スマート農業を考える
特 集
スマート農業を考える
農水省が50億円を超える関連予算を初計上したことなどから、「スマート農業元年」と呼ばれる2019年。今なぜ、スマート農業なのか? スマート農業が農家をどう変えるのか――? 開発や生産現場の取材から考えます。
特 集
スマート農業を考える
農水省が50億円を超える関連予算を初計上したことなどから、「スマート農業元年」と呼ばれる2019年。今なぜ、スマート農業なのか? スマート農業が農家をどう変えるのか――? 開発や生産現場の取材から考えます。
CONTENTS
1 今なぜ、スマート農業なのか?実情と開発状況とは
今、なぜスマート農業が求められているのでしょうか。その背景を探ると、日本の農業が抱える課題が見えてきました。スマート農業の実情とそのための要素技術の開発状況について、農林水産省に話を聞きました。
2 ドローンで生育状況、病害虫の発生状況を把握
広大な農地でも精密な栽培管理を可能にするべく、ドローンを使って農研機構農業情報研究センターはドローンを用いて上空から圃場を撮影。そこで得られた画像から、作物の生育状況や病害の発生を把握しようとしています。
3 農家が開発!AI(人工知能)による自動等級選別機
収穫したキュウリを9等級に選別する作業の自動化に取り組む農家がいます。静岡県の小池さんは前職のシステム開発で培った技術を生かし、選別機を開発しました。初号機の試作費用は3000円。改良を重ねた選別機の性能とは?
4 水稲作スマート化へ 自動運転田植機の実力とは?
水田の集約化に生産者一人当たりの作付面積が拡大するなか、効率化のカギを握る自動運転田植機の開発が進んでいます。どのように田植えをするのか?たとえば台形の圃場では走行可能なのか―?素朴な疑問を開発担当者に聞きました。
5 ブロックチェーンが変える農産物の価値
商品を選ぶ際に社会や環境へ負荷をかけていないかを重視する「エシカル(倫理的な)消費」が徐々に広がっています。宮崎県・綾町などはブロックチェーンを活用し、エシカルな生産活動を付加価値とするための実証実験をしました。