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ある農家の婿からみえた、担い手不足解消の糸口

連載企画:農業経営のヒント

ある農家の婿からみえた、担い手不足解消の糸口

家族農業のあり方について語るとき、ときに「農家の嫁」というフレーズが出る。では「農家の婿」はどうだろう。彼らは婿という立場で農家の一員になった後、どうやって栽培技術を学び、自分なりの営農を模索しているのか。東京都国立市の農家、遠藤充(えんどう・みつる)さんに話を聞いた。

農家の婿、義父から受け取った通帳の意味とは

遠藤さんは11年前、22歳のときに就農した。農業を始めたきっかけはシンプル。妻の嘉(よしみ)さんが農家の娘だったからだ。嘉さんの家は十代以上続く農家で、遠藤さんはその後継者になった。「遠藤」は嘉さんの側の姓だ。
結婚する前は、サービス業関係の会社で働いていた。結婚の条件が事実上、農家を継ぐことだったため、会社勤めをやめた。就農に抵抗感はなかったのか。そう聞くと、「面白そうだと思いました」との答えが返ってきた。
就農をポジティブに考えることができたのは、遠藤さんの祖父母も農家だったからだ。母方の実家は秋田のコメ農家で、父方は茨城の兼業農家。子供のころ、田舎に行くたび田畑で遊んだことをずっと忘れずにいたので、就農はむしろ「結婚の決め手にもなった」と遠藤さん。

古くから伝わる遠藤家の井戸。今は水が枯れている

結婚するとすぐ、遠藤さんは東京都農林総合研究センター(立川市)で栽培技術に関する研修を受け始めた。いきなり家の畑だけで作物を育てる生活に入ってしまうと、知識や技術の幅が狭くなってしまう恐れがある。そう判断した義父の常臣(つねおみ)さんが「学んでこい」と言って勧めてくれた。
遠藤家は畑の面積が1.1ヘクタールで、主な栽培品目はホウレンソウとトウモロコシ。平日は研究センターでさまざまな作物の栽培方法や機械の扱い方などを学び、週末は常臣さんと一緒に畑に出る暮らしが始まった。
研究センターでの研修は1年間。2年目から、家の畑でどっぷり農作業につかる日々がスタートした。「夏は暑いし、冬は寒い。肉体的にはかなりきつかった」(遠藤さん)。新規就農者が共通して経験することだ。

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