人を育て、地域を循環させるクラブの挑戦
柏レイソルは千葉県柏市を拠点とするJリーグクラブです。トップチームだけでなく育成組織であるアカデミーにも力を入れており、小学4年生から高校3年生まで約130名が所属しています。
同クラブの特徴は、技術や戦術の習得にとどまらず、人間性の成長も重視している育成方針にあります。今回の田植え体験も、選手たちが日々口にする「お米」がどのように生産されているのかを理解し、農業の現場や農家の努力を体感することを目的としています。また、もう一つの目的が、クラブとして進める「循環型農業」の実践です。ホームスタジアムから出る芝生の残渣を肥料として再利用することで、廃棄物を資源へと転換し、土壌の地力向上につなげています。環境負荷の低減と持続可能な農業の両立を目指すこの取り組みは、スポーツクラブが地域資源の循環に関与する好例といえるでしょう。

泥に触れ、苗を植える 選手たちの田植え体験
体験の舞台となったのは千葉葉県柏市にある柏染谷農場。約150haの広大な農地を管理する大規模農業法人です。当日は、U-10およびU-11のアカデミー選手20名が参加しました。裸足で水田に入り、コシヒカリの苗を一本ずつ丁寧に植えていきます。慣れない足場に苦戦しながらも、真剣な表情で作業に取り組む姿が印象的でした。今回植えられた稲は9月中旬から下旬に収穫される予定で、収穫後はクラブ内での消費に加え、将来的には「レイソル米」としてのブランド化も視野に入れています。

選手の声に見る学びと意識の変化
参加した選手からは、率直な驚きと気づきの声が寄せられました。
「最初に稲を持った瞬間、『できるかな?』と思いましたが、やっていくうちに田植えのやり方が分かってきました」と振り返ります。
また、「合宿の時などご飯を食べきれないこともありましたが、頑張ってお米を作ってくれる人がいると知り、これからはしっかりご飯を食べようと思いました」と語り、体験を通じて食への意識が変化した様子を見せました。
さらに別の選手は、「田植えは初めてで、地面が柔らかくて難しいところもありましたが、楽しくできました」と話します。その上で、「お米を作っている人たちはすごいと思いました。これからもしっかりお米を食べて、いいサッカー選手になりたいです」と語り、農業への敬意と自身の成長を結びつけて捉えていました。
こうしたコメントからは、単なる体験にとどまらず、食や農業に対する理解の深化、そして日々の行動への意識変化が生まれていることが分かります。体験を通じて得た実感は、子どもたちの価値観に確かな影響を与えています。
スポーツクラブが地域農業と連携し、次世代に学びの場を提供する――。柏レイソルの取り組みは、農業の新たな関わり方を示す事例として、今後さらに広がっていくことが期待されます。











![[ユーザーインタビュー]市況を多角的に読み解き、最適な値づけと栽培戦略を実現!【青果市況情報アプリ「YAOYASAN」】 [ユーザーインタビュー]市況を多角的に読み解き、最適な値づけと栽培戦略を実現!【青果市況情報アプリ「YAOYASAN」】](https://agri.mynavi.jp/wp-content/uploads/2026/03/e833f36c961c1152af5cd17bfe657647-200x150.jpg)




