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お米を売りながら地域の魅力を売る「能登輪島米物語」

連載企画:お米ライターが行く!

お米を売りながら地域の魅力を売る「能登輪島米物語」

最終更新日:2018年11月07日

能登輪島の米を売るために農家たちが立ち上がった商品開発プロジェクト「能登輪島米物語」。地域伝統のおかずや観光資源などの魅力とともにお米を売るといった「お米×地域おこし」の事例は、お米の六次化商品の中でもちょっぴりユニーク。「あらゆるおかずの味方になる」お米ならではの可能性も秘められています。この商品開発には、自分たちのお米の食べ比べから始まるワークショップが重要な役目を果たしました。

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食べ比べで自分のお米の立ち位置を知る

9軒の米農家のお米はそれぞれキューブ型箱入り。
能登輪島の自然環境や祭りごと、お米農家の似顔絵や想い、能登輪島のごはんのおともが描かれている。

石川県輪島市と輪島のお米農家9社の連携で生まれた「能登輪島米物語」。それぞれ9種類のお米には、「ゆきわり草米」「そうじ寺米」「キリコ祭り米」というふうに、自然環境や建築物、祭りごとなど、地域の観光資源の名前がつけられています。

この商品開発プロジェクトは、「お米を生活者に直接売りたい」というお米農家たちが手を携えて2014年にスタート。1人1人のお米農家の思いをのせた商品作りをサポートしてもらおうと、東京都目黒区のブランディングカンパニー「Bespoke(ビスポーク)」に商品開発を依頼しました。

輪島市内でBespokeと市役所職員、お米農家たちが開いたワークショップの会場では、炊飯器がずらり。「コシヒカリ」や「能登ひかり」など9社のお米農家がそれぞれ作るお米、一般的に評価が高い新潟県の魚沼米、スーパーで最安値だったお米の計11品種を、品種名や生産者名などを隠して食べ比べることから始めました。

「お米農家さんたちは自分のお米しか食べないという方が多いので、まずは他社を知ってもらおうと思いました」と話すのは、Bespoke代表でブランド戦略コンサルタントの長田敏希(おさだ・としき)さん。「食べ比べをすることで、自分たちの立ち位置や一般のお客さんの感覚を理解してもらい、その上で、自分たちの商品をどのように作っていくかを考えていく。そのスタートラインに立つためのワークショップです」

「甘い」「香りが違う」「さっぱり」「あっさり」「臭い」「もちもち」「つやがある」「おかずと合う」…。ワークショップでは食べ比べた感想を付箋に書き出していき、さらに、5ツ星お米マイスターにも同じお米の評価をもらいました。そして、「一般のお客さんはお米の味の違いを明確には分からないのでは…」という結論にたどり着いたのです。

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