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ヒメムカシヨモギの効果的な駆除方法とは。オオアレチノギクとの違いや、発生原因・予防対策を解説

ヒメムカシヨモギの効果的な駆除方法とは。オオアレチノギクとの違いや、発生原因・予防対策を解説

庭や家庭菜園、空き地などでよく見かける背の高い雑草。それは「ヒメムカシヨモギ」かもしれません。一度根付くとまたたく間に広がり、周囲の植物の生長を妨げる厄介な雑草です。本記事では、ヒメムカシヨモギの特徴や、類似種であるオオアレチノギクとの違い、具体的な駆除方法や予防対策について詳しく解説します。

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ヒメムカシヨモギとはどんな雑草?

ヒメムカシヨモギは、キク科ムカシヨモギ属に分類される越年草(二年草)です。生命力が非常に強く、全国のいたるところで見られます。秋に発芽してロゼットで越冬し、春から夏にかけて急速に成長します。

ヒメムカシヨモギの特徴

ヒメムカシヨモギは北アメリカ原産で、明治維新のころに日本に渡来したとされています。当時開通したばかりの鉄道線路に沿って急速に分布を広げたことから、「鉄道草(テツドウグサ)」と呼ばれることもあります。
草丈は1メートルから2メートルほどにもなる背の高い雑草で、まっすぐ直立して生えるのが特徴的です。成長すると上部で枝分かれし、花を咲かせます。葉や茎は明るい緑色で、葉は長さ7~10センチ、幅0.5~1.5センチほどの細長い線形でザラザラしています。
花は直径2~3ミリほどの非常に小さい頭状花を咲かせます。白色の花ですが、小さいのであまり目立ちません。枝分かれした茎の先端にたくさんの花がつくのが特徴です。

ヒメムカシヨモギの発生原因と広がり方

ヒメムカシヨモギが爆発的に繁殖する最大の原因は、その種子の数と飛散能力にあります。一株から発生する種子の数は数万から数十万粒にものぼると言われており、それぞれの種子には綿毛がついています。この綿毛は風に乗って親株から遠く離れた場所まで飛んでいき、新しい土地へと侵入・拡大していきます。

ヒメムカシヨモギが発生しやすい場所

日当たりがよく、土壌がむき出しになっている乾燥した場所を好みます。畑や家庭菜園の周囲、庭の隅、道路脇、空き地、河川敷、線路沿いなどが代表的です。他の多年生雑草が生い茂る場所よりも、新しく開けた土地や、定期的に草刈りがされて一時的に地面が見えている場所に侵入します。

ヒメムカシヨモギとオオアレチノギクの違いと見分け方

ヒメムカシヨモギによく似た「オオアレチノギク」という雑草があります。混生していることもある両者の違いと、見分けるためのポイントを紹介します。

生態の違い

オオアレチノギクもキク科の越年草で、秋に発芽してロゼットで越冬し、夏に急成長して綿毛付きの種を飛ばして広がります。オオアレチノギクの方があとから日本に入ってきた雑草で、ヒメムカシヨモギが明治初期であるのに対し、オオアレチノギクは1920年前後に日本に侵入したとされています。

見分けるポイント3つ

一見するとそっくりな2つの雑草ですが、見分けるポイントが3つあります。

ヒメムカシヨモギ オオアレチノギク
薄くザラザラ 厚くなめらか
白い花びらが見える 花びらが目立たない
草丈 1〜2メートル 1〜2.5メートル

1.葉の色と手触り

葉を触ってみるのが最もわかりやすい判別方法です。ヒメムカシヨモギの葉は明るい黄緑色で、薄く、触るとざらざらとしています。一方、オオアレチノギクの葉はややくすんだ緑色で、両面に短い軟毛が密に生えており、厚みがあって柔らかい手触りです。葉の幅は、オオアレチノギクの方がやや幅広です。

2.花の大きさと見た目

どちらも頭状花を咲かせますが、見た目が大きく異なります。ヒメムカシヨモギの花の直径は2〜3ミリと小さいですが、白い舌状花(小さな花びら)がよく見えます。
対してオオアレチノギクの花は、直径3〜4ミリとヒメムカシヨモギより少し大きいですが、舌状花がほとんど見えません。

3.草全体の高さ

生育環境にもよりますが、オオアレチノギクの方がやや大型化しやすく、時には2.5メートル近くまで成長することもあります。

駆除方法は同じなので、見分けられなくても大丈夫

外見上の細かな違いはあるものの、分類学的に非常に近い仲間であり生態もほぼ同じなので、効果的な駆除方法や使用する薬剤の種類、駆除のタイミングは同じです。そのため、どちらの雑草か特定できなくても問題はありません。

ヒメムカシヨモギの駆除方法

ヒメムカシヨモギは種をつけると爆発的に広がるため、見つけたら早めに対処するのがおすすめです。成長段階や周囲の環境に合わせて、最適な駆除方法を選びましょう。

手で抜き取る

最も確実で、周囲の植物や土壌環境に影響を与えない方法が手による抜き取りです。特に、発芽直後や、まだ茎が伸び始める前のロゼット期が効果的です。根元を持って根ごと引き抜くようにしましょう。雨が降った翌日など、土が柔らかくなっているときは作業がしやすくておすすめです。

刈り取る

草丈が伸びて手で抜くのが困難な場合や、広い範囲に群生している場合は、草刈り機や鎌を使って刈り取ります。ここでの重要なポイントは「花が咲く前に刈り取る」ことです。花が咲いた後に刈り取ると、刈り倒された後に種子が成熟し、周囲に飛び散ってしまうことがあります。また、地際で刈り取っても脇芽を伸ばして再生することがあるため、注意しましょう。

除草剤を使用する

手作業や刈り取りでは追いつかない広い面積や、確実に枯らしたい場合には除草剤の活用が効率的です。ヒメムカシヨモギの成長ステージに合わせて適切な薬剤を選び、ラベルに記載された使用方法を守って散布しましょう。

ヒメムカシヨモギの駆除におすすめの除草剤

除草剤を効果的に使用するためには、ヒメムカシヨモギの成長段階に合わせた使い分けが重要です。発生時期や状況に応じたおすすめの薬剤選定と使用時の注意点について解説します。

すでに生えているヒメムカシヨモギに効果的な除草剤

すでに生えてしまったヒメムカシヨモギには、成分が根まで移行して植物全体を枯らす「非選択性茎葉処理剤(グリホサート系:ラウンドアップマックスロード、サンフーロンなど)」を使用します。葉や茎に薬液を付着させることで、高い防除効果が期待できます。
初夏から夏にかけて茎が高く伸びるので、密生地でうまく散布できない場合は草刈り機で地上部を刈ってからの散布がおすすめです。

生える前のヒメムカシヨモギに効果的な除草剤

生えているヒメムカシヨモギを駆除した後には、土壌に成分がとどまって発芽を抑制する効果のある「土壌処理剤除草剤」を散布するのがおすすめです。すでにある種が芽吹くのを防いでくれるので、次の年の駆除が楽になります。薬剤にもよりますが、効果が数カ月持続するものが多いです。

除草剤を使用する際の注意点

除草剤を使用する際は、ラベルに記載の注意事項を守ることが重要です。散布時はマスクや手袋、長袖を着用し、風や雨で薬剤が周囲に流れないよう注意しましょう。畑や家庭菜園の近くで使用する場合は農薬登録がされた除草剤を選び、適用条件を必ず確認してください。

薬剤耐性のある個体への対策

ヒメムカシヨモギやオオアレチノギクは、同じ系統の除草剤(パラコートやアトラジン、または一部のグリホサート系など)を何年も同じ場所で使い続けると、その薬剤が効かない個体が生えてくることがあります。除草剤の効き目が悪くなったと感じた場合は、作用が異なる別の系統の除草剤に切り替えるか、手作業での抜き取りを組み合わせるローテーション対策をしましょう。

ヒメムカシヨモギの効果的な予防対策

一度きれいに駆除しても、周辺から種子が飛んでくれば再び生えてきてしまいます。ヒメムカシヨモギを駆除しきるには、発生を未然に防ぐ予防対策が最も重要です。

周辺の除草を定期的に行う

自分の敷地内だけでなく、敷地に隣接する道路際や境界線の雑草もこまめにチェックしましょう。周辺でヒメムカシヨモギが育つのを放置していると、そこから風に乗って種が飛んできます。花が咲く前に対処し、種を実らせない、飛ばさせない環境づくりを行うことが最大の予防策になります。

防草シートやマルチング材、グラウンドカバープランツなどで地表を覆う

ヒメムカシヨモギの種子は、日光を浴びることで発芽が促される「光発芽種子」です。そのため、土壌に日光が届かないように遮光することが非常に有効です。遮光性の高い防草シートを敷いたり、ウッドチップやわらなどのマルチング材を厚めに敷き詰めたりしましょう。
また、クローバーや芝生、タイムなどの地表を覆うグラウンドカバープランツを植えて、雑草が芽吹く隙間をなくす方法もおすすめです。

開花前に駆除して種を飛散させない

最大の予防は「新しい種を絶対にその場所に落とさない」ことです。夏から秋の開花期を迎える前に必ず刈り取りや抜き取りを行う習慣をつけましょう。花が咲く前の段階で地上部を処分しておけば、翌シーズンに発生するヒメムカシヨモギを減らすことができます。
どうしても駆除が間に合わず花が咲いてしまった場合は、綿毛ができる前に上部の花の集まりの部分だけでも切り取って回収してください。種を作らせず、飛散させないことで翌年以降の発生数を減らすことができます。

ヒメムカシヨモギの駆除に関するよくある質問

Q. ヒメムカシヨモギは人体に害がありますか?

A. ヒメムカシヨモギ自体に毒性はないため、素手で触っても皮膚がかぶれるなどの直接的な害はありません。ただし、キク科の植物であるため、花粉が飛散する時期にはキク科アレルギーや花粉症の原因となることがあります。アレルギー体質の方や気になる方は、花が咲く前の駆除を心がけ、作業時にはマスクや手袋を着用することをおすすめします。

Q. 駆除に最適な時期はいつですか?

A. 最も効果が高く労力が少ないのは「芽吹いてすぐ~ロゼット期」です。この時期は草丈が低く根も浅いため、簡単に手で抜き取れます。また、葉が柔らかいため除草剤の吸収も良く、最少の薬剤量で高い効果を期待できます。夏を過ぎて1メートル以上に成長してしまうと、引き抜くのも刈り取るのも重労働になり、さらに刈り遅れると種子が飛散してしまうため、秋から春にかけての早期対策がベストです。

Q. 駆除したヒメムカシヨモギはどう処分すればよいですか?

A. 抜き取ったり刈り取ったりした株は、そのまま地面に放置しておくと、脇芽が出て復活したり、刈り取ったヒメムカシヨモギが種子を実らせたりすることがあります。駆除した株はまとめてポリ袋に入れて可燃物として回収に出すなど、自治体のルールに従って処分するのが最も確実です。

ヒメムカシヨモギは生態を理解し、適切な時期に駆除・予防しよう

ヒメムカシヨモギは非常に繁殖力が強く、放置すると瞬く間に広がってしまう手ごわい雑草です。しかし、「種子ができる前に処理する」という鉄則を守れば減らしていくことが可能です。手作業や除草剤を使い分けて見つけ次第取り除き、芽吹きにくい土壌を作ることで、ヒメムカシヨモギが生えない環境を目指しましょう。

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