環状剥皮とは?

環状剥皮について
環状剥皮(かんじょうはくひ)とは、果樹の幹や枝の樹皮をぐるりと一周、帯状に剥ぎ取る栽培技術である。英語では「girdling(ガードリング)」や「ringing(リンギング)」などと呼ばれ、さまざまな果樹で古くから利用されてきた。筆者らの熱帯果樹園でも、レイシやアボカドなど多くの果樹に適用できるし、温帯果樹のブドウやカンキツなどでも適用される。

環状剥皮をして花が咲いたレイシ
環状剥皮は適切に行えば、果樹の花付きをよくしたり、着果を促したり、果実の肥大や着色、成熟などを改善できる興味深い技術である。
環状剥皮のメカニズム・効果

枝の内側の構造
果樹の枝を輪切りにして見ると、中心部には「木部」があり、その外側には「師部」が存在している。木部は主に、根が吸収した水や無機養分を枝葉へ運ぶ通り道である。一方、師部は葉が光合成によって作り出したショ糖などの光合成産物を、果実や新梢、幹、根などへ運ぶ重要な通り道になっている。
環状剥皮では、枝や幹の外側にある樹皮と師部を一周取り除くため、師部を通る物質輸送が一時的に遮断される。一方で、内側の木部はできるだけ傷つけずに残されることが多い。
したがって、根から葉へ向かう水分輸送は停止するわけではないが、葉から根などへ向かう光合成産物の輸送は剥皮部で大きく制限される。環状剥皮によって剥皮部より上側に炭水化物が蓄積し、反対に根など剥皮部より下側では炭水化物が減少する。

環状剥皮をした枝の物質の流れのイラスト
環状剥皮というと、「木に傷を付けて弱らせ、そのストレスによって実を付けさせる技術」と説明されることもある。確かに、根への炭水化物供給が減少することで根や新梢の生育が抑えられるなど、樹勢を弱める作用はある。
ただ、環状剥皮の本質は、木を弱らせるのではなく、樹体内の養分の行き先を一時的に変える(あるいは一時的に停止する)ところにある。植物が光合成によって作る炭水化物には限りがある。それを新梢の伸長に使うのか、根の成長に使うのか、それとも花や果実に使うのか。その分配を制御する技術である。
その結果、処理した場所より上側では光合成産物の分配バランスが変化し、花芽形成、着果、果実肥大、着色、成熟などにさまざまな影響が現れる。
環状剥皮の注意点

環状剥皮をしたアボカド(傷は治っている)
筆者は、果樹は永年性の作物であり、同じ木を長期にわたって育てながら、複利的に利益を生み出していくものだと考えている。これから先も長く果実を生産していくのであれば、環状剥皮は、処理後に傷口が癒合し、師部の経路が回復していくことを前提に行う必要がある。
処理が強すぎたり、傷口が長期間癒合しなかったりすれば、根への炭水化物供給が不足し、かえって樹勢を大きく低下させる可能性がある。つまり、強い環状剥皮ほど長期的な果実生産に悪影響が出て、最悪の場合、枯れてしまうこともある。
環状剥皮は効果もあるが、木にダメージを与えることにもなるため、程度が大切である。
樹種によって相性の良いものやそうではないものなどもあるため、慎重に活用していただきたい。
環状剥皮で期待できる主な効果
環状剥皮によって期待できる効果は、下記の通り多岐にわたる。
・花芽形成・開花の促進
・着果率の向上
・果実肥大
・糖度や品質の向上
・着色・成熟の促進
・新梢伸長や樹勢の抑制
・発根による増殖
ただし、環状剥皮をすれば、これらすべての効果が同時に得られるというわけではない。どの時期に、どの程度の強さで処理するかによって、現れる効果は大きく異なる。
例えば、花芽分化に入る前に処理すれば花芽形成への影響を期待できる場合がある一方、着果後に処理すれば、果実への光合成産物の分配が増え、果実肥大や成熟などに効果が現れることがある。そのため環状剥皮では、何を目的として処理するのかを明確にすることが重要である。
花芽形成や開花の促進

レンブの木。5年生の大木では幹に環状剥皮をして花芽誘導を行っている(毎年ではなく必要な時に行う)
環状剥皮の代表的な効果の一つが、花芽形成や開花の促進である。
果樹では一般的に、枝葉を旺盛に伸ばす「栄養成長」と、花や果実をつくる「生殖成長」との間には密接な関係がある。樹勢が強すぎて新梢がいつまでも伸び続けているような木では、花芽形成が抑えられることが多い。環状剥皮によって師部の流れを一時的に遮断すると、処理部より上側に糖やデンプンなどの炭水化物が蓄積するとともに、その部分では花芽が形成されやすく、新梢の成長が抑制される。
レイシやマンゴーなどは、秋から冬にかけて花芽形成が行われるが、この時期に気温が高い場合、秋芽が活発に動きやすい。暖かい秋~冬を過ごすと、樹勢が強すぎて、逆に花が付きにくくなる。レイシやマンゴーを含め、そういった果樹では、栄養成長から生殖成長へバランスを傾ける手段の一つとして環状剥皮が利用できる。
着果率の向上や果実の質などを上げる
環状剥皮は、花が咲いた後の「実どまり」をよくする目的でも利用される。
開花から幼果期にかけては、花や小さな果実、新梢などが限られた光合成産物を奪い合っている。特に開花直後は葉面積も十分ではない場合があり、果実に十分な炭水化物が供給されなければ、幼果が落果する原因になることがある。そこで環状剥皮を行い、処理部より上側に光合成産物を蓄積させることで、花や幼果へ供給される炭水化物を増やし、着果率を向上できる。
また、果実肥大や質の向上などにも、環状剥皮は有効である。
果実は植物体の中でも非常に強いシンク(光合成産物を受け取る器官)である。着果後に環状剥皮を行うと、葉で作られた光合成産物が根やほかの器官へ移動しにくくなり、処理部より上にある果実へ供給される割合が増えることがある。ブドウやモモでは、着果期の環状剥皮によって果粒重が増加したり、糖度が上がったり、着色が良くなったりすることが知られており、品質の向上を目的として古くから利用されている。
ただし、環状剥皮によって必ず果実が大きくなるわけではない。果実の数が多すぎれば、一果当たりに配分できる光合成産物は減るため、環状剥皮と同時に摘果などによる着果量の調整が重要になる。
新梢や根の成長を抑える作用
環状剥皮には果実へのプラスの効果がある一方で、新梢や根の成長を抑える作用もある。
しかしこれは、管理上、必ずしもデメリットとは限らない。
果樹では、樹勢が強すぎることで、背が高くなりすぎたり、樹冠内部が混み合ったりと、管理しにくくなることがある。そのような場合には、環状剥皮による栄養成長の抑制を意図的に利用できる。環状剥皮をすると、徒長枝などの強く成長する枝が発生しにくくなるし、枝の伸長量も小さくなる。筆者も、樹勢が強すぎる木の場合には、着花目的ではなく環状剥皮をして一時的に樹勢を落ち着けることがある。
また、樹勢が強すぎる枝にはあえて取り木をして、個体を増やすことも行いやすい。
環状剥皮をして、その傷口の周囲を水苔などで覆っておくと、処理した上部から発根することがあり、樹勢も落ち着かせ、個体も増やせるという一石二鳥な技術である。ただ、取り木で増やす場合、傷が癒合してしまうと発根しなくなるため、少し強度の強い環状剥皮を行う。
このように環状剥皮には、花芽形成、着果、果実肥大、糖度、着色、成熟、樹勢抑制、増殖などさまざまな効果が期待できるし、取り木などにも活用される。しかし、すべての果樹に同じ処理をすればよいわけではないところが難しい。環状剥皮は、樹種、樹勢、処理する時期、剥皮する場所、傷の大きさによって効果とリスクが大きく変わる技術である。
では、どのような果樹に環状剥皮が向いており、反対にどのような果樹では慎重に使った方がよいのだろうか。次に、果樹ごとの環状剥皮との相性について見ていこう。
環状剥皮と相性の良い果樹・注意が必要な果樹
環状剥皮は多くの果樹に利用できるが、どの果樹でも同じように効果が現れるわけではない。
筆者が実際に栽培している熱帯果樹を見ても、レイシのように環状剥皮を積極的に行いやすいものがある一方、アボカドのように効果は期待できるものの、やりすぎると樹勢を大きく落としてしまうため慎重に扱いたい果樹もある。
また、同じ樹種でも、樹勢が強い木と弱い木、実が少ない年と多い年では適した処理が異なる。
そこで、筆者の栽培経験をもとに、環状剥皮との相性を大まかに整理する。
| 果樹 | 相性 | 主な目的 | 注意点 |
| レイシ | ◎ | 花芽誘導・栄養成長抑制 | 花付きの良い木は不要 |
| レンブ | ◎ | 花芽誘導・栄養成長抑制 | 花付きの良い木は不要 |
| リュウガン | ◎ | 花芽誘導・栄養成長抑制 | 花付きの良い木は不要 |
| マンゴー | ◯ | 着果・品質向上 | 品種や処理時期による差が大きい |
| アテモヤ | ◯ | 着果・品質向上 | 枝単位での処理から試す |
| アセロラ | ◯ | 着果・品質向上 | 枝単位での処理から試す |
| アボカド | △ | 花芽誘導 | 樹勢低下に注意 |
| 樹勢の弱い果樹全般 | × | さらに樹勢を低下させる恐れ |
環状剥皮は基本的に樹勢が強いものに行う

環状剥皮をした右側の枝しか着花しなかったレイシ
筆者が栽培する熱帯果樹の中でも、環状剥皮を行いやすい果樹は、レイシやレンブ、リュウガン、アテモヤ、アセロラなど、樹勢が強い果樹である。
特にレイシは樹勢が強く、暖かい条件では秋から冬になっても新梢が動きやすい。レイシが安定して花芽を形成するためには、花芽形成前の秋から冬にかけて新梢の成長が一定期間止まる必要がある。そのため、秋になっても枝が勢いよく伸び続けているような木では、環状剥皮によって新梢の成長を抑え、花芽形成へ向かわせることができる。レンブやリュウガンなども同様の理由である。樹勢が強く木ばかり大きくなるようなものは花が咲きにくい。
ただし、環状剥皮をしなくても花付きの良い状態のものではわざわざ環状剥皮をする必要はない。

リュウガンの花と結実した小果

アセロラの花。アセロラも環状剥皮をすると着花が良い
アボカドは多くの注意が必要
近年、アボカドの開花誘導にも環状剥皮の効果があることから、多くの方が実践している。ただし、アボカドは多くの注意が必要である。筆者もアボカドに環状剥皮をして、多くの木々を枯らしてきた。アボカドは、大木でも一度樹勢が弱ったら、回復しないケースが多い。2~3年間、新芽も発生せずに、じわじわと弱って枯れてしまったり、2~3ヶ月で一気に枯れてしまうこともある。
アボカドの場合、開花誘導を目的に行われるが、アボカドはもともと非常に多くの花を咲かせる果樹である。環状剥皮によってさらに生殖成長へ強く傾けると、大量の開花や着果によって樹体の貯蔵養分を消耗し、その後の新梢伸長や樹勢回復に大きく影響する。そうなると、着果後の果実肥大も十分行われず、収穫もできなくなってしまう。
筆者がアボカドに対してどうしても環状剥皮を行うのであれば、木全体を支える主幹へ行うのではなく、亜主枝など枝単位で処理し、無処理の枝を必ず残す方法を基本に考える。
また、完全に環状に処理するのではなく、樹皮の一部をつなげて残したC型の剥皮などを行い、師部を完全に遮断しすぎない工夫も行う。

アボカドの環状剥皮
環状剥皮の方法について

環状剥皮の方法について
環状剥皮は師部を遮断することで、光合成産物の流れを大きく変える技術である。前述したように、開花促進などの狙いを達成した後、傷が癒合して、健全な状態に戻す必要がある。そのため、目的に応じたやり方や、無駄に木にダメージを与えすぎないことも重要である。
まずここでは、環状剥皮の基本的な方法について解説し、後に大きな負担をかけない方法を紹介する。
①環状剥皮をする場所の選び方
まず、環状剥皮を行う場所を選ぶ。環状剥皮をやったことがない人の場合、主幹ではなく、できるだけ樹勢の強い亜主枝などを選ぶ。ただし、環状剥皮に慣れている人で、これまで主幹に処理をして十分に果実生産を助けることがわかっている場合は、主幹でも良い。ただし、初めて環状剥皮を行う樹種であれば、木全体に影響する主幹ではなく、一部の枝だけで試した方がよい。枝は、光合成が十分行える健康的なもの、下向きに伸びていない枝を選択する。
②ナイフやドライバによる剥皮の処理
処理する場所を決めたら、よく切れるナイフを使い、枝の樹皮を帯状に剥皮する。
筆者は、接ぎ木用のナイフを使っている。
枝に一定の間隔を空けて平行に2本の切れ込みを入れ、その間の樹皮を一周取り除く。取り除く際は、マイナスドライバーなどを使うとやりやすい。このとき重要なのが「幅」と「深さ」である。幅は、枝が人差し指程度の太さなら1~3mm(ノコギリ幅で良いことも)ほど、手首程度の太さなら5mmから1cm程度で良いと考える。枝の径の1倍~1.5倍ということも言われるが、筆者の経験的にその幅は広すぎて、傷が癒合しないことが多い。環状剥皮には「すべての果樹で○mm」という共通した剥皮幅はないので注意する。樹種や枝の太さ、処理時期、樹勢、目的などによって適切な強さは大きく異なるからである。
また、深さに関しては、樹皮と師部を取り除き、木部を削らないようにする。ペリッと剥がれる深さまでで良い。
木部まで深く傷付けてしまえば、根から枝葉へ向かう水分輸送にも影響し、環状剥皮本来の作用以上に木へ大きなダメージを与えてしまう。
果実生産を目的とした環状剥皮では、多くの場合、処理後にカルスなどが形成され、再び組織がつながっていくことを前提としている。環状剥皮後、数週間程度で傷口が癒合していくことが望ましい。

環状剥皮を深く・広くやりすぎて、傷口が回復しなかった例
強い負荷をかけない環状剥皮の方法について
環状剥皮は、完全に一周帯状に剥く方法だけではない。特に樹勢が弱りやすい樹種などには、強い負荷をかけない方法もおすすめする。
C型の剥皮
筆者は、環状剥皮による木への負担が心配な果樹では、最初から完全に環状剥皮を行うのではなく、一部繋がった部分を残したC型の剥皮も行っている。一部の師部を残すことで、完全環状剥皮ほど強く物質輸送を遮断せず、木への負担を抑えながら環状剥皮に近い作用を狙う方法である。
特にアボカドなど、樹勢低下が心配な果樹で、花が咲きにくいのであれば、このような部分的な処理から試す方法も重要である。
ノコギリやナイフで傷をつける処理

ノコギリ幅だけで傷をつける方法
環状剥皮よりも、さらに処理強度を弱めた方法が、スコアリングと呼ばれる、細い傷をつける処理である。一般的な環状剥皮では、2本の切れ込みの間にある樹皮を帯状に取り除く。それに対してスコアリングでは、樹皮を幅広く剥ぎ取るのではなく、ナイフなどで細い切れ込みを入れ、師部輸送を一時的に制限する。つまり、「面」で樹皮を取り除くのではなく、「線」で傷を入れるというものである。
傷口が小さいため回復が早まることが期待でき、強い環状剥皮を行うのが心配な木では試しやすい方法である。
筆者はノコギリを使い、よくこの方法を行っているが、基本的な環状剥皮よりも、処理も早くて、やりやすい。ただし、ノコギリはナイフより簡単に木部まで到達するため、深く切り込みすぎないよう十分注意しよう。
ワイヤリング
樹皮を切り取らず、枝や幹に針金やワイヤーを巻き付けて師部輸送を制限する方法もある。
刃物で樹皮を大きく取り除かないため、比較的軽い処理として使える場合がある。
ただし、ワイヤーは放置すれば枝の肥大とともにどんどん深く食い込む。
最初は弱い処理のつもりでも、時間が経過すれば完全環状剥皮以上に強い障害を起こす可能性があるため、「付けたら終わり」ではなく、食い込み具合を確認し、必要に応じて外すことが重要である。筆者は、食い込みにより途中から木を、何度も折ってしまったことがある。
こちらも、主幹にやらずに、亜主枝などに行えば、処理を忘れていても木全体が倒れることはない。
その他の方法
果樹栽培では昔から、樹勢が強すぎる木に対して、樹体へ軽いストレスを与えて栄養成長を抑える方法が行われることがある。下記はその一例だ。
・幹や枝を軽く叩く
・樹皮に傷を付ける
・枝を曲げる
・根を切る
筆者自身、いきなり強い環状剥皮をしたくない場合には、ハンマーなどで樹皮へ軽い刺激を与えたり、表面をわずかに傷付けたりすることがある。
ただし、このような方法は環状剥皮ほど処理強度を数値化しにくく、樹種ごとに効果が確立された標準的な技術とは言いにくい。
そのため、「環状剥皮と同じ効果が得られる方法」というより、樹勢を抑えるために軽いストレスを与える経験的な方法の一つとして考えている。
環状剥皮に関してよくある質問
環状剥皮はいつ行えばよいですか?
環状剥皮を行う時期は、何を目的にするかによって異なる。
花芽形成を促したい場合は、花芽分化に入る前や、新梢の伸長を止めたい時期に行う。春に開花するものであれば、9~10月ごろに実施する。
一方、着果率や果実肥大、糖度、着色などを改善したい場合は、開花期から着果後、果実肥大期などに処理する。
環状剥皮の幅は何mmくらいがよいですか?
すべての果樹に共通する適切な幅はないが、はじめて環状剥皮をする場合は、1~3mm程度にして、木の反応や、傷口の様子を観察しよう。剥皮の幅が広くなるほど傷口の癒合に時間がかかるため、慣れないうちは、狭く処理していこう。
環状剥皮をすると木は枯れませんか?
適切な強度で処理し、その後傷口が癒合すれば、問題ない。
しかし、剥皮幅が広すぎたり、主幹を強く処理したり、もともと樹勢の弱い木に行ったりすると、根への炭水化物供給が不足し、木が大きく弱る可能性がある。初めて行う場合は、主幹ではなく亜主枝などの一部だけに処理し、無処理の枝を残すことをおすすめする。
環状剥皮をしない方がよい木はありますか?
環状剥皮は樹勢が強い木や枝に利用しやすい技術であるが、反対に下記の木では行わないほうが賢明である。
・植え付け直後の木
・幼木
・葉数が少ない木
・前年に大量着果して樹勢が落ちている木
・台風や寒害などでダメージを受けた木
環状剥皮は弱った木を回復させる技術ではなく、元気すぎる木の成長や養分配分を調整する技術と考えると良い。
まとめ
筆者が、最初に環状剥皮を知ったとき、「こんな裏技があったのか」と驚き、弊園でとにかく色々な果樹に適用し、多くの屍を作り出した苦い思い出がある。その教訓から、環状剥皮は、目的を達成できる最小限の処理にすることが大切であると学んだ。
果樹は一年で栽培が終わるものではない。同じ木を何年、何十年と育てながら果実を収穫していく。環状剥皮によって今年たくさんの花や果実を得られたとしても、その代償として木を大きく弱らせてしまっては意味がない。今年の収穫だけではなく、来年、再来年も健康に果実を生産できる範囲で、実施してほしい。
















