【リポート】リモートで先輩就農者と交流! 『しまねオンライン産地ツアー 出雲市ブドウ編』

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【リポート】リモートで先輩就農者と交流! 『しまねオンライン産地ツアー 出雲市ブドウ編』

【リポート】リモートで先輩就農者と交流! 『しまねオンライン産地ツアー 出雲市ブドウ編』
最終更新日:2020年11月18日

新規就農者への支援体制が充実している島根県が、公益財団法人しまね農業振興公社や出雲市と連携し、オンラインで産地を見学できるリモートツアーを開催。島根県に興味を持つ就農希望者を対象にWeb会議システムを使って現地の様子や先輩就農者の生の声を配信しています。去る2020年10月18日(日)に開催された『しまねオンライン産地ツアー』は、デラウェアの加温栽培で日本一の規模を誇る出雲市から。ブドウハウスからの中継やパネルトークを交え、先輩就農者や出雲市、JAしまねの担当者などが、参加者からの質問に回答。その様子をダイジェストでリポートします。

出雲市のブドウハウスから生中継

島根県最大のブドウの産地である出雲市。総栽培面積は218haで、デラウェアの加温栽培の面積は日本一を誇ります。

今回の『しまねオンライン産地ツアー』は、JAしまね 出雲地区本部の荒木支店から、しまね農業振興公社の朝倉さんのガイドでスタート。会場には収穫期を終えた先輩就農者の面々をはじめ、就農支援を行う関係機関のみなさんが迎えてくれました。

まずは、就農して4年目になる佐藤さんのブドウハウスからの中継です。

公益財団法人しまね農業振興公社

当日は爽やかな秋晴れで、外気温21℃に対してハウスの中はおよそ30℃。シャインマスカットの収穫が終わり、来年に向けた準備が始められています。黄色くなった葉が落ちたら、新芽をつける枝だけを残して剪定します。

剪定は来年残す枝を充実させるために必要な作業で、佐藤さんのハウスでは、これから秋にかけて土壌改良を行い、冬場に剪定を行います。また、作業がしやすいようにブドウ棚は自分の身長に合わせて作っているといいます。

公益財団法人しまね農業振興公社

パネルトークで「新規就農への道のり」を紹介

次に先輩就農者の方々に、なぜ出雲市で「ブドウ農家」の道を歩むことになったのか、その経緯を伺います。

佐藤さんは、島根県内の農業高校を卒業後に県外の園芸専門学校へ進学。その後、地元に戻って農業法人に就職します。「就職先でブドウ栽培に興味を持ち、自営就農しました」とその歩みを紹介。

3年前に香川県から移住してきた村雨さんは、「妻の実家がある出雲市に帰省した際にブドウハウスを見て興味を持ち、産業体験制度 ※1 などを活用して2年間の研修を受け、今年(2020年)、25aのハウスを借りて就農を果たしました」と話します。

公益財団法人しまね農業振興公社

元々は自営業をしていたという宇森さん。「知人の畑を手伝う中で、高齢で離農する方のブドウ畑を引き継いでほしいという話があり、JAと相談して収益が見込めると判断して就農。現在、アグリビジネススクール ※2 で学びながら栽培に取り組んでいます」と事前研修なしで就農した経緯を説明します。

このように、就農への道は1つではありません。

公益財団法人しまね農業振興公社

また、農地の確保については、「研修先の先輩農家の方が一緒に探してくれ、何も植えられていない農業用ハウスとデラウェアの成園を借りることができました」と佐藤さん。

さらに住まいについては、「研修期間中は単身でアパートを借りて、家族が来た段階で広いアパートに移りました」と村雨さん。人口17万人の出雲市では中心部にアパートなどの住居もたくさんあり、住まい探しで苦労することはありません。

経営が軌道に乗る目安については、10年前に出雲市にUターンし、ブドウの観光農園を営む伊藤さんが「新規就農者の場合は面積が30から50aで、シャインマスカット単一またはデラウェアとの複合栽培が多く、成園になるまでは3、4年かかるので、それぐらいの期間を目安として持っておかれるといいと思います」と、アドバイスを送ります。


※1)島根県にUIターンして農業・林業・漁業などの産業を体験する場合に、滞在に要する経費の一部を助成する制度。1年間の研修期間中は毎月12万円、子どもがいる世帯はプラス3万円が支給されます。
※2)出雲市の主催する農業講座(月1~2回)を受け、実際の農作業を通じてブドウ栽培が学べます。

有力産地だからこそ支援体制も万全

出雲市でブドウを栽培するには農業用ハウスが欠かせません。しかし、一からハウスを建てて就農するには大きな費用がかかります。そこで、JAしまねの井上さんから支援体制のお話です。

公益財団法人しまね農業振興公社

「JAしまねが行っている支援は2つあります。1つ目は空きハウスの斡旋です。新規就農者や規模拡大を進める方が対象です。2つ目はリースハウス事業です。年間のリース料は建設年度などで異なりますが、最近は10aで30万円程度。リース料を15年間支払った後は、存続栽培者に有償で譲渡されます」とのこと。

また、就農後の支援体制については「出雲市、JAしまねの新規就農担当者、島根県の普及指導員の三者でサポートチームを作っています。認定新規就農者 ※3 には就農状況報告を年2回提出していただき、面談や話し合いを行いながら、よりよい方向へ進めていく支援体制でサポートしています」と出雲市の高木さんが就農後の支援も約束します。


※3)新たに農業を始めるに当たり作成した青年等就農計画を市町村から認定された方。計画に沿って農業を営む認定新規就農者に対して重点的に支援措置がある。

参加者の質問に先輩就農者が回答

ツアー参加者の事前質問の中から、まずは「繁忙期と閑散期」、「休日の実態」について回答。

公益財団法人しまね農業振興公社

【佐藤さん】
「朝8時から夜7時まで作業することもありますが、忙しくないときは午前中に来て午後早めに帰りますね」

【村雨さん】
「初めて1人でやってみて、5・6月は明け方から日没までやらないと間に合わない状況でした」

【宇森さん】
「面積が大きくないので8~9時に開始して、昼休憩をはさんで17時には帰ります。子どもがいるので日曜は作業の時間を取らないようにしています」

【伊藤さん】
「経験を重ねれば時間の融通をつけられるようになってきます。農閑期は1週間ぐらいであれば旅行もでき、海が近いので泊りがけで釣りに行く仲間も多いですよ」

次に「農作業の体への負担」について回答。

【伊藤さん】
「ブドウは腰をかがめて作業することの多い水稲や野菜と比べれば重労働ではないと思います。この5年間で女性の就農者の方が増えています。JAのブドウ部会では、ハウスのビニール張りや土壌改良などの重労働を青年部が請け負うほか、繁忙期の単純作業にサポーターを派遣する制度を作るなど、農業者の負担を軽減する仕組み作りにも力を入れています」

最後の質問は「品種」について。

「出雲市はデラウェアの歴史ある産地で、デラウェアが8割を占め、最近はシャインマスカットが2割に拡大しています。ブドウの中ではデラウェアが一番早生で市場のニーズが高く、デラウェアがあるからシャインマスカットも他の産地よりも有利に販売できるのです」と伊藤さんが力強く締めくくってくれました。

この他にもツアー参加者から新規就農者へ直接質問。1人または夫婦が専業で経営できる最大面積や、資金の借り入れ、販路などの質問に次々と答えてくれました。

公益財団法人しまね農業振興公社

相談については以下の窓口で随時行っています。出雲市での新規就農(ブドウ)に興味を持たれた方は、一度、相談を受けてみてはいかがでしょうか?

出雲市の産地ツアーは、2020年11月29日(日)にもう1回開催します。佐藤さんたち女子会の活動である「恋ぶどう」の紹介も行う予定です。以下のボタンからお申し込みください。

11/29(日)しまねオンライン産地ツアー 出雲市 ぶどう女子特集

【日時】
2020年11月29日(日)・14時~1時間程度

【内容】
・ぶどう女性部員のフリートーク(就農のきっかけ、これまでの体験談など)
「恋ぶどう」のPRに取り組む ぶどう女子 が出演!
「恋ぶどう」のFacebookページはこちら

・ツアー参加者から生産者への質問コーナー

お申し込みフォームはこちら


 
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【出雲市での就農】に関するお問い合わせ
出雲市農林水産部 農業振興課 農業支援センター
〒693-8530 島根県出雲市今市町70
TEL:0853-21-6774
E-mail:industry@city.izumo.shimane.jp
 

【島根での就農】に関するお問い合わせ
公益財団法人しまね農業振興公社
〒690-0876 島根県松江市黒田町432番地1 島根県土地改良会館3F
TEL:0852-20-2872/9時~17時(土・日・祝除く)
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