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有機物と微生物資材「コフナ」の併用で 微生物の働きを最大限に活用した自然に優しい土づくり

有機物と微生物資材「コフナ」の併用で 微生物の働きを最大限に活用した自然に優しい土づくり

ひとつの農地で作物を豊かに育むためには、土づくりは欠かせません。もともと水田だった土地の土壌を改良し、高品質なニンニクを栽培しようと奮闘する木村悠平さんに、コフナと緑肥の併用による土壌改良の実践について伺いました。

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土を豊かにする、フランス生まれの微生物資材「コフナ」とは

「コフナ」は、土のメカニズムの基本である腐植を世界で最初に解明したフランス・パスツール研究所の指導を受けてフランス・コフナ社が世界で初めて商品化した微生物土壌改良資材です。

当初フランス原産の製品を日本に輸入して利用されていましたが、1981年より日本で現地調達できる国産製品の開発が始まり、鶏糞、とうもろこし粕、ペーパースラッジ、カニガラ、海藻粉、木炭粉の6種類の有機物原料にフランス・コフナ社より提供を受ける土壌に必要な複合微生物群を植え付けた国産製品が販売されるようになりました。それから40年以上、コフナは全国の農家さんに愛用されています。

コフナと緑肥を併用した土づくりに取り組む青森のニンニク農家・木村さんも、コフナによる微生物の多様化と活性化で土づくりを実践している一人です。

連作ですり減った土壌を豊かな土壌に変える!木村さんの挑戦

木村悠平さん

青森県の八甲田山の東側に位置する七戸町は、ごぼうや長いも、にんじんなどの根菜類と米の栽培が盛んな地域です。木村悠平さんは七戸町でニンニクとトマトを栽培しています。

「わたしの家は祖父の代から農家で、わたしで3代目。代々、タバコや米、ニンニクなどを栽培しています。2019年から1年間家族のもとで農業の修業をして、2020年に就農しました。現在ニンニクを作付けしているこの土地は数年前に圃場整備があり、2年ほど米を作付けした後にニンニク栽培を始めたんです」と木村さん。

圃場整備した土地で米以外の高収益作物の作付けをしていこうという県の後押しもあり、もともと水田だった土地でニンニク栽培を始めて4年目。現在は1町3反歩の面積で栽培をしています。

収穫後の実が詰まったニンニク

ニンニク栽培は、9月末に播種(はしゅ)してひと冬土のなかで栄養を蓄え、翌年の6月末~7月上旬に収穫します。時間をかけて土のなかの養分を吸収することで、栄養がたっぷりと凝縮されたニンニクが収穫できるのです。ただ、土壌にある栄養分をニンニクが吸収し成長するため、連作にはあまり向かない作物でもあります。

「この辺の地域の農家さんは、ニンニクを植えた翌年は長いもやゴボウなどで輪作して連作障害を起こさないようにしているんです。わたしの畑も輪作ができたら一番良いのですが、長いもやゴボウを栽培する場合専用の機械が必要ですし、掘り起こす土の深さがニンニクとは異なることから、畑1か所で輪作をするのは難しいんですよね」と木村さん。さらに、もともと水田だった圃場だからこその悩みもありました。

土壌の状態を安定させるためにコフナの導入を決めた木村さん

「一般的に、土が出来上がっている畑は踏み込むと柔らかいものですが、この圃場でニンニク栽培をしていると、時間が経つにつれ土がどんどん締まってひび割れてしまうほど、土が固くなってしまうんです。さらに場所によっては病気でニンニクが全滅する箇所もあり、土壌の状態にばらつきがありました」。

ニンニク栽培のなかでも「イモグサレセンチュウ」は大敵で、一つでもかかると周辺のニンニクにまで被害を及ぼす恐ろしい害虫。センチュウ防除のために一般的な薬剤散布などで対策することが有効ですが、薬剤散布によって土壌で良い働きをする微生物まで殺してしまうというデメリットもありました。

どうしたら土壌の状態を安定させられるか。物理的な「土の柔らかさ」と土壌中で働く微生物性を改善するためには化学肥料だけでは難しいと考え、取り引きのあった肥料店に相談したところ、微生物資材としてニチモウのコフナを紹介していただいたそうです。

木村さん「微生物資材は何年か継続して使用してみない限り良いものかどうかは分からないものですが、コフナに含まれる微生物の対応性が他の資材よりも優れているというデータがあったので、エビデンスを取った上で販売している点が安心、信頼できると感じました」。近場の販売店で取り扱いがあったことも導入の決め手となり、2023年から「コフナMP-SS」を緑肥栽培と併用し始めました。

緑肥すき込み時にコフナを施用。土壌中の微生物と腐植を増やし、土が柔らかく変化

木村さんは2023年夏のニンニク収穫後から試験的に緑肥栽培とコフナを導入し、同時に堆肥の量を増やしたり元肥を変更したりと土づくりに本格的に取り組みました。

「2023年は7月の収穫後から9月の植え付けまでの3ヶ月間で緑肥を輪作することで、雑草を抑制しつつ、有機物を増やして土壌をリフレッシュさせました」と木村さん。緑肥をエサに微生物による分解を促進させることで土を柔らかくしようと試みています。

「土づくりのどの部分が何に効果を与えたのかは明らかではありませんが、それ以前の年と明らかに違ったのは病気が減ったことです。春先に葉や株全体が腐ってドロドロになってしまう「春腐れ」という病気が起こるのですが、翌2024年春にはそれ以前の年の10分の1ほどまで「春腐れ」による被害が激減しました。「サビ病」の発生もだいぶ抑えられています」。

また、土がひび割れるほど乾燥することがなくなり、畑の土ほどではないですが土が柔らかくなってきたと実感しているそう。「土の状態が良くなることで、病気による被害が減って収量が安定し、収穫できる玉のサイズの向上も目指したいですね」。

土づくり2年目の2024年夏。緑肥は早く育ち、柔らかく分解されやすい品種パールミレットを使用。刈り取った緑肥が青いうちに堆肥を撒き、ペレット状のコフナを撒いて刈り込んだ緑肥とともにロータリーですき込みます。「緑肥が青く柔らかい葉茎のうちにすき込んだほうが微生物に分解されやすいんです。ある程度分解が進んだあと、9月には土壌消毒をする予定です。土壌消毒までにある程度有用菌を増やしておければ、土壌消毒しても全滅することなく菌をとどまらせることができるかなと期待しています」。

ペレット状のコフナ

木村さんが使っているコフナはペレット状の資材。周辺を水田に囲まれた露地の畑では、風などで飛ばずに作業がしやすいペレット状の資材がおすすめだそうです。

ニチモウでは、木村さんのように緑肥すき込み時のコフナ施用やと薬剤による土壌消毒とコフナの体系処理を確立し、推奨しています。

ニチモウ株式会社 林 雄一郎さん

「薬剤による土壌消毒は全ての土壌微生物を殺菌・消毒する効果があるため、病原菌以外の微生物に対するダメージはゼロではありません。ただ、菌の密度が一時的に低下はしますが、事前に今回のような処方を施して土壌消毒することで病原菌は減り、畑にとって良い働きをする微生物の回復が早く、病原菌の再汚染を回避したという事例もあります。土壌消毒後のコフナ施用が一般的で、コフナを撒いた後に土壌消毒してしまうのはもったいないと思う方もいるかもしれませんが、土壌消毒の作業体系に合わせて導入される方も割と多いんですよ」とニチモウ株式会社の林さんは力を込めます。

ニチモウ株式会社 木島正己さん

青森エリアを担当するニチモウ株式会社の木島さんは、コフナを幅広く手軽に使ってほしいと話します。「コフナには様々な種類の微生物が含まれており、好気性微生物、嫌気性微生物、また幅広い温度帯で働く微生物が混ざっています。そのため、どの深さの土でも活性化されるのが特長です。木村さんの圃場もすき込まれた緑肥が深層部までしっかりと分解されて、表層より25~30cmの深さの土壌硬度がコフナ未使用区と比べて柔らかくなっていました。継続的に土に入れることで、土の中を微生物群が動き回り、土壌を柔らかくする」。どんな作物の農家さんでも気軽に導入しやすく、手軽に結果を出せる製品として手に取ってもらいたいと話します。

コフナ・ソーラー法の実践により「コフナ」の効果が一層感じられる

有限会社後沢商店 佐々木大輔さん

コフナを取り扱う販売店である有限会社後沢商店の佐々木さんは、七戸町周辺では長いも農家など根菜類の農家さんが土壌改良に取り入れていることが多いと話します。長いも栽培でコフナを利用する場合は、長いもが育つ溝にコフナを撒けばよいので、資材の量もそれほど掛からないそうです。

「コフナは消毒とは違うので、病原菌自体を殺すことはできないですが、病原菌を広げない効果を感じていると農家さんから聞いています。コフナであれば畑にすぐに撒けて、病気を抑えることもできる。定期的に畑に与えることで、本来であれば発生する病気の予防にもなっていると感じます」。

コフナの効果はニンニク栽培だけにとどまらずトマト栽培にも

また、木村さんはハウス施設でのトマト栽培にもコフナの効果を感じているそう。

「4月の苗の植え付け前、3月にハウスの土壌に対して、コフナ施用・灌水後にビニールを被覆するコフナ・ソーラー法を行いました。今トマトは収穫時期を迎えていますが、玉の大きさなど生育にムラが出ていないと肌で感じていますし、トマト栽培でよく発生する「うどんこ病」が今年は発生せず、殺菌剤をかけずに済んでいます」。コフナ・ソーラー法で太陽熱消毒とコフナの併用を施し、雑草が生えてこなくなり、病気も発生しづらくなることから、栽培が楽になったと木村さん。「畑にコフナを撒くのであれば、コフナ・ソーラー法を施した方が圧倒的にその後の管理が楽になるので、おすすめです!」

コフナにとって良いエサになる緑肥など有機物との併用、そして、コフナ・ソーラー法による太陽熱消毒。農薬を使わずに地力を底上げできる土壌消毒は今後の施設栽培で特に重宝されていくことでしょう。
生産者の強い味方となるコフナを活用して、強い土づくりを目指しませんか。

商品に関するお問い合わせ
ニチモウ株式会社
〒140₋0002 東京都品川区東品川2-2-20 天王州オーシャンスクエア
機械・資材事業本部 化成品営業部 アグリビジネスチーム
TEL: 03-3458-4369
◆コフナHPはこちら
https://cofuna.jp

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