マイナビ農業TOP > 農家ライフ > 老化防止には「赤」の野菜 美容にも効果的ってホント?【色でわかる栄養ガイド】

老化防止には「赤」の野菜 美容にも効果的ってホント?【色でわかる栄養ガイド】

老化防止には「赤」の野菜 美容にも効果的ってホント?【色でわかる栄養ガイド】

野菜や果物の色は、ファイトケミカルという機能性成分に由来しています。中でも赤色の野菜には、強い抗酸化作用や殺菌効果を持つものが多く存在します。トマトに多く含まれるリコピン、パプリカやにんじんに豊富なβ-カロテンは、美容やアンチエイジングに効果が期待される代表的なファイトケミカルと言えます。今回は日頃から馴染みのある、赤い色の野菜・果物が持つ健康効果を紹介します。

twitter twitter twitter

医者いらずの健康野菜「トマト」

トマト

季節を問わず手軽に手に入れられるトマトは、多種多様な健康効果を持つ緑黄色野菜です。西洋では「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほど、健康野菜の代名詞として親しまれています。

トマトの赤い色素成分でもあるリコピンはカロテノイドの一種です。β-カロテン以上の抗酸化作用があるとされ、がんや動脈硬化の予防に作用することが報告されています。また、ビタミンCが多く、ビタミンB群やビタミンEなど、抗酸化ビタミンも含まれているため、美容にも最適な野菜です。

食べ合わせのコツ

肉や魚など、様々な食材と相性の良いトマト。リコピンの抗酸化パワーを高めるためには、ビタミンEを含むごまや、落花生、アーモンドと組み合わせると効果的です。また、皮をむかずに摂取することで、不溶性食物繊維をより多く取り入れることができます。

ピーマンよりも豊富な抗酸化作用「パプリカ」

野菜

ピーマンと同様にとうがらし類の野菜ですが、独特の青臭さがなく、カラフルな見た目で料理に彩りを与えてくれるパプリカ。ピーマンよりもβ-カロテンやビタミンC・Eなど抗酸化作用をもつ成分が多く含まれているのが特徴です。

特に赤いパプリカは、カロテノイド系の色素成分であるカプサンチンを多く含み、がん予防や動脈硬化の予防に効果があるとされています。抗酸化ビタミンのビタミンCやEの働きも加わって、美肌効果や目の粘膜を保護する効用も期待できます。

食べ合わせのコツ

ビタミンEを多く含むオリーブオイルと一緒に摂ることで、ビタミンCの抗酸化作用が上昇します。また、β-カロテンの吸収率を高めるには、オリーブオイルでソテーにしたり、マリネにするのがおすすめです。

風邪予防+肥満予防効果をもつ「トウガラシ」

野菜

辛み成分のカプサイシンを豊富に含むトウガラシは、香辛料として様々な料理に使用されるなど、広く親しまれている野菜の一つです。

カプサイシンは、胃液の分泌を促す効果があり消化促進や食欲増進に作用します。強い殺菌作用や抗菌作用を持つことでも知られ、風邪予防にも効果的とされています。また、カプサイシンには新陳代謝を活発にする働きがあり、ダイエットに有効な食材としても近年注目を浴びています。

トウガラシをおいしく食べるコツ

トウガラシの粒子が細かいほど、辛みが強く感じられます。弱火でさっと炒めてから、辛みと香りを出し、一旦取り出しておくのがコツです。

美容成分の宝庫「アセロラ」

野菜

甘酸っぱいジュースとしてお馴染みの果実・アセロラ。ビタミンCの含有量はレモンの約34倍と非常に豊富で、優れた美容効果を持っています。

アセロラの真っ赤な見た目はアントシアニンによる作用。抗酸化作用が豊富で、老化防止や動脈硬化の予防に効果的です。ビタミンCにも同様の働きがあるため、2つの成分の相乗効果により、美容効果が期待できます。

食べ合わせのコツ

ジュースとして摂取することの多いアセロラは、他の果物と刻んでフルーツポンチ風にすると、様々な栄養素を一緒に摂ることができます。

実は健康にも良い「イチゴ」

野菜

「とちおとめ」や「あまおう」など多くのブランドがあり、春を代表するフルーツとして人気のイチゴ。赤い色素で抗酸化作用をもつアントシアニンなどの有効成分を含んでいるため、様々な慢性疾患の予防に効果的であるとされています。また、活性酸素を軽減する効果があるため、老化予防や美肌効果も期待されます。

イチゴの成分で、もう一つ見逃せないのがビタミンCの豊富さです。真っ赤に熟しているほどビタミンCも多いとされており、ビタミンB群の一種である葉酸や食物繊維も多く含まれています。葉酸は血液循環系のリスク低減に役立つほか、最近では認知症予防にも効果があるとされています。

食べ合わせのコツ

豊富なビタミンCを摂取するためには、さっと水洗いして生食するのがおすすめです。同じくビタミンCの含有量が多いキウイと合わせて食べることで、より高い美肌効果が期待できます。

赤色の野菜は食卓を鮮やかにするだけでなく、動脈硬化の予防や美容効果など多くの効果が期待できます。他の色の野菜とバランスよく摂取することを心掛けて、栄養を余すことなくいただきましょう。疲れが溜まったときの疲労回復や、肌荒れなどした時には「赤」の野菜を選んで積極的に摂るようにしましょう。

参考:

関連記事
台所の強い味方! 「茶」色の野菜で身体を不調から守る!【色でわかる栄養ガイド】
台所の強い味方! 「茶」色の野菜で身体を不調から守る!【色でわかる栄養ガイド】
スーパーなどの店頭で季節を問わず並ぶ、ジャガイモやタマネギ。緑黄色野菜に比べると少し地味な印象を持つこれらの食材ですが、その栄養価は予防医学の観点で語られるなど秘かに注目を集めています。今回は、台所の強い味方ともいえる…
トマトはなぜ赤い?野菜のぜんぶが分かる「野菜とデザイン」展が開催
トマトはなぜ赤い?野菜のぜんぶが分かる「野菜とデザイン」展が開催
野菜の機能美から栄養、おいしさをデザインの視点で切り取った「野菜とデザイン」展が、東京ミッドタウン内の「21_21 DESIGN SIGHT(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト)」で開催します。9月12日から23日まで。

あわせて読みたい記事5選

シェアする

  • twitter
  • facebook
  • LINE

関連記事

タイアップ企画

公式SNS

「個人情報の取り扱いについて」の同意

2023年4月3日に「個人情報の取り扱いについて」が改訂されました。
マイナビ農業をご利用いただくには「個人情報の取り扱いについて」の内容をご確認いただき、同意いただく必要がございます。

■変更内容
個人情報の利用目的の以下の項目を追加
(7)行動履歴を会員情報と紐づけて分析した上で以下に活用。

内容に同意してサービスを利用する