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あなたに合った除草方法がわかる! 雑草対策大全

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状況に合わせた二つの雑草対策

冬が終わり、暖かくなると生えてくる厄介な雑草。放っておくと圃場ほじょうの作物の生育を阻害したり、庭や駐車場の景観を乱したりするので、対策が必要です。

雑草対策には、大きく分けて「今生えている雑草を駆除すること」と「これから生えてくる雑草の発生を予防すること」の二つがあります。
状況や目的に合わせて最適な方法を選び、効率的に雑草を管理しましょう。

今生えている雑草を駆除する場合

既に生えてしまった雑草を駆除するには、
「雑草を枯らす方法」と「雑草を物理的に取る方法」の二つがあります。
それぞれメリット・デメリットがあるので、状況に合わせて適切な方法を選択しましょう。

雑草を枯らす方法 3選

1.除草剤(茎葉処理剤)をまく

除草剤(茎葉処理剤)は、雑草の葉や茎に散布することで、雑草を枯らす薬剤です。
即効性が高く広範囲の雑草に効果があります。
ホームセンターなどでも気軽に購入できるので、
手間をかけずに広い範囲の雑草を駆除したいときに便利です。

さまざまな製品が発売されており、成分や効果の持続期間、
対象となる雑草の種類などが異なります。
駆除したい雑草の種類に合わせて適切なものを選びましょう。
散布のための機材がそろっていない場合は、
キャップを開けてそのまま雑草にかけて使えるような製品が使いやすいです。

散布する際は、周囲の植物や環境への影響に配慮し、
説明書をよく読んで使用量や使用方法を守ることが重要です。
風の強い日は薬剤が飛散し、隣地や他の植物に影響を与える可能性があるため散布を避けましょう。
また、散布中から薬液乾燥前までに雨が降ると葉や茎についた成分が流され、
十分な効果が得られません。雨の日や、雨が予報されている日も散布を避けましょう。

2.熱湯をかける

沸騰した熱湯を雑草に直接かけることで雑草の細胞を破壊し、枯らすことができます。
手軽で環境に優しく、コストもかからない雑草対策です。
大量の熱湯を沸かして運ぶのは大変なので、
庭や駐車場など、そこまで広くない範囲の雑草を駆除したいときにおすすめです。
また、温度が高いとはいえ水をまくのと変わらず、土壌への影響が少ないため、
農薬を使わずに除草したいときにも適しています。

ただし、一度の熱湯処理ですべての雑草が完全に枯れるとは限りません。
根が深い雑草や繁殖力の強い雑草は、
繰り返し熱湯をかけたり、手で引き抜いたりする必要がある場合があります。

3.重曹水をまく

重曹は、農作物や人畜及び水産動植物に害を及ぼす恐れがないことが明らかである
と認められた特定農薬(特定防除資材)です。
植物から水分を奪う作用があるので、水に溶かして散布することで雑草を枯らすことができます。
比較的コストをかけずに除草が可能な方法ですが、
まいた場所以外の土壌にも影響を及ぼす可能性があるので注意しましょう。

駆除したい雑草の葉などを傷つけたうえで、重曹水をかけることで雑草を枯らすことができます。
散布の際は、濃度が5~10%になるよう水に溶かしましょう。

重曹を散布した土壌はアルカリ性に傾き、酸性を好む植物がうまく育たなくなる場合があります。
重曹で除草をした後に他の植物を植えたい場合は気をつけましょう。

雑草を取る方法 5選

1.手で抜く

原始的ですが環境に優しく、不要な雑草だけをピンポイントで駆除できる方法です。
狭い範囲の雑草を駆除するときや、他の植物の近くに生えている雑草を除去したいときは
手で抜くのも良いでしょう。
ただし、根が深い雑草や繁殖力の強い雑草は、根を残すと再び生えてくる可能性があります。

雑草の種類によっては触ると手や足が傷ついたりかぶれたりすることがあります。
作業の際は長袖長ズボンを着て、軍手や園芸用手袋を着用しましょう。

雨が降ったあとに作業するのがおすすめです。
土が柔らかくなり、根が抜けやすいので比較的楽に作業できます。

2.草刈り鎌・草刈りハサミで刈る

草刈り鎌や草刈りハサミを使うと、手で取るよりも効率よく雑草を除去することができます。
とはいえ、かがんでの作業になったり手の力が必要だったりするので、
あまりにも広範囲の除草をしたい場合は体への負荷が重くなります。

草刈り鎌は広い範囲の雑草を刈るのに適しており、
草刈りハサミは細かい部分の雑草や、他の植物の近くに生えている雑草を刈るのに適しています。
立ったまま地面近くの草を刈ることができる草刈りハサミもあるので、
かがむのが辛い人はこちらもおすすめです。

いずれも刃物を使うため、怪我には十分に注意しましょう。
子供やペットがいる場合は、使用時に近くに来ないよう徹底する必要があります。
作業前に周囲を確認し、安全を確保してから作業しましょう。

また、使用後は刃をきれいに掃除し、錆を防ぐために油を塗っておくのがおすすめです。

3.草刈り機で刈る

草刈り機はを使うと広範囲の雑草を短時間で刈り取ることができます。刈払い機とも呼ばれます。
広い範囲の雑草をまとめて駆除したい、体の負荷を減らして作業したい人におすすめです。
エンジン式、電動式、バッテリー式など、様々な種類の草刈り機があります。
使用する場所や広さ、予算に合わせて適切なものを選びましょう。

草刈り機は非常に強力なため、取り扱いには十分注意が必要です。
刃が自分や切りたくないものに当たらないようにすることはもちろん、
刃に当たって飛んだ石などで怪我をする可能性があるため、
必ず安全ゴーグルや保護具を着用しましょう。

使用時は常に周囲に気を配り、安全を確保しながら作業を行いましょう。
また、種類によっては使用時に大きな音がするので、使用する時間帯には注意が必要です。

使用後は、刃の点検や清掃を行い、適切に保管することで長く使うことができます。

4.ロボット草刈り機を使う

ロボット草刈り機を使えば、人の手を使わずに除草が可能です。
設定したエリア内を自動で走行し、雑草や芝生を刈り取ってくれます。
広い範囲の除草をしたい、こまめに草丈を整えたいという人におすすめです。

ただし、初期費用が高額である、複雑な形状の場所には対応できない場合がある、
段差や障害物に弱いなどのデメリットもあります。
購入する際には除草したいエリアの状況や予算などを考慮し、適切な機種を選びましょう。

5.ヤギに食べてもらう

ヤギを飼う、またはレンタルして雑草を食べてもらうことも一つの手段です。
除草したい場所に放しておけば勝手に食べてくれるので、
人が入りにくい傾斜地などの除草が楽になります。
ただし、ヤギの飼育には適切な飼育スペースや餌の確保、糞尿の処理などが必要です。
ある程度の敷地と、ヤギの飼育に時間を使える人でないと実現は難しいかもしれません。

雑草だけでなく圃場の作物や庭木、花壇の植物なども食べてしまうことがあるので、注意が必要です。
また、ヤギにも好みがあり、すべての雑草を食べてくれるわけではないので、
生えている雑草の種類によっては追加の作業が必要になる場合もあります。

雑草を生えないようにしたい場合

一度雑草を駆除した後は、もう雑草が生えてこないように予防することが大切です。
これから生えてくる雑草の発生を抑えるには、
除草剤(土壌処理剤)を散布する方法」と、「地面を覆う方法」があります。

除草剤(土壌処理剤)をまく方法

除草剤(土壌処理剤)は、土壌に散布することで雑草の種子が発芽するのを抑制する薬剤です。
効果の持続期間が長く、数カ月にわたって雑草の発生を抑えることができます。
製品によってはすでに生えている雑草を枯らす効果を持つものもあるので、
散布する場所の状況に合わせて選びましょう。

散布する際は、周囲の植物や環境への影響に配慮し、
説明書をよく読んで使用量や使用方法を守ることが重要です。
風の強い日や雨の日は、薬剤が飛散・流出して
隣地や他の植物に影響を与える可能性があるため、散布を避けましょう。

地面を覆う方法 3選

1.コンクリートなどで舗装する

コンクリートやアスファルト、ブロックなどで舗装することで、
雑草の発生を完全に防ぐことができます。
耐久性が高く、メンテナンスもほとんどいりません。
駐車場や通路、玄関アプローチなど、絶対に雑草を生やしたくない場所におすすめです。

ただし、初期費用が高額になること、
透水性が低いため、雨水が地面に浸透しにくくなることなどのデメリットもあります。
一度舗装してしまうと自力ではがすことは困難なので、事前にしっかり計画しましょう。

2.防草シートを敷く

防草シートは、地面を覆うことで雑草の発生を抑制するシートです。
通気性や透水性に優れた素材でできており、
地面に水分や空気を供給しながら、雑草の成長を妨げます。
耐久性が高く、数年~10年以上という長期間にわたって雑草対策ができるのが特徴です。

敷いた後も好きな時にはがすことができるので、
今は雑草を生やしたくないが、ゆくゆくは土を使いたいという場所の雑草対策におすすめです。
シートに穴をあけて植物を植えることもできるので、
雑草対策をしつつガーデニングをしたい人にもいいでしょう。

防草シートを敷く際は、地面を平らにならし、
シートが風で飛ばされないように、ピンやU字釘などでしっかりと固定しましょう。
広範囲にきれいに敷き詰める場合は、外構業者に依頼するのもおすすめです。
砂利やバークチップ、人工芝などを上に敷くと景観も良くなり、防草効果も高まります。
紫外線を遮ってシートの劣化を防ぐことで、より長く除草効果を保つことにもつながります。
品質が低い除草シートの場合、突き破って雑草が生えてくることもあるので注意しましょう。

3.グラウンドカバープランツを植える

グラウンドカバープランツは、地面を覆うように生育する植物です。
芝生やクローバー、クラピア、タイムなどが代表的です。
雑草の発生を抑制するだけでなく、見た目もきれいなので、
その場所の景観を美しく保ちたい人、
ある程度植物の管理に慣れており、管理に時間を使える人におすすめです。

グラウンドカバープランツはあくまで植物なので、メンテナンスは必要です。
種まきや植えつけ前の土壌改良や、水やり・剪定など、
適切な管理を行うことで美しい状態をキープできます。
種類によっては放っておくと枯れてしまったり、
広がりすぎて隣地や他の植物を侵食してしまうことがあるので、注意が必要です。
また、しっかりと地面を覆うまでは雑草が生えてくることもあり、
雑草を抑制できるようになるまで時間がかかる場合もあります。

自分に合う方法を選ぼう

雑草対策にはさまざまな方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。 対策する場所が今どんな状態で、どれくらいの広さか、どの程度の労力と予算ををかけられるのかなどを考慮し、自分に合った最適な方法を選び、効果的に雑草対策を行いましょう。

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