「新米はおいしい」は本当?【前編】 – マイナビ農業

マイナビ農業TOP > ライフスタイル > 「新米はおいしい」は本当?【前編】

ライフスタイル

「新米はおいしい」は本当?【前編】

「新米はおいしい」は本当?【前編】

2018年01月16日

新米の時期は「新米だからおいしいよ」という売り文句も聞かれます。しかし、年が明けて「新米」の季節が過ぎました。「新米」と呼ばれる期間は、現在の米業界では収穫された年内が一般的。そのため、店頭では1月になると「新米」シールが貼られた米袋は見かけなくなります。じゃあ、新米の時期が過ぎてしまったらお米の味は落ちてしまうの?そもそも、新米って本当においしいの?もしかしたら、「新米=おいしい」というのは、多くの日本人が抱く先入観にすぎないのでは…。その疑問を解明すべく、“新米神話”を検証しました。

  • LINE
  • twitter
  • facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

「新米よりも前年産米がおいしい」

米袋に貼られた「新米」シール

新米って本当においしいのでしょうか?

まずは、新米の魅力を大手米卸売会社「木徳神糧」社長室の中西泰晴(なかにし・やすはる)さんに教えてもらいました。

「新米は香りが純粋で、水分が多いのでピカピカときれいで、粘りとコシがあります。糠切れが良いので、水加減を間違えなければ最高のごはんが炊けます」

一方で、中西さんは新米ならば総じておいしいわけではないとも言います。「お米ができる年によって多少の出来不出来がありますし、新米は水分量も違うので、食べ慣れたお米の食味、食感、香りが若干変わります。だから、おいしくないと感じることもあるでしょう。新米ならば何でもおいしいと思って銘柄を適当に選ぶと好みに合わないことがあります」。

たしかに、「新米」と呼ばれる期間は1年のうちたった2〜4ヶ月ほど。食べ慣れない新米よりも食べ慣れている味をおいしいと感じやすいという面もありそうです。

ここはお米の目利きのプロフェッショナルであるお米屋さんに聞いてみたいところ。というわけで、神奈川県鎌倉市「笹屋」を訪ねました。「今はお米の管理が行き届いているので、新米よりも前年産米のほうがおいしいですよ」と断言するのは、店主の木村聡(きむら・さとし)さん。「お米にはフィチン酸という旨み成分がありますが、新米のころはお米がまだ水っぽく、旨みが薄く感じます。時間を置いて水分が枯れてくると、フィチン酸の濃度が増すため味が濃くなるのです」。

1 2 3

  • LINE
  • twitter
  • facebook
  • Google+
  • Hatena
  • Pocket

関連記事

カテゴリー一覧