公式SNS

マイナビ農業TOP > 農業ニュース > 簡単な入力で稲作での「中干し」「追肥」「防除」「収穫」の四大作業と連動する生育時期を予測。スマホアプリ『稲作先生』が、農家の“判断”を強力サポート。

タイアップ

簡単な入力で稲作での「中干し」「追肥」「防除」「収穫」の四大作業と連動する生育時期を予測。スマホアプリ『稲作先生』が、農家の“判断”を強力サポート。

簡単な入力で稲作での「中干し」「追肥」「防除」「収穫」の四大作業と連動する生育時期を予測。スマホアプリ『稲作先生』が、農家の“判断”を強力サポート。

「30年間米作りに携わってきて、最近、ようやく稲が何を言わんとしているのかがわかるようになってきました」。

こう語るのは、琵琶湖のほど近くで1700年代から続く農家の7代目、(株)レイクスファーム代表取締役の辻󠄀市太郎さんです。現在、辻󠄀さんは土地利用型農業で、米を中心に、麦、大豆など約43ヘクタールを手がける、地域の農業を牽引する存在です。その辻󠄀さんが、住友化学株式会社が2024年に公開した稲作生育診断アプリ「稲作先生」を積極的に活用しています。
蓄積された栽培情報などのアプリのデータと、30年に及ぶ辻󠄀さんの経験の融合による、新たな時代の稲作について、辻󠄀さんと住友化学の担当、前田道弘さんに話を伺いました。

twitter twitter twitter twitter
URLをコピー

江戸時代から続く農家の7代目。メロンから米へ大きく転換

 width=600

比良山系の麓に広がる辻󠄀さんの圃場

辻さん

初代から大正時代までは、この地で養蚕業を営んでいました。その後先々代になるとウリの栽培を始め、それを奈良漬に加工して東京・池袋の西武百貨店に卸していました。今でいう6次産業の先駆けのようなことをやっていたのです。祖父の代になると、酒どころである京都・伏見の造り酒屋から酒粕を調達し、この周辺の特産物である「守山メロン」の摘果を「丸子漬け」として奈良漬に仕立てる技術を開発し、その作り方を教えていたそうです。当時ではあり得ないことだったのですが、隣市の部会にも加わってメロン栽培に取り組むなど、先見性があったように思います。さらに、この地域に浄水場を誘致する代わりに、畑一帯に用水を張り巡らせ、地域農業の発展に寄与したという逸話もあります。

辻󠄀さんが家業を継いだのは20歳のとき。いずれは実家を継ぐつもりで、東京農業大学の農場で1年間研修したのち、埼玉の種苗会社に就職した矢先、父親が50歳で急逝。そのまま地元に戻り、就農の道を歩み始めました。
当初はハウス栽培のメロンがメインで、並行して田んぼは2ヘクタールほどだったと言います。しかし、人手のかかる施設栽培よりも、機械で対応できる土地利用型の米、麦、大豆へと軸足を移したいと思っていた辻󠄀さん。その願いが図らずも叶うきっかけとなったのは、台風の襲来でした。

辻さん

ハウス10棟が全壊。修繕に相当費用がかかると落ち込んだのですが、これでメロン栽培に区切りをつけてもいいのではとふと思ったのです。ピンチをチャンスにできないかと。

これを機に、土地利用型農業に専念。さらに地域の高齢化が進むなか、リタイアする農家から、自分たちの農地を任せたいと言われ、現在は43ヘクタールの農地で、米を25ヘクタール、残りは麦と大豆を栽培しています。

適期を示すアプリで判断精度を上げる

 width=600

主に中干しや追肥のタイミングを「稲作先生」に相談しているという辻󠄀さん

―上手にお米を作る秘訣は?

と聞いてみると、辻󠄀さんの答えは明快でした。

辻さん

日々観察あるのみです。子育てと一緒、いや子育てより難しいかもしれません。植物は子どもと違って何も言ってくれませんから。葉っぱの色とか、周りに草が生えていないかとか、自分で見てあげるしかないんです。

就農したばかりの時に、辻󠄀さんは近所の高齢の農家から「お前は米が言うことがわかるけ?」と問われたことがあるといいます。当時は「米が喋るわけがない」と思っていたのですが、長い年月を経て、ようやく腑に落ちてきたと辻󠄀さんは振り返ります。いち早く異変を見つけ、適期に手を打つ。「ある意味、ドクターのような役割ですね」と笑います。

そんな辻󠄀さんが、作業時期の判断の支えとして活用しているのが、住友化学の水稲生育診断アプリ『稲作先生』です。圃場、品種、植え付け時期から気象データを活用して、中干し適期・幼穂形成期・出穂期・成熟期を予測してくれます。中干し・追肥・防除・収穫という4つの重要な作業を最適な時期に行えます。
スマートフォンに自分の田んぼの情報を入力することで、イネの生育を予測し、今何をするべきかがわかる仕組みです。2026年5月には、アプリ利用者が田んぼの畔から撮影した画像を元に予測する“中干し診断”の機能が追加され、実際のイネの生育の良し悪しで中干し適期が判断できるようになりました。 
※中干し診断はつなあぐ会員限定機能ですので、会員登録(無料)をしてお使いください。

 width=600

稲作先生のアプリ画面。農作業しながらでも簡単に入力できるようにシンプルな仕組みにこだわった。

稲作先生についてはこちら

 2024年7月の公開以来、着実に利用者を増やし、インストール数は6000ほどに。広告記事の掲載に加え、現場を回る中で直接紹介するといった地道な活動を通じて広がってきたところに、開発者と農家との距離の近さが感じられます。
「忙しい中で使っていただくので、正確さとレスポンスの速さのバランスを今も探っています」と前田さん。

 辻󠄀さんは、この「稲作先生」を主に中干しや追肥のタイミング判断に活用しています。米、麦、大豆と複数の作業が重なる中で、どの作業を優先するかを決める材料になっていると言います。

辻さん

中干しは、溝を切ったり、水を落としに行ったりと、手間のかかる作業です。それをどこまで放っておいても大丈夫かの目安がわかると、天候によって作業の順序を入れ替えるなど、パズルのように組み合わせて効率よく仕事を進めるための目安にしています。追肥のように、「今打っていいのか、打ったら倒れてしまうか」と迷いがちな作業でも、アプリの判断が自分の経験と合致すれば、自信を持って踏み込めます。

あくまでも主役は辻󠄀さん自身の経験です。前田さんも、辻󠄀さんの経験に基づいた作業の進め方を尊重することを前提に、アプリはあくまでもサポート役として勧めています。

 width=600

住友化学の前田道弘さんからアプリの使い方の指導を受ける

前田さん

辻󠄀さんと稲作先生は同じような判断をしているのですが、辻󠄀さんはこの地区の稲作を知り尽くしたプロ(いわば”辻先生”)で、稲作先生は全国で幅広く、セミプロぐらいになれるような存在と位置付けています。根底には、辻󠄀さんのような長年の経験へのリスペクトがあります。現場の農家さんをはじめとする利用者の方々の声に耳を傾け、あくまでも現場の使いやすさを起点に、辻󠄀さんにもアドバイスをいただきながら改良を重ねています。

8代目へ託す未来

 width=600

レイクスファームのロゴは、「匠」をもじったもの。空と琵琶湖を表す青と稲の緑がポイント

 2027年4月には、辻󠄀さんの息子さんが8代目として家業に加わることが決まっています。現在、宮城県で2年間の修行中で、この間に辻󠄀さんは、新たな技術や栽培品目の導入に積極的に取り組んでいます。
 その一つが、「乾田直播栽培」への取り組みです。これは水を張っていない乾いた状態で田んぼを平らに整えてから、苗ではなく種を直接播く方法です。この方法では、これまで5月の連休に集中していた移植作業を前倒しできる利点があります。

 width=600

乾田直播栽培の田んぼ。稲と稲の間隔が狭く機械での作業効率も良い

辻さん

世間ではゴールデンウィークの時期に、私たちは田植えで“ブラックウィーク”でした(笑)。息子には、家族ができた時に子どもと過ごせるように、世間が休みの時は休むことのできる土台を用意したいと思っています。

 収量に関しても、「にじのきらめき」の品種の場合、従来の移植栽培が11.3俵に対し、乾田直播栽培でも11.2俵とほぼ同等。しかも経費が下がると言います。経費を抑えながらも収量を維持できる結果に、辻󠄀さんは確かな手応えを感じています。
 もう一つは、飼料用の子実コーンの栽培を2025年から始めています。昨今何かと話題にのぼる米価の動向に左右されない経営の柱を準備するためです。子実コーンは作業時間が短く、高齢化による農地の急拡大にも対応しやすいのが最大の魅力です。

 width=600

飼料用の子実コーンの栽培

辻さん

自分の経験を強要するのではなく、自由に伸び伸びとやってもらいたい。それができれば未来があると思っているんです。それができるかどうかは、私にかかっているんですよね。息子に家業を委ねたあとは、一歩引いてサポート役に回りたいと考えています。ハウスで黒豆を播き、夏に収穫してビアガーデンを開いて枝豆として出したい。そんなワクワクすることも考えています。ただし、困ったときに助けてあげたいですし、迷ったときの選択肢としてできるだけ多く用意しておきたい。やりにくければ自分で取捨選択すれば良いので。

ただ、辻󠄀さんが目指すのは、メガファームではなく、自分の目が行き届くミドルクラス。圃場で90〜100%のパフォーマンスを出せる、手入れの行き届いた作物を作ることを望んでいます。「肥料も燃料も高騰し続けるからこそ、無駄が出ないように効率よくやっていきたい」と辻󠄀さん。
決して時代の“はやり”に流されることのない辻󠄀さん。追肥や防除にドローンを活用していますが、「みんなが使っているから」ではなく、「これをやりたいから、ドローンが必要」という考えで導入しています。

辻さん

新しい品種も機械も取り入れますが、決して変わらないのは、とにかく毎日田んぼを見ることです。稲が何を求めているかを、自分の目で確かめることです。こうして作業のタイミングを捉えることが何より大事なので、長年の勘も重要ですが、判断の背中を押してくれるアプリがあるのは心強いです。

観察という農作業の原点と、データが導く科学の眼。この二つが重なり合う野洲の田んぼは、これからの米づくりの一つの理想形なのかもしれません。日に焼けた顔をクシャッとさせて笑う辻󠄀さんから、米づくりへの愛情の深さが伝わってきました。

取材協力:株式会社レイクスファーム、レーク滋賀農業協同組合、株式会社高岡屋、住友化学株式会社
記事内で紹介していた稲作先生についてはこちら

タイアップ

シェアする

  • twitter
  • facebook
  • LINE
  • Hatena
  • URLをコピー

関連記事

新着記事

タイアップ企画