家に、牛小屋の床に敷く敷料として提供しているが、それでもやはり余ってしまう。丹波西山には奮発して買った大きなライスセンター(米の調製をする施設)があるが、天井裏にもみ殻をめいっぱいためても7トンしか入らない。
かといって、野焼きするのは危ないし臭うし、どうかな、と和人さんは常々思っていた。
きっかけは灯油代の高騰だった。弟の秀人さんが薪ストーブを買った時にふと思いついて、「モミガラ 燃料」とネットで検索したところ、先ほどのもみ殻固形燃料製造機・グラインドミル(株式会社トロムソが販売)に行き当たったそう。

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