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稲の高温障害対策7つの方法!水管理のコツと自動化のすすめ

稲の高温障害対策7つの方法!水管理のコツと自動化のすすめ

「今年の夏も暑くなりそう…」そんなニュースを聞くたびに、お米の品質が心配になる方も多いのではないでしょうか。近年深刻化している稲の高温障害。対策をしないと品質が落ち、一等米比率の低下を通じて収入にも直接響いてしまいます。
本記事では、稲の高温障害の症状や原因を解説したうえで、今すぐ始められる7つの対策とポイントとなる水管理をラクに行う方法をお伝えします。

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稲の高温障害って?

稲の高温障害とは、夏の暑さによってお米の品質や収量が落ちてしまう現象のこと。特に注意したいのが、出穂(しゅっすい)から20日間の登熟期間です。この時期にお米の中身が詰まっていくため、気温の影響を最も受けやすく、対策の最大のポイントとなります。

危険水域の目安は、日中の最高気温32℃以上、夜間の最低気温23〜24℃以上。また、出穂後20日間の日平均気温が27℃を超えると、白未熟粒が発生しやすくなります。特に夜温が高いと、稲が休めず昼間に蓄えた養分を消費してしまうため、日中だけでなく夜間の対策も重要です。

近年は気候変動により、猛暑日(35℃以上)の年間日数が過去30年(1995〜2024年)で約3.9倍に増加(1910〜1939年比)。2025年夏は3年連続で過去最高気温を更新するなど、「猛暑が例外ではなく前提の時代」に突入しています。これまでコシヒカリなどで普通に作れていた品種でも、対策なしでは品質維持が難しくなってきました。
出典:https://www.jccca.org/download/13162

高温障害が起きるとどうなる?

高温障害が起きると、お米にはいくつかの症状が現れます。


出典:https://www.maff.go.jp/j/seisan/syoryu/kensa/kome/k_kikaku/k_kaisetsu/

最も多いのが、お米が白く濁る白未熟粒(しろみじゅくりゅう)。デンプンが十分に詰まらず、すき間で光が乱反射して白く見える現象で、外観品質が落ちて等級が下がり、販売価格にも直接響きます。


出典:https://www.maff.go.jp/j/seisan/syoryu/kensa/kome/k_kikaku/k_kaisetsu/

もう一つ厄介なのが胴割米(どうわれまい)。米粒の内部にひびが入ってしまう状態で、見た目はきれいでも精米時にポロポロ砕けてしまいます。出穂後10日間の最高気温が32℃以上で発生しやすく、収穫前の早すぎる落水でも増えるため、水管理と収穫タイミングの両方が重要です。

これらの症状は、品質低下につながり、ひいては農家さんの収入にも影響を与えることになります。

稲の高温障害対策7つの方法

ここからは、高温障害を防ぐために実践できる対策を7つ、具体的なやり方を交えてご紹介します。どれか一つだけでなく、複数を組み合わせることで効果が大きく高まるのがポイントです。

対策①高温に強い品種を選ぶ

最も即効性のある対策が、高温耐性品種への切り替えです。2023年に高温耐性品種を比較したデータを見ると、コシヒカリが一等級比率4.9%に対し、高温耐性が強い新之助は一等級比率95.3%と大きな差がつきました。
出典:https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/385244.pdf P10

主な高温耐性品種は地域により異なります。東日本ではつや姫、新之助、サキホコレ、にじのきらめき。西日本ではにこまる、きぬむすめ、つやきらりが代表的です。

ただし、いきなり全圃場を切り替えるのはリスクが大きいので、まずは1〜2枚の圃場で試験的に作付けし、収量・品質の手応えを見ながら段階的に広げるのが現実的です。

対策②田植えの時期をずらす(作期移動)

田植えの時期を調整して、登熟期(出穂後20日間)と暑さのピークが重ならないようにする方法です。田植えを少し遅らせれば出穂期も後ろにずれ、8月の最も暑い時期を避けて登熟させられる可能性があります。

ただし、作期を遅らせると秋の気温低下による登熟不良や、収穫が天候の悪い時期にかかるリスクもあります。地域・品種ごとに最適な作期は異なるため、JAや農業普及センターの推奨作期を参考に検討するのがおすすめです。

対策③水管理を見直す【最重要】

高温障害対策で最も効果が高いのが水管理の見直しです。田んぼに張った水は、稲を冷やし地温の上昇を抑える「天然のクーラー」のような役割を果たします。

いくつか代表的な手法があります。まず、かけ流し灌漑は田んぼに常に新しい水を入れ続け、水温を冷たく保つ方法。深水管理は通常より深く(6〜8cm程度)水を張って稲体を保護する方法です。

そして特に効果が高いのが夜間灌漑。夜の涼しい時間に水を入れることで夜温の上昇を抑え、稲が休む時間を確保できます。

ただし、かけ流し灌漑や夜間灌漑での水管理は効果が高い一方で、水量が豊富な地域や特定のほ場でしか対応できず、毎日の見回りや夜間の水位調整に大きな労力がかかります。

最近では、スマホやパソコンで遠隔操作できる自動給水システムを導入する農家さんも増えており、株式会社ほくつうの「水まわりくん」がその代表例です。

「水まわりくん」の詳細

対策④肥料の管理を丁寧に

登熟期に稲の体力が落ちていると、高温障害は一気に悪化します。葉色が薄く窒素が切れている状態だと、白未熟粒や胴割米が増えてしまいます。

ポイントは穂肥のタイミングと量です。葉色板やSPAD計で測定し、目標値を下回っているなら追肥のサイン。たとえば、出穂期の葉色がSPAD値33を下回ると予想される場合、出穂期頃までに窒素1kg/10a程度を追肥することが推奨されています。
出典:https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/457190.pdf

肥料は控えめが良質米と言われがちですが、猛暑の年は肥切れこそが品質低下の大きな原因になります。地域のJAや普及センターの施肥設計を基準に、適切な追肥を心がけましょう。

対策⑤土づくりで保水力を高める

田んぼの土壌そのものを改善することも、長期的には欠かせない対策です。土の保水力が高ければ、暑い時期にも安定した水分供給ができます。

具体的には、稲わらや堆肥のすき込みが基本。土壌の有機物含量を高めることで、保水性・保肥力が向上します。さらにケイ酸質肥料の施用も有効です。

すぐに効果が出るものではありませんが、継続的に取り組むことで田んぼ全体の高温耐性が底上げされます。

対策⑥早すぎる落水は避ける

胴割米の発生原因として多いのが、収穫前の早すぎる落水です。田んぼから水を抜くタイミングが早すぎると、稲が急激に乾燥して米粒にひびが入りやすくなります。

出穂期25日後までは確実に飽水管理を継続することを推奨されており、それ以降も高温が続く場合は走り水(田んぼに軽く水を流して土の湿り気を保つ)を行うことで、急激な乾燥ストレスを防げます。
出典:https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/457190.pdf
コンバインが入りやすいからと落水を早めがちですが、収穫しやすさより品質を優先するのが高温年の鉄則です。

対策⑦こまめな圃場チェック

最後に基本となるのが、こまめな見回りと状態確認です。葉色、稲の様子、水位、水温、害虫の発生、これらを日々チェックすることで、異変に早く気づき被害を最小限に抑えられます。
とはいえ現実問題として、炎天下に広い圃場を毎日見回るのは大変です。熱中症のリスクもあり、複数の田んぼがある場合は移動だけでも一苦労。見回りの負担をどう減らすかが、現代の稲作における大きな経営課題になっています。

最近では、水位センサーなどで圃場の状態を遠隔確認する仕組みを導入する農家さんも増えています。すべてを自動化するのは難しくても、見回り回数を減らせるだけで負担は大きく軽減されます。

ここまで7つの対策をご紹介しましたが、中でも最も効果が高いのは対策③の水管理です。次の章では、その水管理の負担を一気に減らせる、最新の自動化システムについて詳しくお伝えします。

「水まわりくん」で水管理を自動化

ここまでお伝えしてきたように、高温障害対策の一番のポイントは水管理です。とはいえ、毎日の見回りや細やかな水位調整を手作業で続けるのは、現実的に大きな負担になります。

そこで近年注目されているのが、水管理を自動化する仕組みです。この章では、株式会社ほくつうが提供する多機能型自動給水栓「水まわりくん」を中心に、自動化でどんなことができるのかをご紹介します。

「水まわりくん」の詳細

稲作の3割を占める水管理が、農家を苦しめている
実は、稲作の全工数のうち水管理は約3割を占めると言われています。それだけ多くの時間と労力をかけているにもかかわらず、手作業の水管理にはいくつもの課題がつきまといます。

真夏の田んぼでの見回り作業は、命に関わる熱中症のリスクと隣り合わせ。面積が大きいほど、また圃場が分散しているほど、移動と確認に膨大な時間がかかります。さらに、かけ流しを続ければ水資源を浪費するだけでなく、肥料や農薬が流れ出て環境負荷にもつながります。

「水管理が大事なのは分かっているけれど、手が回らない」と感じている多くの農家さんが抱えるこの悩みを解決するのが、水管理の自動化です。

全国3,000台以上の導入実績を持つ「水まわりくん」
「水まわりくん」は、株式会社ほくつうが製造・販売する多機能型自動給水栓です。2018年に日本で初めてICTを活用した水管理システムとして発売されて以来、全国で3,000台以上の導入実績を持つ、信頼性の高い製品となっています。

特徴の一つは、総重量3.2kg(バッテリー込み)と軽量コンパクトで持ち運びが簡単であり、一つのナットで取り付け、取り外し可能な点です。また、すべての圃場タイプに対応する3つのラインナップを揃えていることです。圧送パイプライン用の「水まわりくん」、自然圧パイプライン用の「水まわりくんQL」、そして開水路用の「水まわりゲートくん」で、田んぼの形態を問わず導入できます。

2024年からは東京大学との共同研究も開始され、産学連携での技術改良が継続的に進められています。

スマホひとつで田んぼの水管理ができる時代に
自動水管理システムを導入すると、これまで田んぼに足を運んで行ってきた水管理が、スマホやパソコンから遠隔で操作・設定できるようになります。

たとえば、自宅にいながら給水・止水を操作したり、夜10時から朝6時まで給水といったスケジュールを設定して自動運転させたり。水位水温センサーで水の量がリアルタイムで見える化され、異常があればアラートで通知も届きます。

特に高温障害対策として効果が高いのが、夜間に自動で水を入れる夜間灌漑。これまで夜中に田んぼまで行く必要があった作業を、タイマー設定だけで実現できます。

水管理時間70%削減、節水20%
導入効果は、国の実証試験や採用農家での検証で具体的な数値として確認されています。
最も大きな効果が、圃場の水管理時間が平均70%も削減されたこと。これまで毎日かかっていた見回り作業が大幅に短縮され、空いた時間を他の農作業や経営管理に充てられるようになります。

節水効果も顕著で、フロートセンサーやタイマーによる自動停止により、給水量は約20%削減。「5時間予定の給水が実績4時間で済んだ」という事例もあり、水資源とコストの両面で節約につながります。

そして高温障害対策として最も注目すべきは、夜間灌漑による品質向上効果です。水まわりくんの効果として米の品質向上と収量増加も確認されています。さらに、炎天下の見回り作業から解放されることで、生産者の健康と安全も守られます。これは、大規模経営の法人や高齢の生産者さんにとって、計り知れない価値があります。

まとめ

稲の高温障害は、出穂後20日間に最も発生しやすく、日中の高温だけでなく夜温にも注意が必要です。対策の最大のポイントは水管理ですが、毎日の見回りや夜間の水位調整を手作業で続けるのは、体力的にも時間的にも大きな負担です。
そんな水管理の負担をぐっと減らせるのが、株式会社ほくつうの多機能型自動給水栓「水まわりくん」。実証試験で水管理時間70%削減・節水20%が確認されており、全国3,000台以上の導入実績があります。
今年の米づくりを猛暑から守る確かな一歩として、ぜひご検討ください。

「水まわりくん」の詳細

【問い合わせ先】
株式会社ほくつう アグリ事業担当
石川県金沢市問屋町1丁目65番地
TEL:076-237-3817
E-mail:info_agri@po.hokutsu.co.jp
HP:https://www.hokutsu.co.jp/agri/

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