秋田ふきなど‟秋田の伝統野菜”は30品目! 歴史ある秋田のおいしい特産品【47都道府県の地域食材】

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秋田ふきなど‟秋田の伝統野菜”は30品目! 歴史ある秋田のおいしい特産品【47都道府県の地域食材】

連載企画:47都道府県の地域食材

秋田ふきなど‟秋田の伝統野菜”は30品目! 歴史ある秋田のおいしい特産品【47都道府県の地域食材】
最終更新日:2020年09月11日

秋田県と聞くとどのようなイメージをお持ちでしょうか?実は、秋田県には地名や人名を冠した独自の伝統野菜がたくさん存在します。秋田県は、伝統野菜の宝庫なのです。今回は「山内にんじん」や「秋田ふき」などの秋田の伝統野菜と共に、お土産にも最適な特産品の魅力を紹介します。

秋田県の伝統野菜

秋田

秋田県には、地名や人名、形状や栽培方法を名前につけた独自の伝統野菜がたくさん存在します。それぞれの食材は長い歴史を持ち、「秋田の食」の伝統を作り上げるために一役買ってきました。県の伝統野菜は、次の3つの項目を満たす品目として、30品目がリストアップされています。

1.昭和30年代以前から県内で生産されていたもの
2.地名・人名などを冠しており、秋田県に由来しているもの
3.現在でも種子や苗があり、生産物が手に入るもの

秋田

伝統野菜は「秋田ふき」や「横沢曲がりねぎ」など藩政時代に藩主佐竹氏のゆかりの品として伝えられたもの、「小様(こざま)きゅうり」や「三関(みつせき)せり」など阿仁鉱山や院内銀山と行った鉱山地帯に向けて栽培されてきたもの、「ひろっこ」や「カナカブ」の冬野菜など自給用として栽培されてきたもの、「山内(さんない)にんじん」など昭和に入ってから熱心な生産者によって確立されたものなどがあります。
現在、これらの伝統野菜の多くは他の例にもれず、優れた作物であるにもかかわらず、改良種に押され気味で生産者が減少し、存続が危ぶまれています。行政も「地域でキラリとひかる園芸作物」として復興に乗り出している他、伝統野菜の固有種を元に、新たな品種の開発も行なっています。

秋田ふき

秋田ふき

「秋田ふき」の特徴

秋田市仁井田地区や鹿角市花輪地区で生産されているのが、キク科の多年草の秋田伝統野菜「秋田ふき」です。発祥の地は、大館市雪沢地区とされています。煮物、蒸し物、炊き込みご飯やお菓子など、幅広い料理で食べられている他、秋田ふき染めハンカチなどの工芸品としても利用されています。

生産状況

他の伝統野菜の例にもれず、生産数は年々減少しているため、保存会が発足し、栽培が進められています。

いぶりがっこ・いぶり沢庵漬け

いぶりがっこ・いぶり沢庵漬け

「いぶりがっこ」の特徴

秋田の名産品、いぶりがっこ、いぶり沢庵漬けは、秋田県の南地域で生産されている大根の燻製漬物です。大根を楢や桜の木を使って4、5日間燻して米糠床に漬け込んだ伝統技法で生産されます。今でも食卓の珍味として秋田県を中心に親しまれています。大根を燻した(いぶり)漬物(がっこ)ということから「いぶりがっこ」という名前で呼ばれるようになりました。

いぶりがっことは呼ばれるものの普通の漬物なので、米糠から取り込まれるビタミンB2やビタミンEを多く含むのに加え、大根の繊維質が成長作用・食欲増進の補完作用を促すとして、近年は健康食品としても注目を集めています。

生産状況

秋田県南部で幅広く生産されてはいますが、生産者の高齢化や後継者不足などによって規模拡大が難しい状況にあります。その一方で、いぶりがっこの真空パックなどの加工品も開発され、味付けも農家によってバリエーションに富むことから、若い世代からも注目を集めています。

山内にんじん

山内にんじん

「山内にんじん」の特徴

山内にんじんは、秋田県横手市山内(さんない)で生産されている「長にんじん」です。根部の長さが30~40センチほどあり、普通のニンジンに比べると香りが強いのが特徴です。肉質はやや硬めで歯ごたえがあり、煮物や鍋物に向いています。根は表面から芯近くまで鮮やかな赤色をしているので、調理した後の見栄えも華やかです。

貯蔵性があり、10月に収穫したものを翌年の春まで食べることができます。長さがあるニンジンなので作土する際に土の深さが必要になります。

鍋物や煮物、サラダなど普通のニンジンと同じように食べられる他、長期保存用として「燻りニンジン」に加工されることもあります。

名前の由来

山内にんじんは、秋田県の横手市山内地区の地元農家が「札幌一本太にんじん」から選抜して育種した品種で、1940年代中ごろに「山内にんじん」として認められました。

山内にんじんの生産量は約8トンです。山内にんじんは、一般的な短根系ニンジンに押されて、生産が衰退した経緯があり、現在の栽培面積はわずか70〜80ヘクタールになっています。

もともと傾斜地で栽培されてきた農作物であるため急激な生産面積拡大が難しく、かつ高齢者が多い地域でもあることが背景にあります。しかし、集落営農組織での取り組みもあり、持続的な提供が実現されているのです。

※ 各品目の内容は、本調査時点(2014年9月~2015年)のものをベースに作成しています。一つの目安としてご理解下さい。

※画像はイメージです。

参考:『日本の地域食材2015年版』(NPO法人 良い食材を伝える会)

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