先送りになった植物工場の建設、1日10万株のレタス出荷を可能にする新計画とは
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先送りになった植物工場の建設、1日10万株のレタス出荷を可能にする新計画とは

連載企画:農業経営のヒント

先送りになった植物工場の建設、1日10万株のレタス出荷を可能にする新計画とは
最終更新日:2021年06月22日

工場から出荷されるレタスは1日に10万株――。バイテックベジタブルファクトリー(東京都品川区)は2年前、そんな途方もない生産量を持つ植物工場の建設計画を発表した。稼働を目指していたのは2020年秋。ところが稼働まで1年を切った今になっても工場は着工しておらず、稼働は先送りとなった。計画が見直しになった背景にはどんな事情があるのだろうか。

レタス日量10万株の工場建設計画

バイテックベジタブルファクトリーは、半導体商社大手のレスターホールディングスが植物工場事業に参入するため、2015年に設立した会社だ。さまざまな企業が植物工場の可能性に期待して参入しているが、バイテックベジタブルファクトリーには他と違う二つの特徴がある。

一つは販路だ。ほとんどの植物工場は主な売り先がスーパー。野菜売り場に並ぶ、ちょっと小ぶりで一つ一つ袋に入ったレタスの多くは工場製だ。1回で食べきることができる大きさや清潔感が受け、売り場でほぼ定着した。

これに対し、同社はコンビニをメインの販路に選んだ。コンビニの商品はスーパーの野菜と違い、相場が上がっても値段を簡単に変えることができない。そこで、天候に左右されないために値段が安定する工場野菜の強みを生かせると判断した。サンドイッチやサラダの食材としてレタスを卸している。

石川県鹿島郡中能登町にある植物工場(写真提供:バイテックベジタブルファクトリー)

もう一つの特徴は、工場を建設するスピードの速さだ。2016年から2018年にかけて秋田、石川、鹿児島の各県で合わせて5つの工場を稼働させた。多くが1~2カ所の建設にとどまっているのと比べ、異例の急拡大だ。

この5カ所の合計で1日当たりの生産量は7万株。しかも、同社は2018年2月に、大型の工場をさらに3つ造ると発表した。2019年に4万株の工場を2つ建て、2020年秋には10万株の工場を稼働させるというのがその内容。需要の拡大が見込めるコンビニ向けの市場で一気に主導権を握ろうという戦略だった。

業界を驚かせた計画の発表からすでに2年が過ぎた。ところが新設するはずだった工場は、3つともまだ着工していない。

栽培棚の様子(写真提供:バイテックベジタブルファクトリー)

葉っぱの厚いレタスの栽培を模索

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