お話をお伺いした方
赤井川村役場産業課農政係 二川 胤希(にかわ かずき)さん

やなぎさわ農園 栁澤明(やなぎさわ あきら)さん

札幌から1時間半、有名リゾート地もある、自然がいっぱいなのに、生活に不便がない村
赤井川村。「村」という名が示すように、人口はわずか1200人ほど。購買施設はコンビニエンスストアが1軒のみ。カルデラ地帯の盆地のため、見渡すと周囲360度、目に入るのは山の景色だけという環境です。

赤井川村の全景
そう聞くとどれだけ田舎なんだろう?と思ってしまうでしょう。しかし

車で少し山を登るとキロロというウィンタースポーツで有名な、世界中からスキーヤーや雪に憧れる観光客がこぞって訪れるリゾートスポットがあります。

キロロリゾートの世界に誇るパウダースノー
高地では眼下に雲海が広がる雄大な景色を見ることもできるなど、大自然を間近に暮らせるのも魅力的です。

雲海が広がる雄大な景色
スキー場やリゾートホテルは、アクティビティを楽しめるのはもちろん、農業の仕事がない時期のアルバイト先としても頼れる存在になっています。

北海道の作物を何でも作れる。複数品目に取り組む農家も多数
では、赤井川村ではどのような農業が行われているのでしょう。最も多いのは水稲。そして、南瓜、アスパラガス、馬鈴薯、ブロッコリー。施設栽培ではミニトマト、パプリカ、メロン、花きなども盛ん。多種多品目を扱う農家が多いそうです。

赤井川村の特産品

また、有機栽培が全耕地面積の約10%を占めているのも特徴。アスパラガスに関してはほぼ100%が有機となっており、市場でも評価を高めています。単体農家だけではなく、地域ぐるみで取り組む姿勢があってこその現在です。有機農業の団体や、それを専門にしている農業法人もあるなど、今後も拡大が期待されている分野となっています。

さらに平成10年頃、村に落合ダムという農業用水専用のダムが建設された点も見逃せません。各農地まで水が引かれ、バルブを開くとすぐに使用できるようになっているのです。


と話してくれたのは、自身も移住して新規就農を果たした「やなぎさわ農園」の栁澤 明さんです。
「家族と一緒に過ごせる時間を!」一からの就農を目指して移住
赤井川村は新規就農制度を平成10年に開始。それから30年弱が経過しました。現在96ある農業経営体の中で新規就農組はなんと29(令和8年7月現在)。およそ1/3という割合です。その中の1人が栁澤さん。30歳で移住して、農家生活は今年で9年目です。

自営で自分の時間をコントロールしたいと考え始めた栁澤さんの頭には農業が浮かびます。早速実家に相談したところ


他の市町村も検討した中で、赤井川村を選んだ理由を尋ねると

赤井川村は正に理想の風景。子供も誕生したので大きな町も近くにあってほしいという希望にもマッチしたのです。
「作物を自由に選べるのが良かった」初年度から多品目、ハウス10棟に挑戦


北海道で作れるものは何でも来い!の赤井川村。就農にあたっての指定はありません。

もちろん、作物が決まっていないからといって放置されることはありません。

そして、惹かれたのはミニトマトとパプリカ。研修2年目にはビニールハウス2棟を使って自分で研修栽培。3年目には本格的に就農を開始しました。その際、新たにメロンにも取り組むことを決め、用意したハウスは初年度から全10棟。先輩農家のみなさんからは無謀と言われたそうです。


個人の希望、現状に合わせて研修を実施 多くの新規就農者に続け!


サポート体制は村の農政係が中心となって整えています。毎月面談を行い、農業委員会や先輩農家さんらによる団体・部会なども新規就農を目指す方のために協力を惜しみません。だからこそ、多くの方が新規就農を果たし、継続できているのでしょう。

■就農支援準備金
就農前の研修を後押しする資金を月13.75万円(年間最大165万円(最長2年間))交付
■経営開始資金
就農直後の経営確立を支援する資金を月13.75万円(年間最大165万円(最長3年間))交付
■新規就農支援事業補助金
【奨励金】農地の利用権設定期間5年間を限度として、賃借料を支援
【利子補給金】農地取得に対して、農業制度資金の額800万円を限度として、その貸付利率年3.5%以内に相当する額を5年間、利子補給金として交付
他にも就農後にはなりますが、スマート農業導入のための経費、新規就農者を受け入れる際の支援なども村として行っています。
※それぞれ施策には条件があります。詳細は下記までお尋ねください。

取材協力
お問い合わせ
赤井川村 産業課 農政係
担当/二川 胤希北海道余市郡赤井川村字赤井川74番地2
0135–48-6276(直通)
FAX:0135-34-6644















