学びと仕事をつなぐ機会を全国へ
「農業に関心はあるけれど、実際にどんな仕事や働き方があるのかわからない」
「農学を学んでいても、その先の進路として農業をどう捉えればよいか見えにくい」
そんな学生たちに向けて、農業の魅力発信コンソーシアム事業では、日本各地の大学・農業大学校で、特別講義・交流会・フィールドワークを実施します。
本事業は、「農業を、憧れの職業に。」をテーマに、農業界で活躍するロールモデル農業者と、農業に関わる企業・団体が連携し、職業としての農業の魅力を発信する取り組みです。
2025年度には全国14大学等で講義や体験プログラムを展開し、学生たちが“学問としての農業”と“職業としての農業”を結びつけて考える機会を創出してきました。
2025年度 参加学生のアンケート結果

「面白そう」という感情以上に、「重要な仕事だと納得した」という認識の変化が生まれました。



2025年度 参加大学教員のアンケート結果

本事業は指導者の観点から見ても、学生が農業の魅力に触れる機会として最高水準の評価を得た結果となりました。



2026年度はその取り組みをさらに広げ、より多くの学生が農業のリアルに触れ、自分なりの進路や関わり方を考えられる場を全国に届けていきます。
具体的には、全国29校の大学等と協力して、年間を通じて順次プログラムを展開していきます。
各大学では、1校あたり1〜2名のロールモデル農業者が登壇し、特別講義や交流会を実施します。登壇するのは、地域に根ざしながら、自らの経営や販売、雇用、地域との連携に挑戦している農業者たちです。
就農までの経緯、仕事のやりがい、経営上の工夫、直面した課題とその乗り越え方など、現場でしか語れないリアルな言葉に触れることで、学生たちは教室の中だけでは得られない具体的な視点を得ることができます。
さらに、現地フィールドワークも実施します。実際の生産現場や地域の風景に触れ、農業者と対話しながら学ぶことで、「農業を知っている」から「自分ごととして考えられる」へと進むきっかけをつくります。
大学によっては、講義に加えてグループワークなども取り入れ、参加した学生が自分の言葉で考え、将来像を描けるような学びの場を目指します。
農業の輪郭を立体的に伝える
本事業の特長は、単発の講演会ではなく、講義・交流・体験を組み合わせながら、農業の輪郭を立体的に伝えることにあります。
まずは、コンソーシアム参画企業などによる講義を通じて、農業界の構造や広がる職域、就農だけではない多様なキャリアの入口を俯瞰的に整理します。
そのうえで、ロールモデル農業者による講話を通じて、現場の意思決定や経営、地域との関わりといった”仕事としての農業“の実像を伝えていきます。
そして、その学びを深めるのが交流会やフィールドワークです。学生が疑問や不安を率直に投げかけ、対話を通じて理解を深めることで、農業に対するイメージはより具体的なものへと変わっていきます。
農業は、生産だけでなく、流通、販売、観光、教育、地域づくりなど、さまざまな仕事や役割とつながっています。だからこそ、早い段階で多様な関わり方を知ることが、将来の選択肢を広げることにつながります。
本事業が目指しているのは、農業を憧れとして伝えるだけではなく、進路として現実的に考えるための材料を届けることです。
学びの延長線上に仕事があること、その仕事には地域や社会を支える確かな価値があることを、学生たち一人ひとりに実感してもらう機会をつくっていきます。
コンソーシアム参加企業それぞれの強みを生かし、学生の一歩を後押しする

本事業には、農業との接点づくりにそれぞれ異なる強みを持つ企業が参画しています。各社が連携することで、学生に対してより多面的に農業の魅力を届けられることも、この取り組みの大きな特徴です。
株式会社おてつたび
おてつたびは「お手伝い(短期アルバイト)」と「旅」を組み合わせた人材マッチングサービスです。
人手不足に悩む地域事業者と、旅をしながら働きたい方をマッチングしています。
全国各地の農業の募集も多数あり、普段触れる機会が少ない農業を経験することができます。また、仕事を通じて地域の人々との交流を楽しんだり、その地域ならではの魅力を発見できます。農業への関心を高めるために、「現場で活躍する農業者の姿を通じて、他の職業にはない農業の魅力」を伝えていきます。
株式会社マイナビ
これまで若年層のキャリア支援に取り組んできた知見を生かし、学生が農業を“知らない業界”としてではなく、”将来の選択肢の一つ”として捉えられるよう情報発信を通して後押しします。農業の魅力発信コンソーシアムの一員として、仕事理解や進路選択の観点から、農業の魅力や可能性をわかりやすく伝えていきます。
株式会社マイファーム
「自産自消ができる社会」を理念に、体験農園・農業学校・流通販売・農産物生産・農業コンサル・行政連携など、独自の観点から農業の多面性を活かした 種々の事業を行っています。農業の魅力は生産にとどまらず多方面に広がっています。農業界の可能性や多様なアプローチの手段、魅力的なロールモデル農業者の方々との交流の機会などを作ってまいります。
YUIME株式会社
「一次産業をもっと良くしたい」という想いからスタートし、農業の人材課題を解決するサービスを展開しています。これまで現場への人材支援や教育連携を通じて培ってきた知見を活かし、農業に興味を持つ人が“仕事としての農業”を具体的にイメージできるよう支援しています。農業高校との連携や、実際の農業現場で働きながら就農を目指す「本気の農業インターン」を通じて、就農への一歩から定着までを一貫してサポートしています。
農業の魅力発信コンソーシアム事業は、こうした各社の知見とネットワークを掛け合わせながら、学生にとっての”農業との最初の接点”をつくる取り組みです。
2026年度も、全国の大学・農業大学校での特別講義、交流会、フィールドワークを通じて、農業をより身近で、より現実的な進路の一つとして感じてもらえる機会を届けていきます。ぜひご期待ください。
農業の魅力発信コンソーシアム事業の公式noteもご覧ください
農業の魅力発信コンソーシアム事業では、全国の大学等でロールモデル農業者がリアルな声を直接届ける特別講義を実施しています。
各会場で実施した内容を公式noteで紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
本コンソーシアムは、農林水産省 新規就農者確保緊急対策「農業の魅力発信事業」(令和7年度補正予算)を活用して運用されています。
















