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商品作りはゴールではない「6次産業化を成功させる」3つの秘訣

商品作りはゴールではない「6次産業化を成功させる」3つの秘訣

2017年08月26日

「6次化がうまくいかないのは、商品を作って終わってしまうから」と言うのは、6次産業化を支援する株式会社MISO SOUP代表の北川さん。生産者自身で事業を回せるようになること、マーケティング調査から事業計画を検討するなど、6次化成功のためのアドバイスをご紹介します。

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農林水産省により農林漁業の6次産業化が推進されていますが、成功事例はほんのひと握りだと言われています。なぜ、6次産業化を成功させるのは難しいのでしょうか。また、6次産業化を成功させるにはどうすればよいのでしょうか。

事業計画から商品企画、販売、さらに収益化まで、6次産業化の実現をトータルで支援している株式会社MISO SOUP(ミソスープ)の代表取締役・北川智博(きたがわともひろ)さんに、これまで支援したさまざまな実例を交えながらレクチャーしていただきました。

関連記事:6次産業化に必須のブランディング手法を学ぶ3つの成功実例

6次産業化がうまくいかないのは、商品化をゴールにしているから

「6次産業化がうまくいかないケースのほとんどは、商品を作ってそこで終わってしまうということです。6次産業化は単なる商品作りではなく、ビジネスなので、収益化して持続的に事業を回していく必要があります。“事業プランを創って、商品を作って、お客様に売って、プロセスを回す”ことまで考えなければなりません」

6次産業を実現するためには、さまざまな専門知識や技術が必要となります。商品の企画や事業計画を立てることから始まり、実際に商品を作ること、完成した商品を販売すること、そして、事業を継続的に運用することなどです。そのため、6次産業化をサポートするこれまでのサービスというと、それぞれのプロセスにおける専門家に仕事が細分化されていました。
生産者が、必要な場面に応じて適切な専門家の力を借りることができればいいのですが、ビジネスの経験がないと難しいと言わざるを得ません。そのため、6次産業化に必要となる一連のプロセスをトータルで支援できないと事業は成り立たないのです。

そこで、北川さんは株式会社MISO SOUPを設立し、事業プランを作るところから収益化まで、6次産業化をトータルで支援するサービス「6つく(ろくつく)」の提供をスタートさせました。

成功の秘訣1:生産者自身で事業を回せるようにハンズオン型支援を実施

「私たちは、生産者自身で事業を回していくことを最終的な目標にしています。外から提案するだけのコンサルティングではなく、プロジェクトに深く入り込むハンズオン型の支援を行っています」

例えば、MISO SOUPでは、魚の養殖を行っている水産会社の6次産業化をサポートしました。以前は、業者向けの販売しか行っていませんでしたが、こだわりの品質を広く一般の方々にも知ってもらいたい、というところからスタートし、『THE 美 SABA』というサバの加工品を作りました。

このプロジェクトではまず、どの魚種を使って、どんな商品を作ろうかという話から始まりました。ターゲットを定めて、販売戦略を立て、パッケージも決めなければなりません。価格設定も重要です。

サバの加工品を作るとしたら、生なら〆サバ、煮るなら味噌煮、洋風ならアヒージョなどと、さまざまな選択肢を提示しながら、水産会社の人たちと一緒にブレストを重ねました。「購入した人がすぐ食べられるほうがいい」「サバはDHAが豊富だからアンチエイジングにいい」「だったら40代後半くらいの女性がターゲットになるのでは?」というように、一つ一つアイディアを出しながら決めていったそうです。

こうして、40代後半の富裕層の女性をターゲットにした商品『THE 美 SABA』の構想が生まれました。その日に獲れたサバを小さな骨まで1本1本処理し加工調理した商品を真空パックにして、温めるだけで簡単に美味しく食べられる商品です。

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