あまおうとはどんなイチゴ？　旬の時期や価格相場も解説

あまおうとは？

あまおうは、福岡県が誇るブランドイチゴで、その名の由来は、「あかい・まるい・おおきい・うまい」の頭文字をとったものです。大粒でずっしりとした重みがあり、濃厚な甘さと程良い酸味が特徴。しっかりとした果肉で食べ応えがあり、一口食べるとジューシーな果汁が口いっぱいに広がります。

この品種は、1996年に福岡県農業試験場で開発され、5年の試行錯誤を経て1999年に誕生しました。従来の「とよのか」よりも色鮮やかで、大粒の果実が安定して収穫できるよう改良され、2005年には福岡S6号として品種登録されました。
2025年1月に育成者権が切れたことで、理論上は全国で栽培可能になりましたが、福岡県はブランドを守るため、苗の供給を県内の農家に限定しています。

あまおうの糖度は、一般的に10〜12度程度とされていますが、中には13度を超えるものもあります。糖度が高いほど甘みが強いイメージがありますが、あまおうの魅力は単なる甘さだけではなく、爽やかな酸味との絶妙なバランスにあります。

あまおうの旬の時期は？

あまおうの収穫時期は12月から5月頃までですが、最もおいしいとされる旬の時期は1月中旬から3月末頃です。特に1月から2月の寒い時期にじっくり育ったあまおうは、甘みが増します。

本来、イチゴの旬は3月頃ですが、ハウス栽培の技術が発展したことで冬の時期から楽しめるようになりました。クリスマスシーズンには需要が高まり、12月頃から市場に多く出回りますが、より甘くておいしいものを食べたいなら1月から2月が狙い目です。

おいしいあまおうの選び方は？

おいしいあまおうを選ぶポイントは、見た目と鮮度に注目することです。まず、果実の色は濃い赤色でツヤがあるものが新鮮な証拠。薄い色や黒ずんでいるものは避けましょう。形は丸みを帯びた円錐形が理想的で、先端が大きいものほど甘みが強い傾向にあります。

また、ヘタの部分もチェックしましょう。新鮮なあまおうはヘタがピンと反り返っており、付け根が盛り上がっています。ヘタの付近に種が少ないものは特に甘い可能性が高いです。更に、表面のツヤがしっかりしているものを選ぶことで、ジューシーで濃厚な味わいのあまおうを楽しめます。お店で購入する際は、これらのポイントを参考にしてみてくださいね。

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あまおうの価格相場は？

あまおうの価格は時期や購入する場所によって異なりますが、2025年の平均相場は2,756円/kgとなっています。福岡県産のあまおうは250g×2パック（合計500g）で2,500円（税込2,700円）ほどで販売されており、スーパーでは1パック（250g）が1,394円という価格設定も見られます。

購入する場所によっても価格が異なり、スーパーなどの直営店では流通コストが少ないため比較的リーズナブルな価格で購入できることが多いです。一方、ネット通販では送料や梱包料が加わるため、やや高めの価格設定になりがちですが、産地直送の新鮮なあまおうが手に入るメリットもあります。購入の際は、用途や予算に応じて最適な方法を選んでみてくださいね。

あまおうは福岡県以外でも栽培できる？

あまおうは、福岡県が開発したイチゴですが、2025年1月に育成者権が切れたことで、理論上は誰でも栽培が可能になりました。しかし、福岡県はブランドを守るため、JA全農を通じた苗の供給を県内農家のみに限定しています。そのため、福岡県外や家庭菜園であまおうを育てるのは難しいのが現状です。

また、名称の商標権はJA全農が保持しているため、たとえ福岡県外で栽培されたとしてもあまおうと名乗ることはできません。

まとめ

あまおうは福岡県が誇るブランドイチゴで、糖度の高さと程良い酸味が魅力です。旬は1月～3月頃で、特に寒い時期にじっくり育ったものがおいしいとされています。ぜひ旬の時期に本場のあまおうを味わってみてくださいね。