雨天でも作業はたくさんある
久松さんが運営している久松農園は、栽培面積が6ヘクタール。ほとんどは露地で、7アールのハウスもある。約70品目の野菜を、農薬や化学肥料を使わずに育てている。SNS(交流サイト)や著書を通して意見を発信しており、若手を中心に農家の間に強い影響力を持つ。
久松さんを除いて社員は2人。土日は休みで、週休2日制を実現している。いまの時期の勤務時間は、8時から17時まで。数分で終礼をすませると、その日の仕事をすぱっと終わりにする。長時間労働になりがちという農業のイメージとは一線を画す、メリハリの利いた仕事のやり方だ。
今回の取材テーマは、「雨の日に何をするか」。雨天に社員が手持ち無沙汰にならないようにするため、どんな工夫をしているのかを聞くのが目的だった。インタビューが始まってすぐに筆者のそうした意図を察すると、久松さんは「雨の日にもやるべきことはたくさんある」と語った。

久松農園で育てたさまざまな野菜