マイナビ農業TOP > 農業経営 > 特定技能1号と2号の違いを徹底解説!取得条件や求められるスキルは?【外国人雇用について考える第25回】

特定技能1号と2号の違いを徹底解説!取得条件や求められるスキルは?【外国人雇用について考える第25回】

連載企画:外国人雇用について考える

特定技能1号と2号の違いを徹底解説!取得条件や求められるスキルは?【外国人雇用について考える第25回】

執筆者:行政書士/井手清香

2019年4月に在留資格「特定技能」が創設されました。昨今では特定技能2号の分野追加の動向についてニュースでも多く取り上げられ注目が高まっています。しかし特定技能2号は1号とどう違うのでしょうか?
今回は、「特定技能1号」と「特定技能2号」の違いについて、取得方法なども含めて詳しく解説します。

twitter twitter twitter
関連記事
特定技能外国人の採用なら、マイナビグローバルへ
特定技能外国人の採用なら、マイナビグローバルへ
マイナビグループでは、農業で外国人採用を検討する農業経営者や採用担当者へ向けて、外国人材紹介や支援サービスを運営しています。採用に関する相談にも応じておりますので、ぜひお気軽にお問合せください。

特定技能とは?

特定技能は、深刻化する人手不足をうけて、労働力が特に不足している特定産業分野において人材を確保することを目的に、2019年4月に創設された在留資格です。

他の就労可能な在留資格との違いは、就労可能な範囲が広いことです。単純労働をメインに就労することはできないものの、単純労働を含む業務が可能なので、活躍してもらいやすい在留資格と言えます。

例えば、「技術・人文知識・国際業務」の在留資格でホテル勤務をしたい場合、大学卒業等さまざまな条件がある上に、単純労働にあたる部分(ベッドメイキングなど)ができず、従事できる業務が限られていました。一方、新しい在留資格「特定技能」では、付随業務としてベットメイキングが可能です(メイン業務としては不可)。企業にとっては、幅広く仕事を任せることができるため、採用しやすい在留資格といえるでしょう。

特定技能の基本的な情報については、過去の記事でわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事
特定技能とは?制度や試験方法、技能実習との違いを解説【外国人雇用について考える第16回】
特定技能とは?制度や試験方法、技能実習との違いを解説【外国人雇用について考える第16回】
執筆者:行政書士/井手清香 2019年4月に、日本の人手不足を解消するため、在留資格「特定技能」が整備されました。14の業種で外国人の就労が可能になり、外国人労働者の採用を検討している企業にとっては人材獲得のチャンスといえる…

特定技能は1号と2号の2種類

特定技能1号には14種類の職種がありますが、2号は2種類しかありません(2022年3月現在)。

取得者がほぼいないため、厳重では「特定技能」とは基本的に「1号」のことを指すと考えてよいでしょう。

特定技能2号を取得するには、2021年12月現在、1号から移行するしか方法がなく、分野も「建設」と「造船・舶用工業」の2職種に限定されています。

【2022年、全国初の特定技能2号認定】
2022年4月に全国で初めて、岐阜県の中国籍男性が、建設分野の特定技能2号に認定されたことが発表されました。
技能検定1級を取ったことや、建設キャリアアップシステムのシルバー判定取得、現場の責任者を務めたことなどが認められての2号認定のようです。

▶特定技能1号の職種は幅広い

特定技能1号は14分野あり、サービス系の職種からブルーカラーまで幅広く設定されています。

【特定技能14分野】
介護、ビルクリーニング、素形材産業、産業機械製造業、電気・電子情報関連産業、建設、造船・舶用工業、自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業

特定技能の14分野の業種について、詳しい情報や最新情報を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事
【2022年】特定技能14業種を徹底解説!職種一覧・受け入れ状況まとめ
【2022年】特定技能14業種を徹底解説!職種一覧・受け入れ状況まとめ
執筆者:行政書士/井手清香 介護など、一部の職種では特定技能の受け入れが進んでいます。特定技能の職種や、どのような業務に従事できるのかなど、特徴をご紹介します。 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、取…

特定技能2号は2022年から拡大予定

特定技能2号は「建設」と「造船・舶用工業」の2職種しかないと説明しましたが、現在、他分野の追加が検討されています。特定技能1号がの在留期限が最長で5年となっているため、期限である2023年までには2号が存在しない分野でなんらかの提示があると予想されています。

特定技能1号と2号の違いは6つ

  続きを読む  

外国人採用に関するご相談はこちら

関連記事
農家が特定技能「農業」で外国人を採用する方法とは?技能実習との違いも解説【外国人雇用について考える第21回】
農家が特定技能「農業」で外国人を採用する方法とは?技能実習との違いも解説【外国人雇用について考える第21回】
近年、農分野で働く外国人労働者が増えています。特に技能実習生の受入れが顕著ですが、2020年以降は新型コロナウイルス拡大の影響により技能実習生が入国できない事態となっています。そこで注目を集めているのが特定技能 「農業」です…
特定技能「飲食料品製造業」を徹底解説!なぜ需要拡大している?【外国人雇用について考える第23回】
特定技能「飲食料品製造業」を徹底解説!なぜ需要拡大している?【外国人雇用について考える第23回】
国内で進む労働力不足の解消のため、2019年4月に整備された新たな在留資格である「特定技能」。 14業種に及ぶ対象の特定産業分野のうち、今回はとくに需要が高まっている「飲食料品製造業」にクローズアップし、その現状や特定技能1号…

外国人採用お役立ち資料

特定技能はよくわからないと感じている方、特定技能外国人の採用を検討中の方向けに 特定技能の徹底解説資料を作成しました。基礎知識だけでなく多数の紹介実績の中で得たノウハウも紹介しています。

無料の資料ダウンロードはこちら

あわせて読みたい記事5選

関連記事

タイアップ企画

公式SNS

「個人情報の取り扱いについて」の同意

2023年4月3日に「個人情報の取り扱いについて」が改訂されました。
マイナビ農業をご利用いただくには「個人情報の取り扱いについて」の内容をご確認いただき、同意いただく必要がございます。

■変更内容
個人情報の利用目的の以下の項目を追加
(7)行動履歴を会員情報と紐づけて分析した上で以下に活用。

内容に同意してサービスを利用する