ミニトマト、メロンに続いて取り組むのは「米」
前回の記事では、メロンの栽培を体験した言。
無事に芽かきや摘花を終えましたが、メロン「肥後グリーン」の収穫時期はまだしばらく先です。
この日はもち米を作る作業があると聞き、朝からミヤザキファームへやってきました。
言
宮崎さん
畑に映えるコーディネートについて、代表の宮崎修太(みやざき・しゅうた)さんからレクチャーを受ける言。今日も楽しい一日になりそうです。
米作り=田植えじゃない?!
宮崎さんは出荷用のミニトマトの箱を数えながら、この日の作業について説明します。
宮崎さん
言
宮崎さん
言は宮崎さんの父・修(おさむ)さんと母・優子(ゆうこ)さんと3人でチームを組み、種もみをセルトレイに入れ込む作業を行います。
ここで活躍するのが「成苗ポット全自動播種機」。
セルトレイに床土を入れる→種もみを入れる→覆土を乗せるという動作を行う機械です。
軽トラックの荷台を埋め尽くすほどたくさんの土を、少しずつ投入口へ入れていきます。
覆土には少し湿り気のある土を乗せるなど、微妙な調整をしながらの作業です。
この日はなぜか覆土にムラができてしまう様子。十分に覆われていない箇所には、手作業で土を足していきます。
どんどん積み重なっていくセルトレイ。ひとつのパレットに40枚ほど積み重ねていきます。
しばらく作業した後は、修さんにコツを聞きながら、言も機械への土入れに挑戦します。
スコップ1杯分の土は重く、投入口の高さまで持ち上げるのはそれなりの重労働。
筋肉痛になりそう!と言いながら一生懸命土を運びます。
400枚ほどのセルトレイが完成したところで、午前の作業は終了となりました。
さあ種まき完了!
宮崎家でのランチタイムを終え、午後も引き続きの作業です。
すべてのセルトレイができたら畑に移動。宮崎さんや別のスタッフも加わり、いよいよ種もみ入りトレイのセッティングです。
地面に黒いネットを敷き、種まきしたセルトレイを一つずつ手作業で並べていきます。
一つのネットあたりトレイ50枚×2列=100枚の島ができあがります。
黙々と作業が続きました。
気づけば3つの島が完成間近。合計300枚も並べた計算になります。
ここで休憩時間になりました。
みんなのアイドル、宮崎家の長男である春馬(はるま)くんがこの春から保育園に通い始めた話題で盛り上がります。
休憩時間の和やかな雑談は、ミヤザキファームにとって大切なもの。かつてバラ農家で働いた経験のある言は農業初心者ではないものの、野菜やフルーツ、米など未経験の農作業を一つずつ確実にこなすので精一杯。先輩からのちょっとしたアドバイスも大切な財産になります。
何気ないおしゃべりを通じて、言のキャラクターやロリータファッションもすっかりなじんできました。
今日のスカートもいいね、などど話がはずみます。
機能性や動きやすさも大切だけど、気分の上がるおしゃれな農作業着も欲しい!と思う農業女子は多いはずです。
自分らしく、好きなものを大切にしながら農業に取り組んでいけたら素敵だな、という思いつきから始まったこの企画。
ロリータスタイルで農業をやるなんてふざけているのか、というお叱りも覚悟して始めたものの、あちこちから「見てるよ」「面白いね!」という声を多くいただいています。
いずれ農作業のニーズを満たした実用的でかわいいロリータ服が発売され、全国でロリータ農業女子が大増殖する日が来るかもしれません。
作業を終えた後は近くに立つメロンのハウスへ立ち寄りました。前回摘花を行ったメロンをチェックします。
あちこちに緑色の実がついていました。「肥後グリーン」の収穫までにはまだ少し時間が必要ですが、順調に成育しているようです。
編集後記
大好きなロリータファッションで取り組む農業修行もシリーズ3本目。
ミニトマト、メロンに続き、もち米に関する作業を体験しました。
言としても肥後ジャーナルとしても少しずつ経験値を上げながら、より深く農業に関わっていけたらと思います。