トマトの仕立て方はたくさんある!
ミニトマトや大玉トマトなどのトマト類を育てるときには、わき芽をすべて取り除いて主茎を1本だけ育てる1本仕立てが主流です。特に初心者には、1本仕立てを推奨することが多いです。
しかし、実はトマト類の仕立て方にはいろんな種類があります。仕立て方によって収穫量や収穫期間が変わりますし、難易度もそれぞれです。あなたのトマト栽培のレベルや希望に合わせて仕立て方を選ぶことで、トマト栽培をより一層楽しめるようになりますよ。

初心者におすすめの「1本仕立て」
トマト類栽培の初心者におすすめの方法は、1本仕立てです。1本仕立てには、園芸用のイボ支柱を1本使用します。園芸用のイボ支柱を苗の近くに挿して、トマト類の茎を園芸用のビニタイなどでイボ支柱に固定します。わき芽はすべて摘み取って、主茎1本だけを育てます。1本仕立てでミニトマトを育てた場合、収穫できる実の数は50個ほどです。

トマト類の1本仕立て
茎の高さが支柱を超えると茎が折れてしまうので、長い支柱や連結支柱を使うか、別のイボ支柱を追加して長さを伸ばしましょう。これ以上伸ばしたくない場合は先端の茎を摘み取ってもよいです。

茎が支柱を越す
畑で支柱を立てるときには、横通しの支柱を設置して、左右の支柱と連結させると強度が増します。

トマト類の畑栽培
- メリット:夏に水切れが起きにくい
- デメリット:収穫量が少ない
- 向いている人:トマト類を初めて育てる人
苗1つで収穫量を増やす「2本仕立て」
トマト類栽培の中級者におすすめの方法は、2本仕立てです。2本仕立てには、園芸用のイボ支柱を2本使用します。園芸用のイボ支柱を苗の両脇に2本挿します。最初に発生した花房の下のわき芽を取らずに残し、その脇芽の茎と主茎をそれぞれ2本のイボ支柱に固定します。最初の花房の下に発生したわき芽以外のわき芽はすべて摘み取ります。2本仕立てでミニトマトを育てた場合、収穫できる実の数は100個ほどです。

トマト類の2本仕立て
- メリット:収穫量が1本仕立てよりも多い
- デメリット:1本仕立てよりも夏に水切れが起きやすい、支柱が2本必要
- 向いている人:1本仕立ての栽培に成功した人、栽培中級者
放任栽培
トマト類栽培の上級者におすすめの方法は、放任栽培です。放任栽培には、サポート支柱やリング支柱、ネットを張ったトンネルを使用します。わき芽は摘み取らずにすべて残して、大量の茎を伸ばします。トマト類の茎を園芸用のビニタイなどで支柱やネットに固定します。私は放任栽培をすることで、ミニトマト1株から334個の実を収穫したことがあります。

トマト類の放任栽培
- メリット:収穫量が多い
- デメリット:夏に水切れが起きやすい、茎の誘引が大変、プランターだと倒れやすい
- 向いている人:収穫量を最大化したい人、栽培上級者
サポート支柱を使う
トマト類栽培の超初心者や上級者におすすめの方法は、サポート支柱を使った栽培です。サポート支柱とは、園芸用のイボ支柱と組み合わせて使うもので、立てたイボ支柱同士を横から繋げることができます。園芸用のイボ支柱を苗の近くに3本挿して、その3本をサポート支柱で横から固定すると、3本のイボ支柱の三角柱を作れます。トマト類の主茎をその中に入れて、トマト類の茎を園芸用のビニタイなどでイボ支柱に固定します。
こうすると、超初心者でわき芽がどれか分からなくても、三角柱のどれかに茎を固定できて、茎が折れにくいです。また、上級者が2本仕立てや放任栽培をするときにも三角柱があると茎の誘引に使えて便利です。

トマト類のサポート支柱栽培
- メリット:放任栽培がしやすい、わき芽が伸びても折れにくい
- デメリット:イボ支柱よりも値段が高い
- 向いている人:放任栽培をしたい上級者、わき芽を見つけられないほどの超初心者
ぐるぐる仕立て
トマト類を秋まで長く栽培したい人におすすめの方法は、ぐるぐる仕立てです。ぐるぐる仕立てには、大型のリング支柱を1本使用します。苗の近くに大型のリング支柱を挿して、トマト類の茎を園芸用のビニタイなどでリング支柱の外側に固定します。わき芽はすべて摘み取って、主茎1本だけを育てます。

トマト類のリング支柱栽培
茎が伸びたらリング支柱の周りを回しながら、ぐるぐると誘引していきます。このときに茎を折りやすいので、ゆっくりと慎重に作業してください。実の収穫が終わった茎は鉢よりも下に下げることで、リング支柱の上部に空間を確保できて、長い期間収穫できます。

リング支柱に茎をぐるぐる誘引
- メリット:長期間育てられる
- デメリット:リング支柱の値段が高い、茎が折れるリスクがある、プランター栽培だと倒れやすい
- 向いている人:秋までトマト類を収穫したい人
らせん支柱を使う
変わった栽培をしたい人には、トマト用のらせん支柱を使った方法がおすすめです。らせん支柱とは、らせん状の形の園芸用の支柱です。らせん支柱を苗の近くに挿して、トマト類の茎をらせん支柱にクルクル巻き付けて固定します。わき芽はすべて摘み取って、主茎1本だけを育てます。
園芸用のイボ支柱ですと、茎を支柱にヒモで固定する必要がありますが、らせん支柱であれば茎を巻き付ければヒモを使わなくても茎を固定できます。しかも、らせん状の形なので、見た目のインパクトもあります。
ただし、強い風が吹くと茎が揺れて、らせん支柱から茎が離れて茎が折れてしまいます。強い風が吹く地域の場合は、ヒモで茎を支柱に固定するのがおすすめです。

らせん支柱
- メリット:茎を固定しなくても良い
- デメリット:強風だと茎が折れる、値段が高い
- 向いている人:風が弱い場所で育てている人、変わった栽培をしたい人
ヒモを使った吊り下げ栽培
支柱を使わずに育てたい人や支柱代を節約したい人におすすめの方法は、ヒモを使った吊り下げ栽培です。吊り下げ栽培には、ビニールヒモや麻ヒモを使用します。苗の根元にヒモを結んで、そのヒモの反対側を苗の上部に結びます。その後、トマト類の茎をヒモにクルクル巻き付けて固定します。わき芽はすべて摘み取って、主茎1本だけを育てます。
ただし、強い風が吹くと茎が揺れて、ヒモから茎が離れて茎が折れてしまいます。強い風が吹く地域の場合は、茎をヒモに固定するのがおすすめです。特に苗を植えてから3週間程度は根が十分に張っておらず、強風でヒモが引っ張られてポットが抜ける場合もあります。苗を植えてから最初の3週間ほどは園芸用の支柱も挿して補強しましょう。

トマト類のヒモ栽培
トマト類の茎をヒモにクルクル巻き付けると、ヒモと茎が絡まり外れにくくなります。栽培が終了したら、ヒモと茎を分別して廃棄しましょう。

トマト類の茎にヒモを巻き付ける
私は毎年、小型のビニールハウスでトマト類を50株ほど育てています。このように栽培株数が多いと支柱の費用が大きくなってしまうので、誘引にはヒモを使用しています。イボ支柱1本を200円と考えると50株で1万円かかりますが、ビニールヒモを使えば50株分のヒモ代は200円ほどで済みます。

トマト類のヒモによる吊り下げ栽培
- メリット:支柱が不要でコストが安い、長期間育てられる
- デメリット:上にヒモを固定する場所が必要、強風で茎や根が傷みやすい
- 向いている人:ハウス栽培の人、風が弱い場所で育てている人、支柱を使いたくない人、節約したい人
支柱は仕立て方に合わせて選ぼう
ここまでご紹介した通り、どの仕立て方を選ぶかによって、最適な支柱やその本数も変わります。ホームセンターや100円ショップの支柱売り場に行くと、イボ支柱、連結支柱、リング支柱、サポート支柱、トマト用のらせん支柱などいろんな支柱が売っていますので、仕立て方に応じて選びましょう。

長いイボ支柱は収穫期間が長いが、運搬が大変

連結支柱(左)は使い勝手は良いが、耐久性がやや劣り、強風で折れてしまうことも。アサガオの栽培で使われるリング支柱(右)はトマト類の栽培にもおすすめ
【まとめ】トマトの仕立て方一覧
今回紹介した仕立て方7種類を一覧にしてまとめてみました。
難易度も入れていますので、選ぶときの参考にしてみてください。
| 仕立て方 | メリット | デメリット | 難易度 |
|---|---|---|---|
| 1本仕立て | 水切れが起きにくい | 収穫量が少ない | ★ |
| 2本仕立て | 収穫量がやや多い | 水切れが起きやすい | ★★ |
| 放任栽培 | 収穫量が多い | 水切れが起きやすい誘引が大変 | ★★★ |
| サポート支柱を使う | 放任栽培がしやすい | 支柱の値段が高い | ★★ |
| ぐるぐる仕立て | 長期間育てられる | 茎が折れやすい | ★★ |
| らせん支柱を使う | 茎の固定不要 | 茎が折れやすい | ★★ |
| ヒモの吊り下げ栽培 | コストが安い
長期間育てられる |
茎や根が傷みやすい | ★★★ |
トマト類は支柱や仕立て方によって、いろんな育て方が楽しめます。1本仕立てに成功した人は、ぜひ別の仕立て方にも挑戦してみてくださいね!


















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