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異常気象時代、市場で生き残れる農家とは? ブドウ育成者×ブドウライターが対談!【後編】

少年B

ライター:

ブドウを100種類以上栽培する林ぶどう研究所の林慎悟(はやし・しんご)さんと私、ブドウライターの少年Bが対談する企画後編!今回は異常気象への向き合い方や日本のブドウ市場などについて議論をかわします!ブドウの未来はどうなるのか…ぜひ皆さんも一緒に考えてみてください。

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異常気象におけるブドウ農家の向き合い方

少年B:最近異常気象が多くて農家さんは大変だと思うんですけど、林さんはどう対処していますか?

林:大前提品種ありきだと思っています。暑さに弱い品種が暑い中で安定して育つのは無理なので、暑さに強い品種を持っておかないといけないと思います。ただ、だからと言って暑さに強い品種1つに絞り込みすぎるのも良くありません。例えばシャインマスカットに全面切り替えたとして、シャインマスカットがダメになったら減収が目減り分全部くるんです。そういう意味でも色んな品種を栽培しておくと経営リスクを軽減できます。

少年B:たしかに。

林:あとは技術継承の意味でも単一品種に絞ると、それ以外が作れなくなる怖さがあります。同じブドウでも品種ごとに少しずつ作り方は変わってくるので、色々な品種を栽培することで技術面でも研鑽して高めていくことが必要だと思います。

少年B:例えば岡山だとピオーネが有名ですけど、色づきがあまり良くないですよね。岡山の生産者に聞いてみると、「もう色物は厳しい」と言ってる人もいて、そうするとピオーネに代わる品種や着色させる技術が必要になってきますよね。

林:熱帯でも色が付く特徴や、寒い地域でも枯れない特徴など、そういったものを新しい品種に取り込むことで現状の課題を解決していく流れもいいなと思って、今は野生ブドウとの育種を色々試しているところです。

少年B:林ぶどう研究所では100種類以上のブドウがあるので、それを改良に使って新品種が生まれる可能性があるわけですね。

日本のブドウ市場について

少年B:日本のブドウ市場について、今後どういうブドウが求められると思いますか?

林:天然無核で省力化ができるブドウかと思います。農業人口が減っているので、1農家あたりの管理面積が増えていきます。その中でいかに手数が少なくてもそれなりに収穫できたり、収量が増やせる特性を持つ品種が期待されると思います。そういったものを自分も早く作っていきたいですね。

少年B:さっきのお話でいくと、異常気象に対応できる品種も必要かもしれないですね。

林:そうですね。ただ今まで育種をしてきた中でそう簡単ではなくて。例えば着色を優先させると食味が落ちたり、粒を大きくすると糖度上昇や品質が落ちたりするので、どこを目指すかは現場の方と意識をそろえながら整える必要があると思います。

少年B:難しいですよね。

林:耐病性一つとっても無敵のブドウが作れるのかという話になります。人間でいうと、絶対に病気にならない人間を作れるかと言ってるようなものですが、それは無理ですよね。そうすると無敵のブドウはそもそも論なのかなと思っています。

少年B:無敵のブドウというと不老不死みたいになっちゃいますよね。

林:そうなんです。でも生産者と話してると、「何もしなくても病気にかからないものがいいよね」って話が出てきたりするんです。もちろんそこは目指したいですが、自分の園地では出なくても他の園地に移すと病気が出たということもありえるので。なので日本の市場や生産者に向けてどういうものがいいのか、生産者や消費者の意見もいただきながら、育種をする上で品種を選びたいと思っています。

続きは動画をチェック

異常気象への向き合い方や日本のブドウ市場の詳しい内容、さらに海外に見習いたい点についてはYouTubeで語られています!ぜひご覧ください。

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